REPORT

春のきものさんぽ・花よりだんご編

2021年3月29日

案内人:高橋 早紀さん(着付け講師)

プロフィール
長野市生まれ。子育てしながら着物着付けを習得し、着せ付けや講師をしている。その縁から茶道、日本舞踊に取り組んでいます。海外誘客促進の有志団体で着物担当。食べること作ることが好き。「甘党」

コース案内
伝統、四季、発酵、素材、職人の技門前の「うつくしい・おいしい」を巡って、五感を満たしてみませんか。よかったら置物で。装いはご自由に。

コース
豆暦
ガラス越しに職人の技が眺められる和菓子屋さん。季節の衣装が施された生菓子は可憐でPOP!

酒饅頭本舗つるや
実は母の大好物でワタシも継承。酒種の発酵でもっちり皮に包まれたこし餡の甘さが絶妙。毎日食べたくて高校生の頃は「嫁ぎたい・・・」って思っていたなー。

寛慶寺
善光寺東門に隣接の寺院。母方のお墓があります。門をくぐると大屋根の本堂、真っすぐつなぐ石畳、屋根には鬼!手入れされた植栽が広がり、境内の四季を彩ります。

喜世栄
「石ごろも」が大好きです。ほろっと溶けて、もう一つ、もう一つ・・・珈琲のおともに◎

良性院
善光寺宿坊の一室をおかりしてお目当てのお菓子で一服。春らしい舞踊も楽しんでください。

◆楽茶レンガ館 出発式

打合せにて甘い声で、「本日案内人をさせていただく高橋です。精一杯頑張りますのでどうぞよろしくお願いします!」と言われ、 のっけから鼻の下がびろーんと伸びてしまった中年男代表の私。けど昔どこかで会ったようなないような?

襟を正して、、、

「高橋:今日のコースを選定するにあたりまして、私にとりまして「何かつなぐもの」と「ここが好きなの」がある場所をご紹介させてください。」←(^O^)/

◆豆暦

「高橋:豆暦店主は、小山さんで、開業は2013年8月で今年で8周年になります。店名は「小さな豆からうまれる、ちいさな季節」という意味合いだそうです。」

「高橋:こことつなぐものは高校時代までさかのぼります。かつては甘味処「成金まんじゅう」というお店でして、部活帰りに空腹を満たすために何度も通りました。店主のおばあちゃんが作る野菜と粒餡2種の今川焼風とかき氷がお財布に優しくて美味しかったです。」←私も西高付近でよくデートしてました。←見栄張るな!

「高橋:ここが好き!なところは素材にこだわられているところです。和菓子なので国産、なるべく信州産を使用しようとされているところとどら焼きの焼き印の種類が寿から鯉のぼりなど季節や行事によって数多くの絵柄があるんです。」

◆酒饅頭本舗つるや

「高橋:開業は1779年、安永8年で江戸の中期ごろからで今年で242年になるそうです。」

「高橋:つながりは、幼かったころ母から教わった味で、善光寺に出かけたらお土産はここの酒饅頭でした。それから高校の時は通学路に面していましたので作業場から湧き出る湯気と甘酸っぱい香りを毎日浴びれることになりまして、毎日食べたいと思うようになりこの家に嫁ぎたいと思うようになりました。←話半分でもこおいう女性が意外と多いのですよ。なんなら私、いまからでも通学路で甘菓子屋やろうかな?笑

「高橋:ちなみに店主の好みの音楽は、ビートルズ、山下達郎、大瀧詠一、竹内まりやで、学生時代はギターを弾いていて、バンド活動されていたようですよ。休日の過ごされ方は、山小屋にこもって焚火や料理をしたりして時間を過ごされることのようです」←山下氏の「RIDE ON TIME」のアルバムは最高ですよね!竹内さんの「」を聴くとうるうるときてしまいます・・・♬見覚えのああ~るレインコート←そんな繊細かよっ!

◆寛慶寺

「高橋:浄土宗の寺院で正式には寿福山無量院寛慶寺と申しまして知恩院が総本山です。1180年に天台宗栗田寺(栗田氏)として創建され、1496年に現在の東之門町に移ってきたようです。途中で浄土宗に改宗になっています。」

「高橋:つながりは母方の菩提寺なんです。お墓に眠っている祖父母や叔母さんと話をすると不思議と心が軽くなります。庭園で深呼吸すれば心が清められる感じがします。松の美しさも見事ですよね」

◆喜世栄

「高橋:開業は1935年(昭和10年)です。つながりというか出会いは、職場の先輩の大好物が「石ごろも」という和菓子で、ひとついただいたところ口の中でほろりと溶けてしまってぇ一瞬でとりこになってしまいました」←とりこか、、、和菓子の真似は無理だよな。

「高橋:ここが好き!なところは3つありまして、①北海道産の最高級小豆を使用した手作りのこし餡が特徴②参道の喧騒から少し離れた路地には「うまい店あり」③季節の和菓子のミニ知識やイラスト、店主の似顔絵!手書きには愛がある!です。ごひいきにお願いします。」

「高橋:ちなみに店主の太田さんの好きな曲はいきものがかり 「ボーカルは(よしおか)きよえ、店名と同じでしょ」(店主談)でした」←いきものがたりはわたくしついていけず、陰に隠れて即スマホ確認中。

◆良性院

途中で立ち寄った店舗でそれそれが購入された和菓子にお茶を入れていただきしばしの談笑。

「高橋:練習不足で申し訳ないのですが、一生懸命踊らせていただきますのでお楽しみください。お題はさくらです」花びらがひらひらひら・・・←私もひらひら~

観客席はみなうっとり。素敵な舞をありがとうございました。

まちあるき最後の方でハっと気づいてしまったのですが、高橋さんは私の櫻中の後輩で、甘すっぱい時代に1度ぐらいデートしたでしょうか?本人はウザかったようですが。あれから30年・・・←おまいは綾小路きみまろか?!すでに奥様で仕事をされながら着物や稽古事を熱心に探求されていて、いろいろなイベントの仕掛け屋でもあるそうです。これから益々のご活躍を願っています!

皆さま、私が本日一番どぎまぎしてしまいましたが、どうもお疲れさまでした。