夏のもんぜん彫刻採集
2023年8月16日
9:30~12:30
参加者:7人
【案内人】
松本 直樹 《 まつもと なおき》(美術家・長野美術専門学校副校長)
専門は現代美術。アーティスト集団「ミルク倉庫+ココナッツ」としても活動。近年では、国際芸術祭「あいち2022」に出品。
【コース案内】
長野市には「野外彫刻」だけで約150点もの彫刻があります。かといって「彫刻」は私たちの生活を直接便利にするものでもありません。普段はスルーしがちなこうした彫刻を観察することで、見慣れたまちの風景が変わるかもしれません。
【コース】
楽茶れんが館
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善光寺仁王門の木像
長野市の顔となる彫刻といえば、高村光雲・米原雲海の仁王像。裏手にも、両氏による三宝荒神像と三面大黒天像があります。これらを起点に古今東西の「彫刻」について考えてみます。
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公園の女性裸体像
なぜ日本各地のまちなかには「女性の裸体像」が点在しているのでしょう?城山公園内にある≪転生≫(菊池一雄)に、これを探るヒントがありました。同時に公園内の彫刻もたどります。
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≪霧の彫刻≫
美術館内に設置された中谷芙二子氏の作品。霧の涼しさを感じながら、この作品とSF映画の金字塔『バック・トゥー・ザ・フューチャー』の意外な関係についてお話します。
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伊東忠太による巨大碑
水内大社(県社)の少し隠れた場所にある、巨大な≪明治天皇駐蹕之処の碑≫は、築地本願寺などを設計した日本初の建築家が建てたものでした。
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喫茶Sirrafu
門前内随一(たぶん)の少女漫画コレクションを誇るカフェ。少女漫画は、内なる情動や回想など、異時空間をつなぐコマ割りにその特徴があります。今回のさんぽを振り返りながら、それぞれの発見をつないでみませんか?
「出発式」
まずは善光寺に向かってまちあるきスタート!
ところで、よく街中でこのような女性の裸体像を見ることはありませんか?
実はこのような女性の裸体像が街中にこんなにあるのは日本だけなんです。まだ戦争が行われていたころ、街中にある銅像は戦争に使用する弾にするため溶かされてしまいました。そのため銅像が置かれていた台座だけが残り、それを埋めるため「再生産」の象徴として女性の裸体像が全国各地に置かれるようになったそうです。よく見かける銅像にそんな歴史があったとは!
善光寺の外側を周って長野県立美術館へ向かいます。どんな作品が飾られているのか楽しみに向かいましたが、なんとこの日は休館日でした(泣)。普段ならこの場所は「霧の彫刻」と呼ばれ、時間になると辺り一面が霧に包まれます。霧という物体がないものでも彫刻になるのだと知り、「彫刻」というものの奥深さを感じました。
実はこの「霧の彫刻」にはあの有名なSF映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」と関係があるそうです。実はこの霧が出るノズルを発明したビリー・クルヴァーという人が「バック・トゥー・ザ・フューチャー」に登場する科学者「ドク」のモデルになった人なのです。まさかそんな関係があるとは驚きでした!
次に水内大社にある明治天皇駐蹕之処の碑を見に行きました。
この石碑は伊東忠太によって明治天皇が長野びんずるの花火を見にここに来たことを証明するため建てられました。神社の裏に隠れて立派な石碑がありました。
最後に訪れたのは喫茶Sirafuです。空き家だった場所を活用したカフェで多くの少女漫画を取り揃えています。おしゃれな店内で漫画を読みながらお茶を楽しむことができ、時間を忘れてしまいそうな空間となっています。
この日は白桃のアイスとカフェオレをいただきました。参加者のみなさんもそれぞれケーキやコーヒーを味わいながら映像資料を見てさらに芸術について学ぶことができました。
今回のまちあるきは内容の濃い話が盛りだくさんで参加者のみなさんも熱心に案内人の松本さんの話を聞いていました。
普段はあまり意識してきませんでしたが、街のいたるところに芸術があふれているのだと実感しました。
これからは自分の住んでいる街の風景がちょっと変わって見えるかもしれません!
《 記録同行:梅澤佳騎 》
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