2/13 空き家の未来学ゼミ実施レポート
2018年2月14日
15:00~16:00
「仕入れから施工管理までの具体的な流れ」
【講師】倉石智典((株)MYROOM代表)
16:00~17:00
「中心市街地での大規模リノベーションの可能性」
【対談】
倉石智典((株)MYROOM代表)
岩野彰((株)岩野商会 代表取締役・中心市街地活性化協議会 会長)
コーディネーター:築山秀夫(長野県短期大学 教授)
第1回目の全体テーマは「空き家リノベーションの具体的な仕事」。
前半の倉石さんの講演では、(株)MYROOMが手がけたリノベーション事例の紹介やその仕事内容、仲介・施工にあたって独自に設けた枠組みや、仲介手順などのお話がありました。
また、家賃や改修費などの相場、大家さんや利用希望者の方々と接する中で実感値として蓄積したさまざまなエピソードやデータなども登場。
なかでも独自の賃貸契約特約や耐震に関する仕分け方法は参加者の方々の関心も高かったようで、事後のアンケートでは多くの具体的な質問が寄せられていました。
大切なのは個々のエリア特性、建物、ひとに合わせた総合的な視点だと分かったという感想も多かったです。
後半の岩野さんとの対談では、その点を踏まえて「現状、企業で実践するのはまだ難しい」という話も。
広義に「デザイン」の重要性について実感したと言及される場面もありました。
「空き家のリノベーション」。
現象としては、空いている家に使い手が入るというシンプルな構造に見えますが、それ自体をゴールと定めるか、もっと広い視野の未来図を描いているかで、アプローチは違ってくるのかもしれません。
パッケージングしてどこか別の土地で活用できるものでもないけれど、だからこそ「誰がやるか」「どんな視点で行うか」が重要なのだと感じました。
対談は議論が煮詰まる直前で終了時間となってしまいましたが、参加者の方々からいただいた質問事項やご意見は次回フィードバックも行います。
次回(3/2)は、「空き家見学会の舞台裏」がテーマ。
「誰がやるか」「どんな支店で行うか」について、より具体的な手法のお話しになってくるかと思われます!
また、信州大学武者ゼミの「地域とつながるリノベーション」の研究発表会や、武者先生との対談「リノベーションが街のくらしの経済を変えられるのか」では、経済的な観念からリノベーションを読み解くこともできるかもしれません。
どうぞお楽しみに。
参加者:82人