西鶴賀エリアリノベーション
2019年3月30日
長野市中心市街地活性化協議会は3月30日、一般社団法人長野県建築士会長野支部の協力のもと、「勤労者女性会館しなのき」にて「第1回西鶴賀リノベーションワークショップ『まちの魅力と暮らし方発見&想像会議』」を開催しました。
このワークショップシリーズでは、注目を集めている「エリアリノベーション」という手法により、市街地の空洞化に歯止めをかけ、さらにはかつての活気を取り戻すことを目指します。
「リノベーション」とは、住居や店舗を改装することで新たな価値を加えること。それをまちレベルにまで広げ、エリア全体の賑わいを取り戻そうというのが「エリアリノベーション」の考え方です。
まずは「西鶴賀通り」に新しいテナントを1~3 店舗展開させ、そしてそれらが起爆剤となり、まち全体に新しい風を起こすことを一つの目標とします。
初回となる今回のワークショップでは、広島県の尾道で単純な空き家再生ではなく「そのまちの良さを生かした暮らしかた」を提唱し、移住者の受け皿になるような活動をされている豊田雅子さん(NPO法人尾道空き家再生プロジェクト代表理事)による講演に加え、まち探検とまちの「こうなったらいいな」を話し合う未来創造会議を行いました。
長野市内にお住まいの方を中心に募集時の定員を大きく上回る方々に参加いただきました。
主催者を代表し、地域の歴史をふまえたまちづくりを行っていきたいと挨拶する長野市中心市街地活性化協議会・越原照夫タウンマネージャー。
開会の挨拶をする一般社団法人長野県建築士会長野支部・土倉武幸支部長。
ワークショップの流れを説明する一般社団法人長野県建築士会長野支部・久米えみ副支部長。
講演で、自らの歩みとともに「尾道空き家再生プロジェクト」の取り組みを紹介する豊田雅子さん。
午後は、まず西鶴賀エリアを中心とした「まち探検」に出発。西鶴賀通りの空き家も訪問しました。
「まち探検」では、地元の商店主からまちへの思いや歴史もうかがいました。
「まち探検」の成果をふまえて、まちが「こうなったらいいな」を話し合う「未来想像会議」を行いました。
大人から子どもまで皆で賑やかにアイデアを出し合いました。
チームごとに「未来想像会議」でまとめた内容を発表しました。
地域に住む小学生の皆さんも頑張って発表してくれました。
建築士会として今後、西鶴賀エリアリノベーションの支援を行っていくことができたらどんなものが有効だろうかという視点で「(仮)西鶴賀空き家再生プロジェクト」構想を話す久米えみ副支部長。現段階ではまだ「案」ですが、今後の具体化に向けてぜひ補助金申請などからはじめていきたいという想いも語られました。
講師の豊田雅子さんからは「今日感じたワクワク感を大切に今後の活動に繋げてほしい」とアドバイスをいただきました。
次回以降のワークショップへの参加を呼びかけ、閉会の挨拶をする一般社団法人長野県建築士会長野支部・丹羽正道副支部長。
今後のスケジュールとしては、2回目のワークショップとして6月9日(日)10時~(会場:勤労者女性会館しなのき)「まちの未来図発表」と題し、今回の議論をふまえた事業計画のプレゼンテーションや企画ワークショップを予定しています。(※追記:3月30日時点では6月1日開催とご案内しましたが、諸事情により日程が変更となりました)
そして7月に第3回目のワークショップを行い、今年の秋ごろには、3軒の空き家を使わせていただき実践ワークイベント(西鶴賀通りで2日間限定チャレンジショップ)を開催予定です。
今回ご参加くださった方はもちろん、残念ながらご都合のつかなかった方も含めて、もしよろしければ是非ご参加ください。