REPORT

(古)本屋巡礼

2018年9月21日

10:30~12:30
参加者:  11人

 

【案内人】栢木希望

1166バックパッカーズスタッフ

 

【プロフィール】

西町にある1166バックパッカーズのスタッフで、ナノグラフィカ喫茶部のスタッフ。広島県尾道市からきました。長野県民歴は1年と3ヶ月。

 

【コース案内】

「本」を主役に門前をお散歩。門前に住んでいる元司書が実際休日に赴く場所をご案内します。

 

【コース】

東町ベース

まほう堂
くらしとおくりものがコンセプトのオーガニックな雑貨屋さん。店主おすすめの自然療法の本を置かれています。

西澤書店
門前にある老舗の本屋さん。善光寺さんの本もたくさん置かれています。

遊歴書房
地球儀にすっぽり入り込んでしまったような気持ちになれる本屋さん。小さなお店で世界旅行が味わえます。

みちくさ研究所
シンプルだけどちょっとかわいい手づくりのブックカバーが置いてあります。リネン生地の小物のお店。

大福屋
1階は古本屋、2階は喫茶。「小さいけれど大きな福を」がコンセプト。最後にお茶をしながら本トークでもいかがでしょうか。

 


 

週末にむけてお天気が下り坂だった金曜日。市内外から大勢の「本屋好き(でも本は詳しくないんですけど、と大抵補足する)」の方にお集まりいただきました。さっそく西町方面を通ってまちあるきを開始します。

 

 

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まずは道すがらに案内人・栢木さんの職場「1166バックパッカーズ」を見学。ラウンジにはゲストが自由に読める宿主・飯室さんの本棚があって、旅やゲストハウスの立ち上げに関するもの、まちづくりに関するものなどがあり、最近は子育て系のラインナップも増えているそうです。

 

 

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次に足を止めたのが西之門町のパスタと自然派ワイン「こまつや」さん。こちらの店内にも本棚(こまつや文庫)があって、お料理や食材、暮らしに関する本があるそうです。貸し出しもしているとか。

 

 

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お次は企画編集室&喫茶「ナノグラフィカ」さん。栢木さんいわく「門前で本棚のある喫茶店」といえば1番に思い浮かべるのがここ。栢木さんはこちらで月に何度かお店番(の喫茶)もされているそうです。

 

 

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当日お店番(母と子ラボ)だった羽八夏さんと娘さん。栢木さんと目と目で交信する娘さん…激かわです。

 

 

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そしていよいよ本日の本屋さん1軒目「まほう堂」さんに到着。

 

 

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「くらしとおくりもの」がコンセプトのオーガニックな雑貨屋さんで、店主のれいちぇるさん(通称)おすすめの自然療法の本などが置かれています。

 

 

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店内を見渡すとそこかしこで目に留まる本棚も本屋好きにはたまらないポイント。

 

 

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「本の交換箱」もありました。

 

 

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ここで栢木さんからちょっと豆知識。本の裏面にあるISBNの文字に続く数字は人の「マイナンバー」と一緒で、この数字を本屋さんや図書館、版元に問い合わせると本探しがスムーズにできるそうです。

 

 

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「本屋さんはずっと浸っていられる温泉ですね」とは参加者の方から出た言葉。まだまだいたかったですが、後ろ髪をひかれまくる思いで2軒目へ。

 

 

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道中では栢木さんがお勤めされていた図書館での仕事話などでも盛り上がり。

 

 

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2軒目「西澤書店」さん到着。

こちらは門前にある老舗の本屋さんです。一般のお客様もいらっしゃるため、ここからは興奮してもお静かに見学を。。

 

 

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こちらでは善光寺関連の本もたくさん置かれています。

ちなみに今、栢木さんが気になっているのは写真左中央の『長野の怖い話』という本。赤黒の配色と「亡霊たちは善光寺に現る」「信州の歴史的遺産に伝わる因縁…」など添えられた言葉がなんとも背筋を凍らせる一冊ですが…たしかになんか惹かれるものがありますね。

 

 

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黙々と本との時間を楽しむみなさん。

 

 

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3軒目は「遊歴書房」さんへ。

 

 

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こちらは東町の「カネマツ」の中にあります。雨が降ってきたので入口部分をお借りして、栢木さんから遊歴書房さんの説明を聞きました。

 

 

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「本屋さんは本の分類の仕方にその個性が出るんです」と栢木さん。

たとえば小説、地図、料理などで分類するお店、出版社ごと分類するお店、ゆるやかに関連する本をまとめて分類するお店…などなど。そしてここ「遊歴書房」さんでは、国ごと本を分類しているところに最大の特徴があるそうです。

 

 

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「まるで小さな地球儀の中に入り込んだような気持ちになれる本屋さん。小さな地球儀の中に世界を感じてください!」という栢木さんの言葉に送られて、本の世界旅行へ、いざ、出発!

 

 

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わぁ~…

 

 

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そしてまたそれぞれ黙々と本との時間を楽しみました。

 

 

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全員は入りきらないので、外で楽しむ人はリーフレットを読んだり、カネマツ入口の壁面本棚に見とれたり。本屋好きは本棚さえあれば待ち時間も無敵です。

 

 

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4軒目、みちくさ研究所へ。

 

 

 

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こちらは本屋さんではなく、シンプルだけどちょっとかわいいリネンのブックカバーなどを手作りされているお店です。

 

「本のカバーってしてますか?」の雑談に、「しない派」「表紙を裏返す派」「お気に入りの書店でかけてもらったカバー(紙)を使いまわしている派」などさまざまな返答も。

 

 

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5軒目「大福屋」さんへ。(ランチタイムは「とんかつ 成満堂」も営業)

 

 

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店主の望月さんにお話を伺いました。

 

 

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こちらの1階部分は貸し棚制で、さまざまな小さな本屋さんが集まっています。「ここを始めるとき、本は好きだけど詳しくないから、だったら詳しい人の力を借りようと思って」と望月さん。「本は好きだけど詳しくない」のくだり、、今日お集まりの皆さんとどことなく似てますね。笑

 

 

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10月20日(土)にはこちらで古本市も開催されるそうです。

 

 

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時間も押してきたので二手に分かれて本屋見学とお茶休憩の注文を。

 

 

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2階の喫茶部ではとんかつの「成満堂」さんが営業されていたこともあってお昼ご飯を召し上がる方が大勢いらっしゃいました。

 

 

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「なんだろう、この居心地の良さは」と誰かがおっしゃってましたが、今日お集まりの皆さんは根底の何かに共通点がおありのようでした。

 

「本は詳しくないけど、本屋は好き」

「服やごはんは迷うけど、本だと迷わず払っている」

「気になっている本が常時ある。大型店でもネットでも手に入るのに、古本屋で会うと運命を感じる(お財布にお金がなくても下ろしに行ってでも買う)」

 

いずれも道中で盛り上がったあるある話ですが、この中のどれかにピンと来た方は次回ぜひご参加ください。楽しめることうけ合いです。

 

(同行:大日方)