あなたの近くにある「まち畑」見に行きませんか?
2017年10月21日
15:00~18:00
参加者:8人
【案内人】佐倉弘祐
信州大学工学部建築学科助教
【プロフィール】
スペイン・バレンシアガ留学で都市形成過程と水路の関係を学び、
「都市縮小過程」「水路」「都市農業」をテーマに欧州諸都市を
対象とした研究を進める一方で、長野市をフィールドとした
都市農業実践プロジェクト「まち畑プロジェクト」を展開している。
【コース案内】
私たちは、門前界隈の空地を畑にリノベーションする
「まち畑プロジェクト」を展開しています。
今回は、個性豊かなまち畑の実例をご紹介します。
街中ならではの畑の楽しみ方を皆様に
【コース】
東町ベース
↓
フレンチレストラン「ラ・ランコントル」裏庭
まち畑プロジェクト第2弾として、今年の8月から始まった畑。
「食の循環をかっこよくデザイン」をテーマに、
オーナーさんと奥さんと共に、少しずつ魅力的な畑づくりを進めています。
オーナーの瀬下さんに、この裏庭の歴史や畑への思いを語って頂きます。
↓
すけろくガーデン
まち畑プロジェクト第1弾の場所です。
権堂の居酒屋「助六」のオーナーさんの実家が空き家となり、
その空き家と裏庭を自由に使わせてもらっています。
空き家と裏庭をセットにしたリノベーションをここではテーマにしています。
時期が合えば、実際に畑で収穫体験をしましょう!
↓
計画道路沿いの空き地
昔、畑として利用されていた空き地。
長野市のど真ん中にこんな場所があったのか、と驚くこと間違いなし!
皆さんで昔、ここに畑があったことに思いを馳せて、
新しく畑を作るのならどんな畑が良いか、一緒に話し合ってみたいです。
密かにまち畑プロジェクト第3弾の場所として狙っています。
↓
居酒屋「助六」
すけろくガーデンの所有者さんが経営する居酒屋さん。
こちらに先ほど収穫した野菜を持って行き、料理してもらいましょう。
オーナー源さんの好きな言葉は「生あるものは大地に返す」。
源さんに先ほどのすけろくガーデンで子供の頃の思い出などを、
美味しい料理をいただきながら伺いましょう。
まずは出発点の東町ベースで、今回のテーマである「まち畑」の概要を佐倉さんよりお聞きし、「ラ・ランコントル」の裏庭へ。
建物の奥に隠れた広い庭の見立てや、今後の活用計画などをお話ししてくださり、ラ・ランコントル店主の瀬下さんも登場。レストランとともに変化していく裏庭の、ワクワクする将来が描かれていました。
西長野方面に足を伸ばし「すけろくガーデン」に。
ここはまち畑プロジェクトが始まった場所。
現地で待機していた佐倉さんのゼミ生が語ってくれたのは、
畑で育てている作物だけでなく、周辺の方々との関わり合い。
ただ単純に野菜を育てているだけでなく、
コミュニティへの参加や、そこでのあり方も同時に学んでいる様子。
そしてそして、ここでみんなで芋掘りを体験!!
大きな芋にみなさま驚いていました。
次の訪問場所へ行く前に、少しだけ寄り道。なんと佐倉さんの新居に!
綺麗にリノベーションされた家屋もさながら、リビング前に広がる空き地を畑にする構想など、「住む」と言うより「暮らす」姿が想像できました。
普段通らないような道を歩きつつ、「計画道路沿いの空き地」に。
すけろくガーデンとは違った立地条件から、より地域を巻き込んだ畑の計画をされていたよう。
最後は「居酒屋 助六」で、すけろくガーデンで収穫した野菜を、オーナー・源さんに調理していただき乾杯!
先ほどみんなで収穫した芋もご馳走になりました。
中でもトウモロコシのご飯は絶品。
初めましての方々もすっかり打ち解けて、ついつい時間を忘れてしまいました。
建築的な視点より、これからの空き地や不動産に対する考え方、さらには社会構造の変異まで見据えて「まち畑」を一つのプロジェクトとして取り組んでいることが印象的でした。
普段何気なく通り過ぎている空き地や、駐車場。見方を変えるだけで、より楽しそうな未来が浮かんでくるようです。
そして何より、佐倉さんをはじめ、まち畑に関わるみなさまの表情が生き生きとしていました。きっと「土」に触れている時間が多いからかもしれないな・そんなことを考えたまち歩きでした。
(受付・同行・撮影 高島)
長野の酒器と日本酒と
2017年10月20日
15:00~18:00
参加者:3人
【案内人】宮入章
みやいり美容院
【プロフィール】
善光寺門前東之門町で生まれ育ち、昭和七年開業の三代目を務めています。
和の趣が好きで、ことに着物と日本酒が大好きです。
【コース案内】
ひまなとき、善光寺門前をぶらぶら散歩しています。
日本酒と着物が大好きなので、着物を着てぶらぶら散歩しながら
酒器と長野の地酒を愛でたいと思います。
※できるだけ着物でご参加ください
【コース】
東町ベース
↓
みやいり美容院
昭和7年開業の美容院です。
しずかな路地で、四季折々の音を聞きながら
髪を切らせてもらっています。
↓
十二天
すてきなご夫婦が営む雑貨店。
歴史を感じさせる家屋に和の趣の作品が並んでいます。
↓
cublue キュブルー
四角と青をコンセプトに大人の扱う雑貨とフェアトレードのお店。
長野の若手の作家さんの作品が並んでいます。
↓
高野酒店
近年評価の高い長野県の地酒を扱うお店。
若手の醸すすてきな銘柄が並んでいます。
↓
居酒屋べじた坊
県内外の銘酒と家庭料理で迎えてくれるお店。
ゆるゆる日本酒を酌みながら締めましょう。
集合場所の東町ベースを出発したら北に登り、
案内人である宮入さんがオーナーである「みやいり美容院」へ。
もともとの建物の歴史や、
みやいり美容院の歴史を今に語り続ける時計の話など、
とても丁寧にこの場所があり続けていると感じさせてくれました。
表参道を南に下り「十二天」へ。
店内を賑やかに彩る様々な雑貨に一同興奮。新しいものだけでなく、
古いものも扱う十二天さん。
それらの使い方も本来の用途にとらわれず、巧みで美しさが際立っていました。
少しだけ足を伸ばした先の「Cublue」が次の訪問場所。
紹介していただいたのは、Cublueのキーワードである“青”が引き立つ器。
日本酒と肴にとても合いそうなものばかり。
さらに南に下り「高野酒店」に。
二つの日本酒の違いを飲み比べ。
高野さんより日本酒が出来上がるまでの工程や保存方法、現在の製造背景など、
事細かにお話を聞かせていただくことができました。
けど、ちびちびと飲みながらだったので、ほんのり酔い始める方も。。。
最後は「居酒屋べじた坊」で日本酒とお料理を楽しむ会。
なんとここで飯山の北光政宗の蔵元である、村松さんが登場!
作り手の説明を聞きながらお酒を飲み比べるという、なんとも贅沢な時間。
日本酒の味と地域や食事との関連性、蔵元事情など、
多岐にわたり質問や意見が飛び交い、
美味しい食事とともに時間を忘れるほどの宴になりました。
着物を着こなしている姿や、美容院の調度品、
そして日本酒のことを語る宮入さん。
随所に「和」を重んじているように感じました。
そして何よりそれらが「好き」という想いが、真っ直ぐに伝わってくるまち歩きでした。
当たり前になってしまっている身の回りの「和」を見直すキッカケにもなったかもしれません。
(受付・同行・撮影 高島)
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