REPORT

ながのエシカル事情

2020年3月13日

3月13日(金) 14:00~16:00

参加人数:  5名

 

【案内人】
小池 啓道(こいけ ひろみち)長野市職員研修所 所長 ナマケモノ倶楽部会員

【プロフィール】
エシカル、フェアトレード、SDGs、なんだか聞いたことはあるような気がする言葉。公共物の豆知識とともに、お店を通してながののエシカル事情をみてみましょう。
自治大学校への研修で自分の無知さに気づき、40代から通信、夜間等で勉強、研究、交流。有志で組織する信州自治体学会代表ほか、よくないことからナマける活動をしています。

【コース案内】
エシカル、フェアトレード、SDGs、なんだか聞いたことはあるような気がする言葉。公共物の豆知識とともに、お店を通じてながののエシカル事情をみてみましょう。

 

【コース】
楽茶れんが館

まほう堂···フェアトレードの雑貨をたくさん集めているお店。子どもから大人まで楽しめるかわいい小物がいっぱい。

オーロラキッチン···長野県内の民芸や職人の仕事を集めたお店。地産地消もエシカル消費の大切な要素なんです。

Triangle (トライアングル)···長野県立大学生3名で始めた古着屋さん。ものを大切にすること、要らない人と使いたい人を結びます。

cublue(キューブルー)···名前にブルーが含まれるように、青いものにこだわっています。フェアトレードの衣類や小物を扱うお店です。

長野市役所・長野市民芸術館···市役所は用事がなければ行くことはないかもしれません。前職で担当した新庁舎や桜スクエア(広場)の建設秘話や道路などについて、道中で雑学を語ります。


 

まだ3月中旬ですが例年に比べるととても暖かい陽気の中、まちあるき出発です。

このコースは昨年の10月に予定されていたコースでしたが、台風19号の影響で延期とさせていただいていたコースでした。
案内人小池さんから、本日のエシカルやフェアトレードについての資料が配られました。

今回は参加者の方々もエシカルや環境事業に仕事で携わる方々が多くおられ、エシカルや地球環境について理解が深まりそうな予感がします。

 

では、最初のお店「まほう堂」さんへ向かいます。

善光寺までの三門の屋根工事が昨日終わったそうで、ピカピカの三門を拝見しました!

エシカル1

 

三門を横切り、西町方面へ向かうとクリーム色の壁のお店、まほう堂さんがあります。
壁には、さっそく「オーガニック」「フェアトレード」「バイハンド(手作り)」「ナチュラル」の文字が書かれています。

 

エシカル3

お店に入るとかわいい店内に自然素材を中心とする商品が多数並べられています。まほう堂店主のレイチェルさんと案内人小池さんはフェアトレードやエシカルのつながりでもう10年以上もお付き合いがあるのだそうです。
日本でフェアトレードの考え方が始まったのがだいたい25年ほど前だそうで、そこからだんだんと認知が広がってきています。

もともとレイチェルさんは、被服の会社に勤めていたことがあり、そこから服が作られる過程のことや材料のことを考え、フェアトレードの物を選び生活からエシカルにしてきたそうです。

そしてこのまほう堂オープンから7年目となるそうです。

エシカル4

レイチェルさんのエシカルの理念のもとお店の商品を作る生産者が公正な取引ができて、お客さんも意識して買い物をするような循環ができれば、悪い商品が市場から少なくなって、作り手売りて買い手全員がハッピーになるサイクルができます。

エシカル6

麻のバッグや小物。

ハーブを使ったオイルや、自然成分を使って手作りのせっけんなど自然にも生物にも優しい素材があふれています。

 

買い物も楽しみながら進みます。

エシカル10

そして残念なことに、このまほう堂は4月5日に閉店いたします。店内は現在セール中。どれもかわいく素敵に作られている商品が、お手頃価格で購入することができます。
本当にお店の雰囲気も素敵でしまってしまうのがもったいないです。

エシカル11

桜が咲き始めたぱてぃお大門蔵庭を抜けて、2店舗目のオーロラキッチンさんへ向かいます。

 

エシカル12

前回の「ながのラーメン天国」でもお世話になったオーロラキッチンさんです。

長野県内の伝統工芸やキッチン周りの商品を作っている県内作家さんの商品を取り扱っています。
より素敵なキッチン用品で、毎日の食事の楽しみも広がりますね。

エシカル13

手作りで軽く使いやすそうなカトラリー商品が並んでいます。

こちらのカップ類は、焼きものなのにびっくりするほど軽くできています。
お値段が少し高くても、長く気に入ったものを大切につっていく方が、エコであり、エシカルにつながります。

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前回の案内人コバヤシさんが作成しているMWC.WORKSHOPの商品もこちらで購入できます。

手掘りの木のキッチン用品が並べられており、温かみが感じられますね。

 

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そして今日はちょうど、鬼無里の人気パン屋さん ソノマノパンが入荷したとのことでまだ種類が豊富においてありました。

ハード系のパンでずっしり重みがあります。
全オーガニックまたは自家製の材料のみで作っています。

エシカル14

もっとじっくり見たいところですが、時間もあるので次のお店、長野県立大学の学生3人で立ち上げた古着屋triangleさんに到着です。

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レストランGOFUKUのすぐ裏にある蔵施設の1つが古着屋TRIANGLEさんです。

大学生3人でお店を回しているため、大学の授業がある平日はオープンしていることが少なく、土日中心の営業となります。
でも今は、春休み期間ということもあり平日もオープンしているのだとか!

この古着屋さんの仕組みは、着なくなった古着を寄付していただいて、それを商品としてだし、次の人へとその服をつなぐという流れとなっています。
おばあちゃんおじいちゃんがもう着なくなった若いころの服たちは、現代の高校生大学生に人気なものも多いとか。

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TRIANGLEが交差点となって様々な人がかかわり、物を捨てないで必要な人へつなげていける仕組みが上手に作られていて素敵だなと感じました

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そして中央通りに出てcublueさんへ到着です。

名前は、店主さんのお好きなキュービック(四角)のキューとブルーを合わせてcublueだそうです。
四角の形や青をベースにした雑貨を中心に取り扱っています。
こちらでもフェアトレードの衣類や小物、チョコレートなどにこだわって商品を取り扱っています。

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店内は様々な工夫を凝らしてあるものがたくさん取り扱われており、おしゃれな空間が広がっています。

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さまざまな種類のものがたくさんあり、隅々まで見ているだけで楽しいお店です。

また、店主さんから「古き良き未来地図」の長野市内のリノベーションを施したお店の紹介をまとめてある冊子をプレゼントしていただきました。

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ハンドメイドアクセサリーも青基調でさわやかなコーナーです。
また、フェアトレードチョコレートもこちらで取り扱っており、変わったお味のものがたくさん。お値段もお手頃でプレゼントにも喜ばれそうです!

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まだまだ見足りない部分がありましたが、一行は最終地の長野市役所・市民芸術館へ向かいます。
その道中に、小池さんの前職で扱っていた公共のモノや決まりについてお話しいただきながら進みました。

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この歩道にある街路樹は、中国から贈呈されたメタセコイヤの木で、樹齢100年。
こんな風にひっそり歩道にあるのがすごい・・・

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そして市役所の桜スクエアに到着し、この広場に植えられている桜や紅葉を各団体から寄贈していただいたお話、
旧庁舎のれんがを駐輪場の壁に再利用していること、

桜スクエアが防災広場として活用できるように車搬入を想定した芝生の作りを設計されていること、

ロータリーはあえてバリアフリーで段差がないように作られていたり、ベンチに緊急災害時用などを想定し、炊き出し用かまどを収納してあったりと、さまざまな視点から多目的・多様なニーズに対応できる作りとなっていることを説明いただき、公園に秘めているすごさを感じることができました。

 

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庁舎に入り、本日の休憩場所、市役所新庁舎1階のカフェ CHOU CHOUさんへ入ります。

 

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なんとこちらの喫茶CHOU CHOUさんは今月3月17日に閉店となりますが、あまり知られていないのですが実はホテル国際21のレストランがこの喫茶の営業をしておりました。

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ケーキ各種は売り切れということで(残念)飲み物を注文。

私はホットコーヒーをいただきました。

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ビターでしっかりコクのあるコーヒーで美味しくいただきました。
また、今日の参加者の方々とともに和気あいあいと今日のまちあるきの反省会をして無事終了となりました。

お集まりいただいた皆様、本日もお疲れ様でした。

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