空き家活用サークル「佐治倶楽部」
2017年3月3日
13:00~ 2人
以下、佐治倶楽部の植地さんから頂いたレポートです。
「長野市善光寺周辺の門前町に視察へ行きました」
3月3日の朝に佐治を出発し、
長野県長野市善光寺周辺の門前町にいきました。
そこでは、ナノグラフィカさんやボンクラさん、
まちづくり長野さんなど様々な団体が
主体的に空き家活用などの取り組みを行っています。
僕たちはその中からナノグラフィカの増澤 珠美さんに
門前町を案内してもらいました。
増澤さんは1992年頃、大学在学中に活動を開始して
2003年にナノグラフィカを立ち上げたそうです。
善光寺周辺は古い建物もたくさん残っていて、
風情のある門前町の風景を残しているように感じました。
また、「宿坊」という
善光寺に勤める住職さんが滞在する場所が39箇所あり、
一般客の宿泊もできるそうです。
それぞれの宿坊は住職さんによって改修されていたり、
昔ながらのカタチを守っているものなど
個性的で面白い風景でした。
そして、ナノグラフィカさんで少し話を聞いてから、
門前町の紹介をしてもらいながら
実際に空き家活用している物件を見に行きました。
まず1件目は藤田九衛門商店さんを紹介していただきました。
そこでは、Iターンで移住された方が鯉焼きという
鯛焼きの鯉バージョンのものを販売していました。
規模的には僕たちが管理している「本町の家」より
小さいぐらいの家でしたが、落ち着いた雰囲気のいい店でした。
次にカネマツさんにお邪魔しました。
そこは大きい建物でこれまた僕たちが管理をしている
「衣川會舘」が目指すべき姿があったように感じています。
なぜなら、その室内はカフェや古本屋、建築事務所などの
オフィスが入っていてシェアオフィスになっており、
たくさんの事業者さんが集まり意見交換のできる
交流スペースだったからです。
衣川會舘も文化を発信できる場所として
いろんな職種の人が交流できる場所になればいいなと思いました。
僕たちはそこで
一級建築士事務所を構える羽鳥さんに話を聞きました。
羽鳥さんは2009年にボンクラを立ち上げたメンバーの一人で、
その後もその団体に所属しながら活動を続けていました。
昔の工場だった雰囲気を残しながら改修されているのが、
良かったなと思っています。
長野市門前町の視察はここで終わったのですが、
自分たちでできることをやっていることや、
地域と密接に交流しながら活動しているところは
佐治スタジオと似ている部分があるように感じましたが、
プレイヤーの数が佐治よりも圧倒的に多く、
それぞれのプレイヤーの人が楽しんで活動していることが伝わってきました。
特に、まちあるきイベントでは
地域の方が自分でコースを考えているということに驚かされました。
また、年間を通して同じ人が案内人をしない、
つまり「月4コース、年間48コースなので48人の方」が
案内人をしているということです。
それは、地域の方が自分の地域を魅力に感じているということなので、
とても幸せなことだなと感じました。
そして、空き家見学会も定期的に開催しており、
不動産の許可がなくても見るだけなら問題がないということ聞き、
これは佐治でもやろうということになり、5月に実施予定です。
とにかく、ここでは自分の地域を魅力的に感じていて
誇りに思っている人が多くいるように感じました。
観光資源なども多くあると思いますが、
本当に住みたくなる場所というのは、
近所にどんな人が住んでいるかということだと思います。
ですので、地元の方が地元に対して真摯に向き合っている姿勢が
とても大事だということを改めて感じさせられる視察となりました。
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