アート漂う空間を探してみる
2019年2月16日
15:00~18:00
参加者: 4人
【案内人】モリヤコウジ
FLATLILE主宰
【プロフィール】
2010年「FLATFILE(ギャラリー/額縁屋)」をオープン。BAR豆蔵では金曜日に店に立つ。
【コース案内】
古い建物を上手に利用している心地よい場所を一緒に訪ねてみませんか。それぞれが密かに文化を発信しています。
【コース】
東町ベース
↓
南県町雑居ビル
コーヒー屋、BAR、アーティストアトリエ、絵画教室などが入った雑居ビル。屋上が気持ちいい。
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tokiori
デザイナー事務所であり併設するギャラリーでは展覧会を不定期に開催。
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iro
南県町にあるレコード屋カフェバー。音楽とアート、コーヒーとお酒が交じり合うスペース。
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豆蔵
ギャラリー/BAR/薫蔵コーヒー。昼間はコーヒー屋、夜は日替わりバーテンダーによるBAR。ギャラリーでは県内の作家を中心に展覧会を常に開催。
コース紹介文で「古い建物を上手に利用している心地よい場所を一緒に訪ねてみませんか」と書いていたモリヤさん。「パンフレットに載せた4箇所以外にも寄り道しながら歩いてみましょう」ということで本日のまちあるきがスタートです。
まずは集合場所お隣の「新小路シェアアトリエ」へ。
こちらはもともと文具屋さんの倉庫として使われていました。現在、1階部分は駐車場や家具屋さんがストックしている建具などの倉庫として、2階部分はこどものアート教室、3Dアートのアトリエ、活版印刷屋さん、デザイナーさんなどが入居して使われています。
4人乗った時点で「ブー!」と言いだしたエレベーターにほっこりさせられつつ、二手に分かれて2階へ。
こどものアート教室「とこといろ」さんではちょうど教室が開催中。たくさんのこどもたちで賑わっていました。そしてお隣の3Dアートやデザイナーさんのアトリエにもおじゃまし、空間や作品をしばし鑑賞しました。
帰り際にはエントランスにあったフライヤーにも興味深々だった一同。
「SHINKOJIシェアオフィス」を出発し、お次は南県町方面へ。
道中で、店内にある織機と糸でさまざまな機織り作品が製作(体験も)できる「オリカフェ」さんへ寄り道。
昨年4月にオープンしたオリジナルニットウェアーを展開するスタジオ兼ショップ「Retrospective(レトロスペクティブ)」も外から見学。
元高級クラブの内装がそのままゴージャスに残る「菓子と珈琲ラランスルール」もちらり。
2017年春にオープンした「ゆめママキッチン」も。
そしてモリヤさんがかつてご友人と手がけられていた「flatbar」へ。こちらはもともと焼き鳥屋さんだったそうで、居抜きではじめられるこじんまりした空間が気に入ってバー営業をはじめたそうです。
その後は看板もそのままに別の方がカフェ「sunday life coffee」として営業をはじめ、今は一時的に営業をお休みされていますがまた近々再開されるそうです。
ちなみに看板。よく見ると空き缶を切り貼りして文字ができていました。素敵。
「ここでバーテンダーしてたんですよ~」と、慣れたかんじでカウンターに入るモリヤさん。
訪れたお客さんたちのサインやコメントが残る壁。
「flatbar」を出ていよいよ南県町雑居ビルへ。
まずは2階に。デザイナーさんの事務所や作家さんのアトリエなどが入居されています。
一見雑然としているように見えつつなんだか絵になる廊下。
ごとうなみさんのアトリエを見学させていただきました。
なぜだか空気が澄んでいるように感じるアトリエ。
何気なく置かれたボンドでさえも様になっているように感じてしまうから不思議。
そして屋上へ。
上から見た街並みはこれまた新鮮。
ちなみに赤い屋根のお宅は「あの家、いいよね~」とちょっと参加者の間で話題になりました。
建物から降りてくると裏側には地下に通じる入り口も。
1軒挟んでお隣の「tokiori」さんへ。
展示やイベントなどマルチに使えるスペースとともに、1階はグラフィック・webデザイナーの本藤さんの事務所「mauve」、2階はデザイン・映像・企画・ 編集・撮影などを手掛ける「ズズサウルス」の事務所として使われています。
mauveの本藤さんからこれまで行った展示やイベント企画の様子を伺う。
リノベ前の建物の様子なども写真で拝見。
「クリアな色合いが珍しくて素敵」と参加者の方が指さしたステンドガラスは、昔、アンティーク市で本藤さんが一目ぼれし、何に使うか分からないけどとりあえず買っておいたもの。
本藤さんの事務所内であらためてお仕事や「tokiori」誕生の経緯について伺う。花や枝、古道具、デザイン家具がすっきりと自然に収まっている空間にほれぼれ…。
2階。デザイン、映像、企画・編集から撮影までマルチに手掛ける「ズズサウルス」さんの仕事場を見学。
簡単なテレビ番組のナレーションやCM音楽のデモテープなど録音できるスタジオも。
長野県民おなじみのJAのテレビCM「ながのま~いながのまい。いっぺん食べたらやめられまい♪」「ねんきん、ねんきん♪」もここから生まれたそうです。
南県町にあるレコード屋&カフェバー「iro」さんへ。
昨年7月21日にオープン。オーナーのお祖父さんがかつて洋裁店を営んでいたお店だそうです。
店内にはレコードがたくさん。
音楽とアート、コーヒーとお酒が交じり合うスペースです。
最後に大門町の「豆蔵」へ。
こちらは二階がギャラリー、一階では昼間に薫蔵コーヒーが営業し、夜は日替わりバーテンダーによるBARが開かれています。
まずは「薫蔵」さんでお茶休憩を。昨年10月7日にオープンしたこちらのお店のテーマは「薫り」。お客さんの好みに合わせ、コーヒー豆と淹れ方をそれぞれ自由に組み合わせる新しいスタイルで、コーヒーを提供しています。
カフェボウルにたっぷり注がれた珈琲。いい香りがします。
建物は築100年の蔵ですが、店内はとてもあたたか。珈琲を囲んでみんなであれこれ話しました。
お茶休憩後は2階のギャラリーへ。こちらでは県内の作家を中心に展覧会を常に開催しています。当日展示されていたのは、普段は高校の美術の先生をされている作家さんの作品。
文章で説明すると陳腐な感じになってしまうのですが、見る人それぞれの気持ちがざわざわして、それぞれの感想を言い合いながらそんなとらえ方もあるよねという面白さをまた味わいました。
古い建物とアートの組み合わせはとても心地よかったです。
(同行:大日方)
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