お誕生日じゃない日の楽しみ- 本と芝生と
2022年11月16日
13:00~15:00
参加者:8人
【案内人】
川向思季(合同会社キキCo-Founder/R-DEPOTCAMPプロジェクトリーダー/長野県立大学大学院SI研究科1年)
1999年宮城県出身。獅子座。広義のアーティスト 。家族、 透明、カフェ巡り NikonD5200、ヨシタケシンスケが好き。 #学び#若者#余白#探究#共創をテー マ に取り組んでいます。今日も元気です!
【コース案内】
学生起業家として見られることが多いけれども、本当に伝えたいことは、自分を分けたり、個人と社会を切り離したりせず、全部包み込んで愛してあげることだと思う。
なんでもない今日を、 わたしを、 お祝いしよう。本とコーヒーとお花があれば、もう、最高の日と言わずなんと言うの。
【コース】
楽茶れんが館
↓
カフェ日々
ここ、 とってもあったかい。 だから冬は日々って決めてるの。
↓
tokiori
『Rendez-vous(ランデヴー) 』とは、【待ち合わせ】 のこと。 心惹かれる出会いがあったりする。
↓
平野コーヒー
いい音に包まれてると思い出すフレーズがある。 「あなたが世界を鳴らすのよ」 「りんごもうさぎも青くていい」
↓
フローリストいちょうえん
「この子ください」って言うのが好き。 誰かにお花をあげる瞬間はもっと好き。
↓
シンカイ
本はジ ャケ買いでもいいって知ってる?文章は読めないけど、きっと私が迎えに行くのを待っているはず。
↓
長野県立美術館アートライブラリー
もはやここ目当てに行く。 美術館に行ったら必ず行ってほしいのはライブラリー。 最後は芝生で横になる。うん、今日も最高。
本日のまちあるきは、川向思季さん(合同会社キキCo-Founder/R-DEPOTCAMPプロジェクトリーダー/長野県立大学大学院SI研究科1年)の「お誕生日じゃない日の楽しみ- 本と芝生と」。
マルチな活躍でいくつもの肩書を持ち「何かやってる大学生」としてフォーカスされることも多い川向さんが、 “なんでもない今日” や “ただのわたし” を「最高!」と楽しめるとっておきの過ごし方をめぐります。
まずは集合場所の「楽茶れんが館」。
「カフェめぐりが好きでここら辺のカフェはたぶんほぼ制覇している」という川向さんにとって、このお店は「ゆっくりお茶するのにオススメな場所」。
よく頼むのはビターショコラのケーキセットですが、香りに誘われてつい食べてしまう「ビーフカレー」もおいしいとか♪
宮城県から大学進学で長野に住み始めた川向さん。
「東北生まれだけど寒さに弱くて、冬はヒートテックを重ね着しています(笑)」なんて参加者の方々と雑談しながら表参道を南下します。
長野も秋。道すがらの景色が色づいて本当にきれいですね~
途中、活動を応援してくれている「信州ゆずた園(おにぎり屋さん)」のオーナーさんの話や、第四地区の区長でもあり、四季さんのお茶飲み友達でもある「横文(陶器屋)」の横田さんの話も伺いました。
横田さんには、寮に入りたての頃にお風呂を借りた(!)こともあるのだとか。
学生さんと地域の方々のほっこり交流エピソード、なかなか聞けない話ですね。
こちらは西後町に今年誕生した“まちづかいの拠点”、「R-DEPOT」。
1階部分は情報交換の場として機能するカフェや、空き家活用への導入活動として展示販売している古道具屋のスペースになっています。
川向さんはここに「R-DEPOTCAMPプロジェクトリーダー」として週2くらいで通い、現在は県外アーティストを招いたワークショップの開催や、その活動を通じて誕生したバンドのマネージャー(!)も行っているとか。
いろいろな人や組織が出入りして多様な企画が催されているそうなので、ふらりと立ち寄ってみてもおもしろそうですね◎
税務署前の交差点から県立大の学生寮を遠方に確認しつつ、北上。
見えてきたのは「カフェ日々」です。
前述の通りカフェ巡りが好きな川向さんですが、門前には古民家カフェも多く、建物の特性上、冬はかなり店内も冷えるとか…
でも、「ここはとにかく真冬でもあっったかい!」。
寒さが大の苦手なので、冬はこのお店に通って店内でぬくぬくお茶するのが至福だそうです◎
素敵な路地を通って南県町方面へ。
(コース選びと時間配分が絶妙!)
「tokiori」到着。
こちらでは、不定期で開催されている企画展が要チェック!
作家さんの木彫り展や、つい先日にはさまざまな額縁展&オーダー会も開かれていたとか。
南県町からまっすぐ北上して立石町へ。
住宅地の中にひっおりと(でもオーラ抜群に)佇んでいるのが「平野珈琲」。
人数が多かったので店内をぐるっと見学させていただき、説明は店外で行いました。
こちらのお店の特徴は、何といっても2階にある大きなスピーカー!
長野に住み始めたころ「音が良いおすすめのカフェは?」と聞くと、多くの人から「平野珈琲」という名前が出てきたそうです。
それはまさに音に包まれるような感覚になる空間だとか…
う~ん、コーヒーと音楽。なんて素敵な組み合わせ。
お次はランチによく行く西之門町の「パスタとわいんのこまつや」へ。
「まちづくりみたいな活動にも関わっているので顔なじみがけっこう増えて。このテラス席に座ると必ず知ってる人が前を通るんです(笑)」と川向さん。
見かけた知り合いと「おー!」と手を振り合うのが好きで、選べるときは必ずテラス席にしてしまうとか。
この「ながの門前まちあるき」の企画担当でもある「ナノグラフィカ」は、玄関先のチラシ置き場も要チェック。
長らく地域とさまざまな活動をしているだけあって、あらゆる情報がここに集まってきています。
向かい側の雑貨屋「ロジェ」はお誕生日プレゼントをよく選びに行く場所。
カフェは多いけれど雑貨屋は極端に少ない長野のまちなか。
「でも、MIDORIで買ったらなんか負けって気がするので必ずお店を探します!(笑)」
仁王門を横切って東へ進むと「伊勢町包子(ぱおず)」を通り過ぎました。
「ここの肉まんは本当においしい! でも肉まんの何が一番良いって、あったかいってことですよね。冬は寒くて背中も縮こまってしまうけど、あったかい肉まんを食べると身体がぽかぽかするじゃないですか♪」
そして川向さんがよくお花を連れて帰るというお店。「フローリストいちょうえん」へ到着。
店内には定番のお花屋、珍しいお花、一輪挿しに良さそうなお花などさまざまなお花がたくさんです。
長野に住み始めたばかりの頃「まちなかにお花屋さんがあまりないなぁ」と思っている中で出会ったこちらのお店。
坂道にあるお店なので、お花を買うと普段利用しているクロスバイクで必然的にスピードを出せなくなり、ゆっくり自転車を押しながら歩くことになるそうなのですが、
「そうやってお花を手にゆっくり歩く時間がたまらなく好きなんです」と、川向さん。
このまちあるき中も自分用にお花を購入◎
大事に抱える姿がうきうきした気持ちを物語っていますね。
お花好きは、幼いころ毎月絵手紙で花の絵を描いてくれたおばあさまの影響もあるそう。
購入する際も「それください」ではなく「その子」と愛着を込めて連れて帰っているそうです。
さらに東に下って、日本全国の雑貨や長野のお土産を扱う「シンカイ」へ。
こちらは元々「新貝金物店」として使われていた空き家に地元の大学生が住みはじめ、「住み開き」しながら地域のコミュニティスペースとして変化していった場所。
その場所のバトンを引き継いだのが、全国のローカルに足繁く通ってさまざまな活動表現で情報発信を続ける「Huuuu」という編集チームで、
全国で築いた関係性や問題意識の視点を取り入れたさまざまなセレクト商品が店内に並んでいます。
この日は、お酒や旅をテーマにした新刊Zinやグッズの企画展示販売が行われていました◎
店長の長崎さん。(渾身の一枚が目をつむっていて申し訳ありません…)
お客さんが商品を手に取って眺めていると、さりげなく生産者や原材料、商品誕生までのエピソードをアシストしてくれるので店内で過ごす楽しさが倍増します。
川向さんやお友達もいろいろなタイミングで活動に関わっているそう。
今度のまちあるきで案内人をしてくださる青木さんは、毎週日曜日に「朝ごはん会」も開いているとか。
「シンカイ」を後にして、坂道を登って県立信濃美術館を目指します。
途中、こんな長~い階段も!
「坂道と階段が好きなのでコースに入れちゃいました◎」と川向さん。
まちあるき終盤での坂道は足腰に来る~(笑)など笑い声も起こりつつ、みんなでヨッコイショ。一歩一歩踏みしめて登ります。
階段を登ったあとは、絶景のご褒美を堪能しながら歩きましょう~
あっと言う間に長野県立美術館に到着しました。
併設されている城山公園は芝生が敷き詰められており、春や秋はここでの日向ぼっこも最高だとか。
「入学したての頃コロナになっちゃって。オンライン授業ばかりで心が病みはじめて、あそこのロビーで授業受けてました(笑)」と川向さん。
県立美術館は美術展示ももちろんですが、何といってもおすすめなのが入場無料の「アートライブラリー」。
通常の図書館と違い、ラインナップに問いや答えのないテーマを扱っている本が多いのが川向さんのおすすめポイント。
文章を読むのは苦手だけれど、タイトルや雰囲気で購入する本もなかなかおもしろいそうです◎
そんなこんなで、ぴったり15時。
コースもタイムスケジュールも完璧なまちあるきが終了しました。
「川向さんが日々感じる幸せ」を一緒に噛みしめながら歩いたら、なんだか街並みがキラキラ、やさしく見えた今回のまちあるき。
うん、たしかに今日も、最高です◎
(同行:大日方)
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