権堂で昼飯を食べてみよう
2024年6月28日
6月20日(木)10:00~12:00
参加者:2人
【案内人】
草野 典浩 《 くさの のりひろ》(システムエンジニア)
長野県安曇野市出身でUターン経験者。長野市で暮らし、働いています。R-DEPOTシェアオフィスの入居者。
【コース案内】
オフィスで仕事をしていると、お昼はついついコンビニなどで簡単に済ませがちですが、近くには安くて、おいしいランチを提供しているお店がたくさんあるので、私が普段通っていおる職場近くのお店を紹介します。
【コース】
楽茶れんが館
➡なべ亭
権堂の商店街・東入り口にあるお店。定番メニューに加えて、日替わりメニューもあります。
➡味のぺん
メニューが豊富。おすすめは鳥からの定食。揚げ物でボリューム抜群だけどたれがあっさりで意外と食べれちゃう。
➡ボアホールトピ
焼きたてのナンとカレーがおいしく、ランチは飲み物もついて1,000円で、たっぷり楽しめます。
➡春海亭
煮魚メニューが安定しておいしく、値段もとっても安く、職場から一番近くて、よく利用しています。
➡バックドロップ
和食、洋食、カレーなどメニューも豊富。定食でお味噌汁がついてるのが、ほっとできる素敵なお店です。※実費必要
さあ、出かけましょう!
花屋、八百屋、呉服・洋品店、割烹店、カフェ、ラーメン屋、スナック、カラオケ、古本屋・・・連なっているつぼな街、権堂の定食屋をコンプリートしちゃうぞ!てことで、今回は草野 典浩さんが案内人として登場です。
西後町にオフィスがあって、30代サラリーマンがランチどきになると権堂周辺のおいしい定食屋さんを巡っておられていて、そんなリストの中からおすすめなお店を惜しげもなく紹介していただきました。感謝。
アドリブでおじゃまして。かんてんぱぱショップぱてぃお大門店の2階に米澤酒造の販売ショップがほっかほかオープン。南信州の中川村の銘酒「今錦」が充実しています。試飲もあれこれできますので、仕事帰りにでも立ち寄ってみてください。
ぱてぃお大門店 | かんてんぱぱ(伊那食品工業株式会社) (kantenpp.co.jp)
大人気二郎系ラーメン店「夢を語れ」が7月にオープンらしいです。ボリュームありますね、先日いむらやの焼きそばの大盛りをなんとか完食して、まだ胃袋も老け込んでないなって自信を取りもどし、しかし、、このラーメンもチャレンジングだな。
【なべ亭】
かつては時計屋(㈱渡辺時計店)さんでした。権堂は大繁華街ですから、周辺の伊達な旦那衆や高度経済成長時に出世コースに乗った課長、部長クラスがこぞって見積もっている姿が見に浮かびます。中にはキャバレーのママにハマってジュエリーをプレゼントしてみたり?権堂には質屋さんも多いのがおもしろいですね。権堂は清濁併せ持つ大人のまちなんです。
店主で長男の渡辺さん、「わたし、東京でサラリーマンしていたら、1993年に実家が時計屋から定食屋になっていて、白目むいてひっくり返りそうになりました。そこ前もって言ってくれよおやじ~!でしたが、料理の世界もおもしろそうだなって、1998年(長野オリンピック)に帰省した時にいっちょやってやろうかと決心しました。振り返ってみると、父は世情に敏感で商売の目利きが鋭かったなって」
長野オリンピックの時も外国人がぎょうーさん来られていたそうですが、あのころと事情が明らかに変化してきているそうです。「和食」が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたことも手伝ってか海外で和食文化が理解されつつあり、楽しもうとされる外人が増えているそうです。とりあえずメニューをグーグル翻訳でサーチして画面越しに興味がある品々を注文して、皆で箸でつつきあってキャッキャしてるそうです。外人さんに、これとこれはどんな料理なの?と聞かれると「unnn、Japanese traditional foods!」と、粋な兄さんです!
ランチは、「ハンバーグ定食」をお願いしました。暖簾越しにおふくろさんが料理をされているのでしょう、母の味、これめちゃくちゃうまいです!ジューシーでふかふか。年輩のお客様が多いので、肉にも柔らかくいたわっているとのことです。そこには愛がありました。とんかつが王道メインとのことですが、サブ脇役の定食も飛車角級でハズㇾなしです!種類豊富な山菜料理もおいしいとの口コミが多く、秋になるときのこ鍋を目当てに待ちのぞんでいる地元民がざわめき出します。夕方からは居酒屋に。
無理をお願いして対応いただいた渡辺さん、癒し系~、お客様を緊張させないところがなんといっての最上のサービスなのだとおもいます。わたくしその場で食後の昼寝いけそうでした。
最後に、店主からのご案内です、「7/13、14に開催されるながの祇園祭御祭礼屋台巡行では、権堂町は多くの皆さまにご参加いただきたきたいと考えていて、ぜひ一度その目でエキゾチックな伝統行事をまじかに見て感じてほしいです!」
《権堂のドラゴンアイ》
【味のぺん】
はにかんでいるのが店主の山上さん。とんかつ店でスタートして30年ほど経つそうです。
なんで「味のペン」っていうの?なんですが、今の飲食店にする前は、それこそむかーしから権堂にある文房具屋(山上文具店)さんでした。ペンシル(志村風に言う)のペンをつけたんですって!何言ってるかわからなかったので、さらに聞いてみると創業は文房具店で→→業態変更して、1階は文房具店で2階を定食屋にしたんですって、そこで1階と2階分をひっつけて命名したんです、そーなんですね、納得できました!ってできるかい笑→→それから定食屋&居酒屋一筋で地元の胃袋を満たし続けて30年経ちます。敬意。
昔の権堂は、大変、繁盛したらしいです。左にうちわ、トランス状態でした。1958(昭和33年)に丸光百貨店~1976年(昭和51年)にダイエーができるまでは、久しく権堂商店街が一大消費地、巨大モールでしたから。あの時代は、Emailで送信ポンではなく、ペンで手書きでしたら文具も飛ぶように売れた。立地のメリットも富を倍増させた。繁華街ですがら、スナックのママからの注文が殺到していたらしいです。入試の合格シーズンにもなると、お客さんの子息への合格祝いでボールペンセットを、お客さんが人事で昇進したときにも万年筆をプレゼントするんですって!だから3月、4月は呼吸する暇もなかったみたいです。ママさんご用達のお店は花屋さん、フルーツ屋にとどまることなく、そのすそ野は広く、面で潤っていたんですね!なるかリバイバル権堂!!
後日にランチにお伺いして「とり・カニクリームコロッケ定食」と同僚が「とんかつカレー」を注文、おいしくいただきました。芸能人も立ち寄られていて、石ちゃん、もうちゅうのサインも貼ってありました。業界人の穴場だったんだ。
【ビアホール・トピ】
東京南青山にあるBluenoteの長野版を2016年マジでつくってしまったのがオーナーの酒井さん、尊敬。わたくしが最近でBluenoteのいったのは2017年のご高齢で声量が怪しかったなあーて印象のヘレン・メリルのさよならステージでしたが、そのころに権堂にオープンされていたとはびっくら仰天。
アーティストなら誰もがジャズの殿堂Bluenoteのステージに一度は立ちたいものです、東京は難しいとしても長野で実現できる機会はすぐ足元にあります。6月のジャズセッションのバックバンドには、ギターの角田氏を初め贅沢なメンバーさんが演奏してくれています。ジャンルもプロアマも問わずシティーポップスでも演歌でも飛び入りで歌っていいのです!プロに委ねながら楽器持ち込みで一緒に演奏ができるのは至極ラッキー。音痴でもかまへんかまへん、人生楽しまないと損です!そーそー、ミュージックホールとカレー&ナン料理っていうのも相性いいですね!ネパール人シェフのラムさんが焼き上げるナンもまたヒマラヤの本場の味です。食べてないけど。もちもちナンと特製カレーセット(880円)。こちらもご賞味ください。
ビアホールトピ | 長野市のライブレストラン (beerhalltopi.com)
【春海亭 ハルミテイ】
居酒屋として開店してからもう32年ほどになるそうです。「ランチは15年?の御開帳のときに期間限定でやってみたところ、地元のお客さんたちからやめないで~とせがまれて、、それもありがたいことだなって、、料金もこの物価高にもかかわらず据え置きで変わってないんですよ。」注文したのは、カレイの煮つけ定食580円、レンジでチンぢゃなくて手間がかかっていて激うまってヤバくないですか?まちがいなく他も美味しいに決まってる。お安いランチだけですいませ~ん言うたら、「ランチだけでもうれしいですのでまた来てくださいね」って。もう、100人の宴会を頼んじゃおうと思いました。そんなに知り合いいないけど。
加えて店内のBGMはズージャでした。「開店から一貫してジャズなんです。わたしがジャズ好きなこともあるのですが、当時の居酒屋といえば、吉に、都に北島と、サビが効きすぎてる昭和ド演歌ばかり、主張せずに、会話の邪魔をしない音楽と言えば、スムーズジャズ一択でしたね。お客様が居心地のよい時間をお過ごしいただきたいんです」。ジャズを肴に日本酒いくなら、ほんにおすすめできるお店です。きき酒をして色々な地酒を楽しむこともできます。
【バックドロップ】
皆さん肉ドーフ定食(納豆か温玉付)700円を頼んで、うまいうまいとボリュームがあるのに完食です。焼魚定食、とん汁定食も700円なのでプライスレンジはおこずかい制のサラリーマンでも許容範囲内です。聴こえてくる音楽をに耳をそばだてると、箸がステックに変わって、茶碗をたたいてしまって、、そんな漫画みたいなとはないない。音楽への安心感というか信頼感がこの店に佇まっています。長野のジャズ界の生き字引で、著名なアーティストを呼んでこれるのも店主、唐澤さんだからこそなんです。
そんな唐澤さんに、マイフェイバリッド盤を紹介していただきました。「とにかく刺激的な一枚〝ジス・イズ・ホンダ“です、私のジャズの原点です。」1972年のジャズピアニスト本田の名盤中の名盤で和ジャズって負けねいぞって。
ついでに、長年に渡りリズムを刻んできた往年の音響のシステムも紹介しておきます。大事にされてきましたね。
●プレイヤー:DENON DP-1200 針は不明?
●アンプ:Sansui BA-200 / LUXMAN SQ60
●スピーカー:JBL e140コーン型ウーハーユニット? / アルテックのなんやら
ふつーに曲のリクエストにも応えていただけるので、お声がけしてみてください。そこまでくればジャズ沼道に下半身はヌマりこんでます。マスターとジャズ談義を交わせるまでくると、一撃必殺すでに体は宙に持ち上げられて脳天からただき落とされるだけです。ブロディ―を一発で仕留める鶴田のバックドロップのように。長野を音楽とプロレスとウルトラマンシリーズで盛り上げていきましょう!唐澤さん、隠居しないでくださいね。
権堂界隈の定食屋のなんやら味がどうのこうのという話ではすまなくなってきてしまい、店主やお店の系譜から権堂のまちが歩んできた足跡までをたどってみたりと。ぜんぶひっくるめると更におもしろくなってくるのがまちあるきなんです。参加者のみなさま、一緒にツボりましょ!草野さん、あらたなまちあるきのページを追加していただきありがとうございました。乱文すみません。
《同行・記録 高野》
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