まちの植物図鑑 ~春~
2019年4月19日
10:00~12:30
参加者: 10人
【案内人】
井田秀行(信州大学教育学部 森林生態学研究室 准教授)
【プロフィール】
専門は植物生態学。学校の先生を目指す学生達が、学校の周りの草花について子ども達に熱く語れるようになることが一番の喜び。
【コース案内】
まちなかの森や路地裏の雑草をめぐり、春の散歩に色を添えます。
【コース】
東町ベース
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松葉屋家具店
森のなかにまちがある…そんな夢の実現に向け、七代目店主が店舗に隣接する空き地に一昨年から育てはじめた若い森とふれあいます。
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善光寺周辺
人知れず春を彩る路地裏の雑草をめぐりながら小さな鎮守の森をはしごします。
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ひまわり公園
官庁街にあるコンパクトな森の新緑の下で深呼吸。
↓
信州大学教育学部キャンパス
若葉が萌え出る大学キャンパスの散策。雑然とした森林生態学研究室学生ゼミ室を覗けるおまけつき。
↓
信州大学教育学部生協食堂
実は誰でも利用できる学食。惣菜メニューはリーズナブルな量り売りなのでうっかり盛りすぎぬよう。
学生に混じりランチョン・トークに花を咲かせましょう。
植物好き、鳥好きが集まった本日のまちあるき。
出発前に案内人の井田先生から「門前の路地裏の春を彩る雑草たち」一覧をいただき、
ひとりずつルーペも貸していただく。(ルーペは自分の目に当てて、見たいものを動かしてピントを調節するのが正しい使い方!らしい)
ルーペを首に下げてさっそく出発。
集合場所から徒歩10秒ほどのところにある松葉屋家具店さんの森。
鳥がりんごをついばんだ跡。
「森の中にまちがある…」そんな夢の実現に向けてお店の裏側の空き地で一昨年から育て始められた若い森。
森を育て始めたきっかけは「木材を扱っているのにお客様にその木材がどんな木でどんな葉っぱをしているのかまでお伝えできないことに気づいたから」という七代目店主の滝澤さん。
そして「森のなかにまちがある。一歩」プロジェクトとしてこの森は誕生しました。
ところどころに芽吹いた雑草。
「今日は雑草を観察するので基本的にがんがん取って大丈夫です」と言われていたものの、この森の雑草は盛り土からようやく生えてきたと聞いてなんだか尊い存在に見えてきました。
松葉屋さんの森の雑草は見るだけにして、お隣の東町ベース脇にあった雑草たちを観察します。こちらはがしがし抜いてOK。(写真で参加者の方が手にしているのは姫踊子草)
なんと豊かな雑草畑。よく見てみると寄せ植えのようにいろいろな種類の植物たちがひしめきあっています。
「先生!!これは!」
「これは〇〇ですね、特徴は…」
とひとつひとつの質問に解説付きで答えてくれる井田先生。植物の世界っておもしろい。
ヤエムグラを高城さんのトレーナーにくっつけて遊ぶ。
西洋タンポポの茎を笛にして遊ぶ。
みなさん子供(?)に戻ったような無邪気な笑顔で足元を見ながら進む。
気になった植物があると「先生!」「先生!」とあちらこちらから声がかかります。
一向に前に進みませんが、それがまた楽しい。
西町の路地へ。
普段はなんとも思いませんが、雑草の群生に「素敵」と思ってしまう。不思議な心理状態。
当たり前ですが、場所場所によって生えている種類も生え方も異なっているんですね。
どうやって種が運ばれてここまで来たんだろうと考えるのもまた楽しい。
「マゼコゼ」さんの店先にて。
善光寺周辺はカットして、ひまわり公園へ向かう途中で天神社に寄り道。こちらもまたさまざまな種類の雑草が!
思い思いにそれぞれ観察。
あ、これは?
こんなとこにも!
「さっき教えてもらったはずなのに全然名前が覚えられない…」とつぶやく参加者の方に「覚えなくていいんです(笑)鑑賞して楽しみましょう」と先生。
でもメモを取ってしまう大人の性。(だって楽しいしできるだけ覚えたいから)
花摘み。
こちらのお宅の前にも珍しい雑草がありました。
ちなみにこちら、1月に行ったながはりさんのまちあるきでみんなで「キウイの木だ!」と見上げていたお宅です。コースによって目線ががらりとかわって楽しめますね。
サンハイツ若松町のエントランスにはなんと春の七草が。
母子草。春の七草では「ゴギョウ」と呼ばれています。
「本日初の母子草です」「なんでよりによってアパートの入り口なんだろうね」「下宿の子を見守る母なんじゃない?」なんてやりとりも。
雑草は下ばかりではありません。よく見ると石垣の上にも広がっています。
きゅうりの匂いがする草。「胡瓜草」をみんなでクンクン。
ひまわり公園に近づいてきました。桜も満開。お散歩日和でみなさん草を片手に足取り軽やかです。
ひまわり公園着。新緑がまぶしい。
時間が押しているので早めに切り上げる。が、とまらないみなさんの好奇心。
こんな光景が広がってたら、そりゃそうですよね。
ランチ席の予約があるので信大へ急ぎたいところですが、道中でもやっぱり気になるものは気になる。
信州大学教育学部着。
生協食堂の席を先生が予約してくださってたのでまずはランチ休憩へ。おかずの量り売り、なんだかなつかしい(←信大生じゃなかったけど)!
好きなメニューを選んでみんなでいただきます。
「まちの植物図鑑―秋―」もぜひとのリクエストもいただきました。
食後に生協の外で中締めを。参加者の方々のリクエストで、本日であった植物の名前をあらためておさらい。(覚えられないが、やっぱり一心不乱にメモる一同)
まちあるきの終了時間は過ぎていましたが、井田先生の研究室を見られるとのことで誰も中締めから帰らず研究室へ。勉強されている学生さんもいらっしゃいました。おじゃましました!
そして解散後もなんとなく皆で帰り、駐車場や駅までの道すがら、雑草トークに花を咲かせてしまった今回のまちあるきでした。
「デザート食べたいね」と、そのままカフェに流れた方々もいらっしゃったようです。
(同行:大日方)
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