REPORT

門前おさんぽ絵日記

2019年1月15日

10:30~13:00
参加者:  2人

 

【案内人】ながはり朱実
ながはり朱実制作室 主宰

 

【プロフィール】
生活からにじみ出る泥臭い主婦感覚で日々を切り取るイラストレーター。長野県民歴46年、長野市民歴20年。

 

【コース案内】
その日その場所を歩くからこそ見えてくるものを、かたちに残しませんか。かんたんな白地図を片手に、感じたことを地図に書き込みながら散歩しましょう。

 

【コース】

東町ベース

マチス
お絵描きの相談や悩みを聞いてくれる街の頼れる画材屋さん。散歩の始めに、今日のことを記すための大切なペンを物色するのも楽しいかも。

権堂アーケード
雪が降っても雨が降っても、いつもそこにはアーケード。どんな天候でも変わらず歩けるこの通りには、小さな発見が詰まっています。

団地堂
個性的な本屋さん。多岐にわたるマニアックな本に混じってよくわからないものも売っているのが魅力。

まいまい堂
おさんぽしたあとはビターなコーヒーとオリジナルカレーで。それぞれが感じた「おさんぽ」を振り返りましょう。

 


 

本日のテーマは、道中の思い出を地図上に描いてたのしむ「おさんぽ絵日記」。

ただ案内人のながはりさんいわく「描くことは実はそんなに大切ではなく、一番はとにかく楽しく気楽に!」とのこと。

 

完成形は何でもOK(むしろ完成しなくてもOK)と、極限までハードルが下がったところで、いざスタートです。

 

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ところが歩きはじめると、目に入るものすべてが新鮮に映ってメモが止まらない一行。

 

「あの向こう側に見える山の名前知ってます?」

「あさひ山って言うらしいですよ」

「この火の用心の鐘めずらしい」

「ここは昔、消化器メーカーがあった場所で…」

 

早くも前に進みません。楽しい!

 

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路地を突き当たると「天神社」という神社に着きました。

 

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境内をしばし散策。

「あれ?傾いてません?」の一言に「ほんとだ~」と本堂の横にあるお社をながめる一同。

 

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「天神社」の北側にある路地には“とある秘密”も。

 

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「実はここ、まちあるきパンフレットの表紙イラストになっているんですよ」

 

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わ、ほんとだ!

 

20190102

 

 

目線を下ろすと今度は道端にたくさん散らばった銀杏に目が留まりました。

みなさんはいかにしてあの臭い部分を取り除くか知ってますか?

 

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お次は道端のお宅とその横の電線にまで絡みついた木。

どっさりキウイが実っているのを発見しました。

 

「キウイって長野でもできるんだ…」

「けっこうたくさん見かけますよ」

「電線にからまってるけど大丈夫かな」

「なんとも芸術的」

 

ここでも十人十色の感想噴出。

 

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ようやくようやく「マチス」到着。

 

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絵や版画、そのほかさまざまなよろず相談を、店主のかなこさんが画材から一緒に考えてくれる“まちの頼れる画材屋”さん。

 

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色とりどりな光景に心が躍る店内。

 

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「パラパラまんが帳」なるものも。

(学校の教材にも使われているらしい)

 

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「マチス」出発。

 

道を南下しはじめると道端に水くみポンプ(?)を発見しました。

皆で珍しがっていたら、向かい側の太平堂のおじさんが「夏は普通に使ってるよ」と教えてくれる一コマも。

 

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市立図書館前では駐輪場脇の植木を鑑賞。

こちらの木は長野市で一番最初に咲く「露桃桜(ろとうさくら)」です。

 

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中央通りを南下。

北野文芸座の横では道祖神の祠を発見。

 

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権堂アーケード到着。

路上には明日からはじまる初えびすの旗が賑々しく飾られていました。

 

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「だんち堂」着。

 

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古本、古道具、エトセトラを扱うお店。

お店の特色は?の問いかけに「う~んそうですね~」と三回繰り返したあと「ない、ですかねぇ…」という答えに笑顔でたどり着いた店主の飯田さん。

 

とにかくおもしろいものがいろいろある店内。でも別に狙ってそうしているわけでも、ない。

 

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こちらは「見るたびになぜかちょっとずつ中味が減っている小瓶(ながはりさん談)」。

 

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絵本「算数の呪い」。

 

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「だんちどう」の消しゴムハンコもかわいかった。

 

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「だんち堂」を十分堪能し、終着点の「まいまい堂」へ。

 

入口横の螺旋階段はお店のシンボルであり、店名にある「まいまい」のゆらいにもなっている。(螺旋→エスカルゴ→まいまい)

 

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「まいまい堂」を運営する「オフィスエム」の本業(?)は出版社。

 

しかしながら、喫茶スペースのある古本屋「まいまい堂」や、ミニコンサート・ギャラリー・上映会等々に使われるフリースペース「からこる坐」、信州新町の信級では「食堂かたつむり」を運営し、「のぶしな通信」なども発行したり、いわゆる出版業にとどまらない展開もしています。

 

ながはりさんいわく、どの活動も出版社という軸足から派生した人や情報発信方法によって「オフィスエム」だからこそできるユニークな取り組みになっているのだとか。店主であり編集長でもある村石さんからは逆に「まいまい堂」をやったことで、出版社をやっているだけでは出会えなかった人たちにも出会えているというコメントも。

 

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そして最後はお待ちかねのまいまい堂オリジナルカレー!

 

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ほくほくの小豆ぎっしり。まいまいしるこ。

 

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ちなみにこの日はまちあるきを十分堪能したので、あえて絵日記は完成させないことになりました。

各々がオーダーしたカレーやお汁粉をいただきながらゆるゆると道中を振り返りつつ雑談に花を咲かせたのもまた楽しかったです。

 

「絵日記」というテーマがあるだけで驚くほど景色が新鮮になったまちあるきでした。

 

(同行:大日方)