REPORT

【ながの門前まちあるき】8月レポート・9月告知

2025年9月3日

8月のながの門前まちあるき

 

『長野で見る日本』と題して、石州流茶人 随均庵亭主の平沢 均美(ひらさわ ひとみ)さんが案内人となった今回のまち歩き。
全国通訳案内士の資格を持ち、過去には年間110日以上も世界各国の人に向けてガイドを行ってきたそう。そんな平沢さんの目線で、長野で見つけた「外国人に刺さりそうなもの」をたくさん教えていただきました。

秋を感じるような色の着物を着ていらした平沢さん。今日も素敵な装いです。
最近、涼しくなり出した長野市。スタートした16時ごろには、涼しい風が吹いていてとても気持ちが良かったです。

 

早速、R-DEPOTを出発して西に進みます。到着したのは皇室やVIP御用達の老舗宿、「ホテル犀北館」。お目当てのお庭を拝見する前に、お庭について少し説明をしてもらいました。

 

お庭は、1階レストランとテラス席を超えた先にありました。辿り着くまで、スタッフさんが丁寧に案内してくださって緊張。

立派な枯山水のお庭は、全国にいくつもある重森庭園の一つ。
良い庭園は、全ての石の種類が違うそうで、お金をかけていることの象徴なんだとか。
ちなみに、途中通ったテラス席では2000円ほどでケーキ二つとお茶を楽しめるそう。
時間がゆっくりと流れているようで、仕事の悩みも忘れられそうです。

 

ホテル犀北館を後にして、北に進みます。
着いたのは、「アトリエ&ギャラリーSOW」。テディベア作家の笹岡さんがアトリエとして活用しながら、いろんな人に使ってもらえるようなギャラリースペースとしても貸し出しているそう。

 

この物件は、知人に紹介された朝にビビッときて、その日のうちに内見、契約まで済ませてしまったんだとか。特に、部屋の床一面に張られた板材の質感に惚れてしまったらしい。確かに、天然木の暖かみが、ぬいぐるみの持つ雰囲気と似ている感じがする。

 

笹岡さんのぬいぐるみは、手足が動かせたり、タレ耳に変えれたり、二足で自立できるようになってたり、命を感じる可愛らしい目も特徴。友達・相棒として100年大切にしてもらえるように制作しているそうです。「アトリエ&ギャラリーSOW」は、現在予約制。ただ、制作活動は毎日しているので、いつでも気軽にきて欲しいそう。

 

アトリエ&ギャラリーSOWを出て、北へ向かいます。
このエリアには、歴史のある古い建物が幾つか残っています。地域に愛される銭湯「亀の湯」、市立図書館裏にある警察の訓練道場「長野県警察本部体育館(通称:武徳殿)」、路地にひっそりと残る「長野天神」。一つ一つ、丁寧に説明してくださる平沢さんのガイドは、新しい発見が多くて楽しいです。

 

平沢さんの歩くコースは「ここいくの!?」という細い道が多くて、路地を抜けて行くのも楽しい。

 

次に向かったのは、若松町交差点すぐそばにある古本屋さん「新井大正堂書店」。古本の価値の捉え方について店主さんにお話を伺いました。
店内には、数年前の雑誌から分厚い年季の入った郷土誌やアート作品集まで多くの本がずらっと並びます。

また古本だけでなく、浮世絵なども飾ってあり、幅の広い商品を取り扱っていました。一つ一つ商品を吟味していたらあっという間に時間がすぎてしまいそうです。

 

最後は、西之門町まで移動して平沢さんが今年開かれたお茶室、随均庵へ。

現在は、外国人旅行客向けに自分でお茶を点てる体験メニューを組んだり、宿坊や旅行会社とコラボして、大人数で来る旅行客のお茶体験も実施しているそう。
英語が堪能で、長く観光案内をしてきた平沢さんだからできることかなと思いました。

 

日本文化がクールとされる価値観が広まってきた今、抹茶を買えるところはないかと探す人もちらほら。これから、ますます海外からの旅行客が増えてきて、随均庵も忙しくなりそう。日本の文化や門前の歴史をたくさんの方に知ってもらいたいですね。

3時間の門前をたっぷり堪能した今回のまち歩き。
急に海外の方におすすめの場所を聞かれても答えられそう!
平沢さんありがとうございました!

 

 

9月のお知らせ

 

9月20日(土)10:00〜12:00

案内人は植物育種家の坂口則夫(さかぐち のりお)さん。

 

タイトルは、『まちなか野菜実験観察会』

案内人コメント:まちの通りに「食べられる緑=野菜」を置くエディブルパスウェイ実験で、置いてくれた老舗のお話しを聞き、街や人の関わりの変遷を観察します。英国の田舎町トッドモーデンで出逢ったIncredible! Edible活動も紹介します。

 

コース

豆暦

鍋善金物店

吉井屋呉服店

 

<開催概要>

日時:9月20日(土)10:00〜12:00

参加費:1000円 (U22無料)

定員:10名

申し込み:電話 026-219-2280  メール info@r-depot.com

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