古地図を手にたどる「県」町
2023年2月16日
2月15日(水)
13:00~15:30
参加者:8人
【案内人】
星野将扶文 《 ほしのまさふみ 》(長野市都市整備部まちづくり課 景観広告担当)
長野市出身、長野市在住。大学時代を除いてほぼ長野市で暮らす。通学路や祖父母の家などがあった善光寺門前、特に西長野や県町に慣れ親しむ。大学では主に建築史を学ぶ。
【コース案内】
明治初頭、県庁が中野から長野へ移ったのちに急速に発展した善光寺門前の西に広がる一帯。まちには、明治期の煉瓦造の建物や遺構、それ以前から残る善光寺にゆかりの深い旧跡も点在します。明治から大正にかけての古地図や地形図などを手掛かりに、まちの成り立ちに迫りつつ、移り行く風景や街並みを偲んでみませんか。
【コース】
信州大学教育学部⇒長野聖救主教会⇒長野地方裁判所⇒妻科神社⇒長野市立図書館⇒鳴子清水⇒犀北館
楽茶レンガ館
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信州大学教育学部書庫
明治28年に建てられた煉瓦造の書庫。県庁が現座の信州大学教育学部の場所にあったことをうかがわせる数少ない遺構。
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長野聖救主教会
明治31年に建てられた煉瓦造の教会。アーチの形状など随所にゴシック様式の特徴がうかがえる西洋建築。
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長野地方裁判所
かつては長野刑務所があった場所。敷地の南側の擁壁にうまる刑務所時代につくられた煉瓦造りのアーチが目に留まる。
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妻科神社
善光寺七社のひとつ。境内の南西には、善光寺七橋のひとつ、独寝橋が、今は暗渠となった鐘鋳川にかかっていたといわれる。
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長野市立図書館
明治以来、学校や図書館など用途を変え、建物も立て替えられながら、今でも文教施設として使われている。敷地の西南には、明治以前を偲ばせる痕跡も。
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鳴子清水
善光寺七清水のひとつ。程近くには、不思議なカーブを描く道路や湧き水にゆかりのある施設も。
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犀北館
明治期から続く長野を代表するホテル。もとは中野で営まれていたが、県庁の移転と合わせて長野に移って開業されたと伝わる。
《楽舎レンガ館》
ブラタモリ風でブラホシノが始まりました。
若松町の交差点を北へ
《信州大学教育学部書庫》
1895(明治28年)築。2008(平成20年)国登録有形文化財に指定。イギリス式建築。外壁はぐるっと胴蛇腹(どうじゃばら)に帯状に「焼過レンガ」がつかわれていて、ここがポイントらしい。むむ~写真撮影中につきよく聞いてませんでした。このあとの長野聖救主教会も同様な仕様がみられます。
シシ沢川(一級河川)人工的に西方へ曲げられ、裾花川にそそいています。
《旧信州大学教育学部附属長野小学校校門》
かなりぞんざいな感じが、、
《長野聖救主教会》
1898(明治31年)築。2006(平成18年)国登録有形文化財に指定。切妻造の屋根で、入口のアーチの上のバラ窓が美しい。イギリス様式のデザインや建築様式が多く取り入れられています。
司祭の大和玲子さんに丁寧にお出迎えいただき、ご説明を受けました。「そもそもレンガの壁だけで柱がない建築構造で地震には弱いんです。松代地震は持ちこたえましたが、この美しく価値のある建物を後世に残していくためにはさらなる耐震補強が必要で、あれこれなんとか費用を工面して、側壁と隅部にはバットレス(強度を増すための付け柱)の補強工事をしたのですが、、、それでも耐震診断に引っかかってしまいました。これからも地域のみなさまのお力添えをいただきながらなんとしても文化財を守っていきたいのでご支援を賜りたくお願い申し上げます」とおっしゃていました。取り壊しになるのは避けたいものです。
女性参加者は、幸福感に目がうっとりと。建築というよりもロマンチックにも妄想の方へいってる?
《長野地方裁判所》
ここはかつては川でした。刑務所の真下だったことから脱走ルートとして使われていたそうです?
ブラブラ♪
《妻科神社》
拝殿の前で記念撮影。センターとったのはいつも陽気なハルミさん!善光寺七社(妻科神社・湯福神社・武井神社・加茂神社・美和神社・木留神社・柳原神社)のなかでも番付がさらに高い三社鎮守の一つ。古くから善光寺とかかわりの深い神社。相殿に祀られている建御名方命(タケミナカタ*諏訪大社)の妃ということで”妻科”とも?ちなみに″科”はこの辺りの地名が由来との説が有力。
《独寝橋・鐘鋳堰 (かないせぎ)鐘鋳川》
河野通勢(こうのみちせい1985-1950)が1915年に描いた風景画(現在地から旭山がうかがえる)と地形図と照らし合わしてブラホシノ。善光寺平用水のうち最古の用水。開削は平安初期に遡るらしい。鐘鋳分水工で裾花幹線導水路から分水したあと、妻科神社付近から小高い台地を意図的にすすませ三輪へ流し込めるよう地形を巧みに利用している。
《長野市立図書館》
市立図書館前でブラホシノ。
《鳴子清水》
鳴子清水の前でブラホシノ。
かつては、この場所でなくこの先の「亀の湯」さんの銭湯のど真ん中から湧き出ていました。
ブラブラ♪
《犀北館》
北野建設ビル前から犀北館をうかがいながらのブラホシノ。
「1万円札が落ちてる!」ていうシーンではありません。この時点で外気は氷点下になっていますし、時間も延び延びにもかかわらず、どーですか?この食いつき!、ほんと古地図大好き人です。
今回のまちあるきは、明治の県町へ誘っていただき~のブラホシノでした。あまり県町方面へのコースは過去にありませんでしたので、より発見が多いワクワク散歩になりました。
(同行:高野)
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