REPORT

2016.6.15 まちくらしたてもの会議「商店街は賑わなければいけないの?」

2016年6月15日

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2016.6.15
参加者14名

話題の中心は「権堂再生計画」について。長野県(行政)の考える「創業支援」のこと。「商店街は賑わった方がいいのか?ほんとに賑わうべきなのか?人口は増えた方がいいのか?」など。そして「門前ベビーブーム」と「子育て環境」について。

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まちづくり長野のコシハラさん、

信州大学経済学部から片倉さん、大野さん、

パン屋さんをひらきたいムラサワさん、

建築士の宮本さん、やまこちゃん

社会学者の築山さん、

でんきやさんの小田切さん

ナノグラフィカのたまちゃん、

長野県で創業支援に取り組む山口さん

長野市のまちづくり推進課の小林さん

WANDERLUSTのおはなやさん聖子さん

板書係の真子

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長野県、お役所から初参加の方が出席。昨年倉石さんと計画していた事業「信州ではじめるあなたのお店応援事業」をみんなにプレゼン。たまちゃん、小田切さんからダメだし入る。うまくいく気がしない…。倉石さんいわく前担当者の上前さんがとても面白いひとだったから協力して何かしようと思ったとのこと。山口さん「うまく想いをつたえきれなくてくやしいのでまた練り直してこの会にも参加したい」とのこと。

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空き家見学会に参加し、すてきな建物見つけて、これからここでパン屋をひらきたいというナツメさんも初参加。

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長野県の山口さんから「信州ベンチャーコンテスト」の説明を受け、信州大学経済学部の武者ゼミの学生がいろいろと質問を重ねる。(大学生が積極的に発言するのはなかなか珍しい!)

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そもそも商店街を賑やかにする必要あるのか。という議論があまりおこらないことへの違和感。
ついで、「行政やまちづくり会社は余計なことをしないで、しぜんまかせておけばいい」という倉石さん。
「行政やまちづくり会社などがでてくるのも自然な流れなのでは、」とたまちゃん

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「なんで国が必要なのか全然わかんない。マントルまでいけば一緒なのにね。」!?とたまちゃん。

「でもさ、誰かが必要だと思うからうまれるんだよね、国ってきっと。」

全然必要性もわからないし、存在意味も理解できないけど「自然に」うまれてくるもの。制度。

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Q.権堂の計画って、けっきょくのところ今どうなってるの?
の質問に、「おこたえします」と長野市まちづくり推進課の小林さん。時系列に沿って丁寧にこれまでの流れを整理して説明。

 

みんなが気になる権堂のこと。

巨大なイトーヨーカドーができるかもしれない、という権堂再生計画。壊されるかもしれない範囲の家やお店、知人の顔が浮かぶ。

現状では

「まだ何もきまっていません」

ということだと小林さんは説明する。

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権堂再生計画見直すワークショップがひらかれるらしい。一般市民、まちのひとたちが参加できる会議で、権堂の計画をみなおそうというワークショップらしい。

趣旨には納得できる板書かかり真子ですが、メンバーの公募、すでに終了している。なぜ、あまり告知されてないうちに…。権堂計画の検討にながいこと関わってきた築山さんもそのワークショップのことを知らなかったということに驚く。情報はどこでどのように開示されているのか。参加して意見をいうことになる「一般市民」とははたしてだれなのか?

 

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そして、この日の議事録をアップしたfacebookの投稿にコメントいただいたのでこちらでも紹介します。

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Kazutomo Ishizaki

「商店街で店舗構えている店舗が消費者に魅力有る付加価値サービスを提供すれば必然的に消費者は来店すると思う。そうすれば商店街は賑わいが出てくると思う。何処まで消費者のニーズに答えるかだと思う。」

 

CAMP不動産(真子)

(CAMP不動産という名前になっていますが…まちくらしたてもの案内所板書係真子です)

 

「「ひとつの店舗のことだけ」あるいは「じぶんとこのビジネス」だけを考えれば、そういう話かもしれません。

 

でも、すごく違和感のある話だなぁ、と思うのです。「そうすれば商店街は賑わいが出てくると思う。」とおっしゃいますが「そもそも商店街は賑わなければいけないのか?」の根本的な問いかけ無くして、「消費者に消費をしてもらう」方向に煽ること、または「商売する人が頑張れ」とまとめることに疑問を持ちます。

 

時代は大きく変わっていこうというときに、この過去50年くらいにできあがったの仕組みの中の話と同じことを続けていてはどこか無理ができてとても苦しむ人がでてくるかもしれない。

 

たとえば、人口の減少。そもそも「消費」する人が減っているなかで、人口が膨らんでいた時代につくられた店舗数/商店街/商業施設を維持しようとしたら、過去の数倍の「消費」量を、個人個人が負担しなくてはいけない。なんだか無理のあるはなしに私には思えてしまいます。一方で、いまの30代あたり「消費し続けて生きていくことに疑問もつ」という価値観の変化みられる人たちもいて、「車を買わない世代、使わない世代」だとか言われることもありますが…そういう流れの中で。

 

こういう変化と向き合って
この50年に作り上げてきたしまったものを
続けていくことが本当に何かいいことなのか
ちゃんと考えたたうで
今後のまちのこと、自分のとるべき位置ややることなど舵をとっていきたいなぁ、と思います。

 

な、見極めのヒントとして、水曜日の会議に出ています。
もしよかったらぜひどうぞー(真子)」

 

Kazutomo Ishizaki

「商店街ではなく街全体が活力が出てくる方が良いのではと思います!! 機会をみつけて参加します(*^O^*)」

 

CAMP不動産(真子)

「おまちしていまーす!

ちなみに、観念的な話だけではなくいつも具体的なところとつながっていて。こういう商店街の話がでるのも、この日、長野県の役所の方がきて、商店街を応援する補助金事業の説明をしたからなんです。そに補助金事業意味あるんだろうか…とか考える場です。意見をいったからといってただちに県の政策に反映されたりするわけではないのですが…」

 

 

ということで毎週水曜日、おまちしています。

(真子)