気になるのれん、くぐってみた
2022年4月23日
14:00~16:00
参加者:12人
案内人:藤原正賢(長野県の移住総合WEBメディア「SuuuHaa」編集長)
信州若者1000人会議や小布施若者会議などの運営に携わった後、株式会社BAZUKURIを創業し、人と情報の調整役として活動している。
長野に移住したい人へおすすめの飲食店をAIのように返すことが目標。
【コース案内】
突然ですが、友人、知人が長野市を訪ねてきた時に、どんなお店でご飯を食べていますか?お昼は、そば。でも夜やそして翌日のランチはどうしよう…?
せっかくの機会だからこそ、長野にしか無いお店に行き、美味しいものや楽しい時間を味わってほしい。でも、長野のお店に詳しくない。
そんな方に向けて1人では入りづらい(!?)、善光寺・西鶴賀の個人店を紹介して、のれんをくぐるキッカケをつくります。
【コース】
楽茶れんが館
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仕事もできるコミュニティスペース。編集・映像制作など、クリエイターが多く働いています。移住者が多いのが特徴的です。
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権堂お昼ごはん案内
権堂商店街周辺にあるお昼時に訪れたい個人店をめぐります。おすすめメニューと一緒に紹介予定です。
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西鶴賀酒場案内
西鶴賀周辺にある夜1人で呑みたいときや友人知人と行ってみたくなる個人店をめぐります。おすすめのおつまみやお酒と一緒に紹介予定です。
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苗場
お店の前の看板は準備中のことが多いけど、いつも賑わう定食屋「苗場」希望する方と一緒にランチできればと思っています。ちなみに山小屋カレーの姉妹店です。※実費必要
情報リリース直後からお問い合わせがひっきりなしだった今回のまちあるき。
当日も情報が満載で「メモが追い付かない~」と参加者の方から嬉しい悲鳴も聞かれました。
一ヵ所目は4月にグランドオープンした東町の「cafe winds daimon」。
駅前の「cafe winds」の系列店としてオープンし、善光寺参道入り口付近の西之門町では姉妹店の「門前ベーカリー」も運営されているとか。
モーニングもされているので、朝早く善光寺さんにお参りしたお友達を案内するのにも◎
「cafe einds daimon」のわき道を南下して2分ほどのところにある「バーバラ」は、ひとりご飯にもおすすめな場所。
営業されているときは扉が解放されていて、一見常連さんしかいないような雰囲気ですが店主の方含めみなさん気さくにお話ししてくれるそうです。
コップのフチまでいっぱいに注がれたビールも一押し。
また2分くらい南下したところにあるのは、知る人ぞ知る紹介予約制ワインバー「タベルナ・ロッサーナ」。
御店主の体調不良で先月(2022年3月)一旦閉店しているお店ですが、お弟子さんたちによって再開の準備が進んでいるとか。
日本のグルメの第一線で鎬を削ってきたオーナーの生き様が詰まったお店で、ワインやお料理の味は言わずもがな。
また1分くらい歩いたところにあるのは、長野に来た人をもてなすために連れていきたいお店。日本料理の「歓在」。
コース料理がメインで、予約をしてお願いしておけば鯉のお料理もいただけるそうです。
ちょっとずつ南下して権堂アーケードに近づいてきました。
こちらはおでんの「助六」。「あらためて来たら見つけられないかも」と参加者から声が上がりましたが、ご安心を。夕方になると入口両脇に赤提灯が灯ります。
気さくな大将とあつあつおでんと日本酒。ワインなども揃い、お通しも美味。比較的夜遅い時間もやっているそうで、ふらっと一人飲みでも立ち寄りたいお店です。
「助六」から南に徒歩1分のところにあるのがダイニングバー「GOFUKU」。
表参道で「HAKKO MONZEN」も展開されているお店の系列店で、お料理もさることながら蔵造りの建物をリノベーションした店内の雰囲気も抜群。
写真を撮りそびれましたが、「GOFUKU」の向かい側にあるカレー専門店「椒jyao」も現在藤原さんが週3くらいで通うおすすめらしいです◎
(※藤原さんはいろいろ通ですがカレーも特に通)
権堂アーケード出て東側に5分ほど進むと「R-DEPOT」に到着しました。
こちらは西後町にある元NTTオフィスビルをリノベーションした「長野市の新しい“まちづかいの拠点”」。
グランドオープンは6月を予定しています。
1階にはNHKさんが入ったり、エントランス付近にドーナッツ屋さんもオープンするとか。
なにやら楽しくなりそうです。
2階には藤原さんが取締役を務める、ローカルを軸にした編集チーム「Huuuu」のコミュニティスペースも。
会員制のワークスペースとして使われたり不定期で講演会やイベントなども開催しているので、「長野に興味がある」「移住したい」という人に紹介すると喜ばれるかもしれません◎
同階には演劇場もオープン予定!
参加者の方がぽつり「長野市のまちなかの文化が水準がものすごく底上げされそうな施設…」。(同感)
R-DEPOT近くの「夕顔」さんも常連さんが集まるおいしいお店という紹介もしてもらいつつ、一行は再び権堂アーケードへ。
こちらのベトナム料理は辛いのが好きな方におすすめのお店。
権堂アーケードの中ほどから北に延びる「柳通り」も、立ち寄りたいお店の宝庫!
ライブで訪れるアーティストなどが頻繁に訪れるという「二本松」や、とんかつもさることながらワインの品ぞろえもピカイチな「一とく」。
長野ではあまり見かけない串揚げのお店「揚音」。
0時まで営業している中華料理の「上海人家」も、上海出身のご主人の絶品中華が味わえてひとりご飯や飲み会の締めにも最適なお店◎
そして渋くてとにかくかっこいい大将が切り盛りされているらしい「長兵衛」。
こちらはぶっちぎりにもつ煮や焼き鳥がおいしいそうです。
「長兵衛」のご近所には、ランチも賑わう「ポルカドットカフェ」も。
カフェですが、お魚やお肉を地元の食材と丁寧にお料理したしっかりした定食が食べられます。
県内外からも注目されている「Inswirl(インスワール)」は、ご夫婦でサステナブルな革製品や衣服を展開しているお店。
そして三輪田町から南下してふたたび権堂アーケード方面へ。
「肴や のぶ」は0時まで営業。すし屋で修業を積んだ大将のお魚料理がとにかくおしいいお店です。
女性店主がひとりで切り盛りする「THE Bird.」はワイン好きの人に特におすすめのお店。
心地よい空間で種類豊富なナチュラルワインとお料理を楽しめます◎
「秋葉横丁」のビルには、豚の看板がユニークな焼き鳥屋「黄金豚~KINBUTA~」は日本酒もおいしいお店。
その2階には水たばこのシーシャが吸えるカフェバー「シーシャ場 円―en―」も。
権堂アーケードの秋葉横丁入口にある「和食処まえの」さんもおいしいお店。
夜はお酒と小鉢、昼は和定食もリーズナブルで絶品!
「まえの」から南下したところにある「ラーメン奏と伍」は、御店主の思い通りのスープができた時だけ開店するラーメン屋さん。
開店に遭遇したらラッキー!迷わず入店するのがおすすめなお店です。
磯村クリニックを西に入ったところにある絶品の馬刺しが食べられるお店の店名は聞きそびれてしまいました。
「馬」という看板が目印。県外からのお客さんのおもてなしにもおすすめです◎
向かって左にある「バーレガロ」は、20時から開店する老舗のバー。
大人な空間はいつか襟を正してえいやと飛び込んでみたい空間です。
向かい側にある「俺ん家」はつけ麺やれもんらーめんも名物な中華そば屋さん。
ラーメン屋さんはなんとなく一人で入りずらいという女性参加者の声もありましたが、店主の方も女性なので比較的入りやすいかもしれません◎
焼き鳥屋さんの「ひょっとこ」は、ランチのカレーもおいしいお店◎
西鶴賀の老舗焼き鳥店「味香」は、女将さんのおいしい焼き鳥をリーズナブルに楽しめるお店。
THE焼き鳥店な店内の雰囲気も味のひとつ。
昔ながらのTHE中華な味で、県外から来た人を連れて来るとドハマリする人もいるらしい「日光飯店」と、麺もスープも大将がすべてその場で手作りしてくれる「千福」。
千福は大将が他店舗とも行き来しているので、閉まっていたら入口看板に書かれている番号に電話すると来てくれるスタイルで営業中。
手延べラーメンや刀削麺のパフォーマンスは東京でもちょっとレア(高級)なのに、普通のラーメン一杯の値段で惜しみなく披露してくれるとか。
西鶴賀通りも藤原さんおすすめのお店の宝庫。
古民家の本物の瓦(もちろんきれいに洗浄済)を鉄板のように使用した「かわら焼き」料理が目物の「いろり」。
焼き鳥や一品料理もおいしい「だるま」。
「やきとり小鶴」や「焼き鳥ぎおん」も昔ながらのお店でおすすめ!
一品一品がおいしい「食道楽 六文銭」や、
夜は大将が切り盛りする居酒屋「すいとん」、昼は月火木で女将さんや娘さんがメインで営業されている「食堂そら」の紹介もありました。
月~日営業の「すいとん」の大将は、藤原さんいわく「とにかく休んだところを見たことがない」そうで。その姿もとてもリスペクトしているそうです。
お魚がおいしい「暮六つ」。
駅前のイタリコのシェフをされていた大将が作るコロッケなども絶品な居酒屋「舞む」。
陽気なマスターと、奥様がタイの方が所以の本格的な「ガパオライス」などもおすすめな「びんずる」。
そして最終地点の「苗場」へ。
こちらのお店はボリューミーな定食もさることながらカレーの山小屋の姉妹店でカレーもおすすめだそうです。
藤原さんの紹介したお店の半分位を、写真を撮りながら聞き取れた言葉と「食べログ」情報(←)を元に、後半息切れしながら再編集しました!!
ある参加者の方が、アンケートにこんなことを書いてくださいました。
「沢山のお店をおしみなく教えていただいで感謝。この情報は彼の時間とお金が沢山投入されている」
激しく同感。
そして藤原さんを改めて尊敬したまちあるきでした。
(同行:大日方)
善光寺・門前を掘る
2022年4月20日
14:00~16:00
参加者:11人
案内人:宿野隆史(長野市役所 文化財課 係長(学芸員))
【コース案内】
善光寺・門前の地表下には、長い歴史の経過とともに善光寺と共に生きた人々の営みが「遺跡」として残されています。
創建の謎に迫る古代瓦、源頼朝の命を受けた再建と大規模な造成、門前町の繁栄など、これまでの発掘作業で発見された遺跡や地形から、往時の善光寺・門前の姿を想像してみませんか?
【コース】
楽茶れんが館
↓
鐘鋳川(かないがわ)を歩きます。大部分が暗渠になっていますが、耳を澄ますと、水の流れる音が聞こえます。
東西に延びる鎌倉時代の溝が発見されました。江戸時代のお金(一分判金)も出土しています。
1000点を超える多量の古代瓦が出土。滋賀県の湖東地域の瓦と酷似した珍しい瓦も発見されています。
鎌倉時代の建物跡が発見されています。
さらに下層からは古代の漆喰壁や大型塑像(そぞう9の破片が多量に出土しています。
昔、参道入口には南大門があって、本堂の敷地は仲見世あたりまであったというお話を伺ったり。
中身を掘り出して空洞で作られている仁王様は、持ち運びが可能なだけでなく自重で立つ美術工芸品としても非常に優れた作品だとか、
仲見世あたりまで平らな地形になっている理由や、本堂の敷地に沿って川の流れが変えられている湯福川についてなど。
「昔ながらの地形を生かした都市整備」を行ってきた長野市の今の姿を川の流れを辿って体感したりもしました。
川の合流地点が二層構造になっている場所。
見ているだけでわくわくします。
(なぜそうなっているかの説明を聞き逃してしまいました)
出土したであろうものをさりげなく飾られているお宅。
この一帯はちょっと掘ればこの類のものがたくさん出てくるらしいです。
川沿いの石垣に使われている石(※この写真の石垣ではない)は、松代から持ってきた〇〇石で…なんていう話もしていだきました。
穏やかな口調でよどみなくお溢れる景色ひとつひとつへの解説。
知識量があるだけでなく、それを楽しんでいる方のお話ぶりは人を惹き付けるものがありますね。
「説明だけではイメージがわかないので休憩がてら」とちょっ蔵おいらい館へ。
その2階の広間には、なんと宿野さんがわざわざ市立博物館から持ってきていただいた本物の出土品の数々がありました!
↓善光寺境内や仲見世、仁王門付近で出土した漆喰壁や瓦、何かの像の一部と思われる破片
仲見世付近で出土した昔のお金や、善光寺周辺で出土する瓦の破片。
お金は持たせていただいた(※大サービス)ら、小さいながらもずっしり重かったです。
ひとつひとつ丁寧な解説をいただき、参加者のみなさんも気になったことなど質問されていました◎
なかなか贅沢な時間です。
最後に東町屋台蔵を見学。
2月に井口さんのまちあるきで町の方の視点から解説頂いた場所でしたが、文化財担当としての解説もいただくとまた違った視点で見ることができました。
歴史って普段は遠い世界でいまいちぴんと来ませんが、体験と解説が一致すると急に身近な存在になることを今日は実感!!
宿野さんは「今日の内容は一部分なのでぜひ自分で興味や関心を広げてもらえれば」と最後におっしゃっていましたが、でもやっぱり、もうしばらくは宿野さんのガイド付きで知識を深めたいと思ってしまった同行者でした。
ブラ宿野、おもしろかったです。
(同行:大日方)
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