REPORT

きもので門前さんぽ

2020年10月17日

10月17日(土)13:00~15:00

参加人数: 16名

*できるだけ着物でご参加ください。

【案内人】数藤麻子(すとう あさこ)きもの工房まつや たんす屋長野店店長

【プロフィール】
新潟県十日町市出身。自他共に認めるきもの好き。公私の区別が無いくらい、きものと仕事塗れな毎日を過ごしています。

 

【コース案内】
長野に来て14年目になるのに、なかなか知らない事ばかりです。そこで、春の1日を利用して気になるお店巡りをしたいと思っています。ぜひ、ご一緒におさんぽいたしましょう。

 

【コース】
楽茶れんが館

武井工芸店···手作りの温かみのある工芸品の揃うお店。店奥のギャラリーは、何時も覗くのが楽しみな空間です。

古薫···手作り天然香を扱うお店。自分の好きな香り探しを楽しむのも素敵。

豆暦···前から1度行ってみたかった和菓子屋さん。本当は、曜日限定のわらび餅も欲しいのだけれど、今回は、季節の生菓子狙いです。

オリカフェ···機織り体験のできるカフェ。時間の関係でそっと見せていただくだけですが、壁二面の色とりどりの糸は感動の美しさだと思います。

HAKKO···お客様から耳にしていたお店。中々行く機会がなく初チャレンジ!こだわりのフルーツや野菜を使ったドリンクがそろっているとの事。酒粕のチーズケーキも気になるー。

たんす屋長野店···うちのお店です。お着物大好きな方が集まるお店へと日々奮闘中です。ぜひお気軽にお出かけください。


 

当日は生憎の天気となってしまいましたが、ながの門前まちあるき開催いたしました。

雨のせいで、お着物でのご参加を断念したという方もおられましたが、多くの方々から着物を着られてのご参加をいただき、華やかなまちあるきとなりました。

 

 

武井工芸店様に到着。

店長さんから、お店の説明と信州の工芸品の説明をいただき少し店内を見させていただきました。

 

かわいい素敵な小物がたくさん並べられています。

自分へのご褒美や、お友達へのプレゼントにも喜んでもらえる商品がたくさんありますね。

 

まだまだゆっくり見て回りたいところではありますが、そろそろ次の古薫さんへ。

 

善光寺の信号を渡り、八幡屋磯五郎さんを過ぎて御香のいい匂いが。

 

古薫さんでは、オリジナルのお香が作れることや、お香の成分の説明をいただきました。

案内人数藤さんからは、たんす屋さんで毎月開催している「ランチ会」で、古薫さんでの匂い袋作り体験を取り入れたいというお話がりました。

今後のたんす屋さんでのイベントも楽しみですね。

 

皆さんもう少しゆっくり見たいと名残惜しさの中、次の豆暦さんへ向かいます。

 

 

雨も止んできてよかった。

 

 

豆暦さんへ到着です。

コロナのこともあり、2名ずつで和菓子を購入していただくことに。

初めて入る参加者の方々も多くいらっしゃいました。

 

半数名がお菓子を購入できたところで、前半の方々と先にオリカフェさんへ向かいます。(オリカフェさんでの写真無くすみません。)

 

オリカフェさんは、カフェと共に織物体験をできます。

店内にはカラフルな糸が壁一面に取り付けられています。

コースによって様々な大きさの織物やストールなども作成可能です。

ちょうど東急さんにて展示販売も開催中です。

詳しくはこちらもチェック

 

そしていよいよ、HAKKO MONZENへ。

こちらではまちあるき参加者特別に、デザートプレートを提供していただきました。

 

店内はリノベーションされて、古民家風の素敵な内装です。

リノベーション前は、足袋屋さんだったということで、お着物の参加者の皆さんがとても建物に似合っているように感じます。

 

そしてこちらが、本日特別メニューの デザート3種プレートです。(まちあるきのための特別メニューのため、普段の取り扱いがありません。詳しくはお店にお問い合わせを。)

酒粕チーズケーキ

蕗味噌チョコブラウニー

醤油麹黒みつかけバニラアイス の盛り合わせ で
特製デザートが一度で食べれちゃう満足プレートです。

 

醤油麹黒みつは醤油感が絶妙にバニラアイスの甘さとマッチ。

酒粕チーズケーキは、酒粕が上手くチーズケーキの濃厚さを引き出している気がして、とてもおいしくいただきました。
蕗味噌チョコブラウニーもちょっとだけ味噌感があるチョコが変わっていておいしい!

(酒粕や麹が苦手な方はもしかしたら癖が強く感じるかも?)

 

HAKKO MONZENさんにて一旦中締めとして、そこから数藤さんのお店へ向かいます。

againの4Fにあります
なんと危険なセール中。

 

いつも本当に素敵なお着物や商品が信じられないほどお手頃な価格で店頭に並んでいます。

着物着れたら着物着た方が安いのではと思うほどの価格です。

 

きもののお買い物まで楽しめる盛りだくさんの内容で今回のまちあるきも無事終えることができました。

参加いただいた皆様ありがとうございました。お疲れ様でございました。

 

 

善光寺宿坊通り

2020年10月16日

2020年10月16日(金) 10:00~12:00

参加人数:11名

 

【案内人】鈴木健一(すずきけんいち)善光寺宿坊白蓮坊執事 善光寺公認案内人

【プロフィール】
宿坊のお客様のご参拝をお手伝いするのが仕事です。

 

【コース案内】
善光寺表参道を一本外れた宿坊通りを歩きます。

【コース】
楽茶れんが館

表参道

釈迦堂通り

法然通り

羅漢小路

阿闍梨池通り

ドレッタ


 

当日は多くの方々にご参加いただき、お天気にも恵まれ、きれいな秋空の下「善光寺宿坊通り」が出発となりました。

 

早速善光寺方面に向かいます。

表参道から宿坊通りに入るところには、十夜会の門が建てられています。

十夜会は、無量寿経で10日間にわたって修される夜の法会だそうで、10月と11月に10日間ずつ行われています。

 

夜の善光寺の法要を見ることができるので是非訪れてみてくださいとも案内がありました。

善光寺 十夜会

 

さて本日のメインとなる宿坊の通りへ参りました。

宿坊、「坊」とついている宿は、代々大本願の「善光さん」の姓である「若麻績(わかおみ)」さんが受け継がれて宿坊の住職を務められています。

 

案内人の鈴木さんがお務めの白蓮坊住職若麻績さんは芸術家でもあり、10月30日から「小山利枝子+若麻績敏隆二人展」に出展されるそうなので、機会があればぜひ足を運んでくださいとの紹介もありました。

 

また、どの宿坊でも善光寺側にお堂が併設されています。白蓮坊では、左側(善光寺側)は「八祖殿」とういうお堂がありました。
ホテルと宿坊の違いは? という質問があり、宿坊はホテルのように個室などでの待遇はなく、基本的に大部屋をふすまで区切って利用していただくそうです。人数が多いと男女別の雑魚寝となることもあるそうです。

また、食事は基本的に精進料理となり、お野菜にこだわる宿坊もあります。
そして、朝は善光寺をお参りしていただけます。

 

 

表参道からの宿坊を過ぎると、仁王門像があります。

こちらでは少し裏話。

この阿吽像は高村光雲さんと米原雲海さんが作られたとされていますが、実は実際に彫ったのはお弟子さんの方およそ30人ほどいたのではないかと言われているそうです。
映画で言うと、監督・制作が高村光雲さん、米原雲海さんだったと現代ならではの分かりやすい表現で説明いただきました。

仁王門裏に奉られている「三宝荒神像」「三面大黒天像」もこの二人が制作したと記されています。

 

またこの2つの像は、青色画材が利用されており、当時最新のものであったそうです。

 

 

先程の1本お隣の小路、法然小路では向きが先ほどと反対側となるため、宿坊の右側(善光寺側)にそれぞれお堂が建てられていました。

 

 

こちら左手に、寿量院という院があります。

また、あみだとはサンスクリット語から来ており、無量寿と書くそうです。
無量寿とは、限りない時間
また、無量光とは、限りない空間という意味。

 

法然小路から、大本願へ向かう小路にはちょうど「念ずれば花開く」地蔵が正面に見えます。

こちらが羅漢小路。

ちょうど真東を向いているお地蔵様なので、夕日に照らされてとてもきれいに見えることが有名でもあるとか。

そして鈴木さんお気に入りの善光寺大本願のお上人様のご紹介。

善光寺大本願のお上人様はよく知られている通り女性の方です。
代々皇室と関係のある女性の方がお上人様を継がれているため、日本で一番偉い尼様となるのではないでしょうか、と。

納得できます。

さらに詳しく知りたい方はこちら

 

 

また、大本願内にある八幡様も人気スポットで、学生さんや受験生が多く合格祈願に参られます。

 

再び仁王門を眺めます。

定額山(じょうがくさん)この額は、善光寺の山号に当たる名前だそうです。また、

定額の金額をおさめていたためこの額を掲げられていたというお話も?

 

 

 

仲見世通りから釈迦堂通りへ入り、それぞれ院の名前や善光寺七池も拝見しました。

尊称院(そんしょういん)前では、丁度住職さんが外におられて、院の名前の由来をお聞きすることができました。
「そんしょうだらみきょう」というお経の名前からとって「尊称院」。

 

 

駒返り橋を横切り、阿闍梨池通りへ。

こちらの通りは参加者の方々は、普段善光寺さんに来た際にも、この通りまで来たことがない人も結構おられました。

また、院は先ほどの坊とは違い、特に一族などにはこだわらずに継承しながら院を存続しています。

また院は天台宗の宗派。

最後にドレッタさんの前に、鈴木さんから、再度大本願に参りそこで本日の反省会などを行えるよう急遽計らってくれました。

普段入る機会が少ない大本願の堂内へ入り、歴代のお上人様のお話もしてくださいました。

 

コロナウイルス予防のため、ドレッタさんへは希望者のみの来店に。

こちらの2回から眺める善光寺がとても美しいと案内人一押しのスポットです。

ちょうどお昼時ということで、一緒に来店した参加者の方々とガレットをいただくことに。

食事メニューもとても気になりましたが、今回は季節限定のむらさき芋のモンブランガレットを注文。

とてもきれいな盛り付けで、サツマイモ感があってとてもおいしかったです。

ここでは、案内人は来店した参加者からの質問などに答えながら、皆さんと共に最後まで和気あいあいとまちあるきを楽しんでいただくことができたと思います。

 

こちらが2階席からの善光寺三門の眺め。天気も良かったことが幸いしとてもきれいに眺められました。

 

道中では鈴木さんからは尽きないほどに色々なお話をお伺いでき、笑いもあふれるとても楽しい会となりました。

参加していただいた皆様ありがとうございました。お疲れ様でございました。

 

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