『みんなでまちなか本さんぽ』体験
2020年12月21日
日時:12月18日(金)10:00~12:30
参加人数:
案内人:飯室織絵(いいむろおりえ ) 1166バックパッカーズ 宿主
プロフィール
2010年に西町にゲストハウス・1166バックパッカーズ開業。ガイドブックの情報ではものたりない旅人と地元のひとを緩やかに繋ぐパイプ役を目指す。『まちなか本さんぽ』発起人の平野珈琲店主の嫁でもあります。
コース案内
長野市まちなかの49店舗が一緒になって10月末から開催している『まちなか本さんぽ』。各店にそれぞれの店主がセレクトした本が並び、閲覧や貸出、販売を行なっています。今回はそのなかの数店を実際にみんなで巡ってみましょう。
コース
楽茶れんが館
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松葉屋家具店+くらし道具学研究所
一枚板テーブルや、アートギャッベなど美しいものが並ぶ家具店。店主が買い集めてきたインテリア、クラフト、木や林業、サブカルチャー本が並ぶ。
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1166バックパッカーズ
旅、生活、働き方などをテーマにした本棚で立ち読み。宿主が共著で出版した『まちのゲストハウス考』や『世界で一番好きな店』の販売もある。
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図書館・古本ギャラリー マゼコゼ
善光寺門前の路地裏にある、私設図書館・古本販売&ギャラリー&学び舎。様々なジャンルの本が本棚にびっしり。門前で本を語るには外せない場所。
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ナノグラフィカ
仁王門から徒歩1分、この築100年の町家は企画・編集室。長野市街の風景写真とイラスト地図が収録された『街並み』もここで作られている。
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こどももり
店舗は持たず、イベント出店などを中心に活動する移動式古絵本販売の「こどももり」。0歳から100歳まで楽しめる古絵本が平野珈琲に並ぶ。
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平野珈琲
秋から開催中の『まちなか本さんぽ』発起人。店主は以前札幌市でブックカフェを営んでいたこともあり、珈琲、ジャズ、インテリアなどの本が並ぶ。
◆楽者レンガ館 開会式
善光寺周辺とまちなかの49店舗が一緒になって開催している『まちなか本さんぽ』企画が始まっています。これから参加店のいくつかを巡りますが、店主のキャラも見どころです!っていうことでレッツラゴー!
◆松葉屋家具店+くらし道具学研究所
7代目の滝沢善五郎さんにお店についてお伺いすると
「もともと当店は、製造と小売なのですが、どちらかというと製造がメインで漆器や万細工を作っていまして、大正から昭和にかけては役場や学校からの受注が多く、たとえば黒板とか机を納めていてずいぶんと忙しかったものです。かつてはまち中には7店の家具屋がありどこも元気で繁盛していたのですが、まちの変化や交通事情、ニトリなどの大型店の出店の影響もあって今となっては私どもの店だけになってしまいました。今後も唯一の長野の資本である家具屋としてお客様に本物の家具を提供し続けられるよう使命感をもって頑張っていきたい」と熱く語られていました。←奮起のメラメラオーラを感じました
本については、「ここの本棚のほとんどの本は私が所有しているもので、幼稚園のときからずーとそばにあったものからこの歳になるまで集めてきたものです。こどものときから武井武雄が好きで特に彼の本が充実しています。もちろん商売がら、木が好きなもんですからそれに関連したのも多いはずです。」
で、なぜここに本棚があるのかと? 「ここにある本を通じてみなさんが集い、お互いに触れ合えるようなそんな場になればいいなと考えています。」
それから、善五郎さんには、「100年の人生計画?事業計画?があるのです」というのでお聞きしてみると、
「実は、まちに森や自然を増やしたいいんです。先ずは店の裏庭を森にするところから取り組んでいます。植林した木々は100年後に伐採して松葉屋の家具つくりに使いたいのです!」
7代目善五郎さんの強い思いは8代目善五郎さんが引継いでいかれるのでしょう。断絶せずに代々継続していく家系はこおいうところに秘訣があるのかもしれませんね。
外に出て参加者みんなで試作中の森を踏み踏み。「私たちはここが森になるまでは見届けられないわね~けど孫たちは見れるね。」
◆1166バックパッカーズ
現在、案内人の飯室さんが運営されている簡易宿泊所は、過去をさかのぼると骨董品屋→クリーニング→サンワ観光の案内所→1166バックパッカーズと時の流れとともに移り変わってきたそうです。
早々に温かいお茶を振るまってくれました。感謝!
「私の本棚は、仕事柄、旅関連の本が多いです。他には働き方・暮らし方、気象化学、リノベーションやコミュニティーがキーワードになっている本が揃っています。」
出版、装丁といったタイトルが並んでいます。飯室さんの詳しいバックグランドは存じてはいないのですが、文字や言語関係に明るいのではないかと推察できます。また、エリアリノベーションなどまちづくりや経営本に関する書籍も多くありましたので、簡易宿泊所の経営者である傍ら、地域つくりも研究されいるんだなあ、すごいなあと感じました。
企業秘密なので、あれこれと暴露できないのですが、このベットマットは、長年の試作と蓄積があってほぼ完成形に近づいているようです。この厚み、質感、弾力性と取り扱いが絶妙のバランスに仕上がっているとのことです。その他、簡易宿泊所を切り盛りする中での蓄えられてきた知恵や工夫が随所にありました。ぜひ一度、宿泊されて体感されてみてはいかがでしょうか。
◆まぜこぜ
童話の森からひょこっと現れたイメージの店主の小池さん。「私たちは、主に図書館ギャラリー、展覧会、ワークショップ(つくることをテーマ)の企画運営をしています。ご自由に立ち寄っていただいて手に取って読んでみてください。本棚には建築、美術、陶芸の分野の本が多いですね。」
小池さんにとって本とは何ですか?と尋ねると、「本を通して人と人がつながってほしいのです。人が集う場所をつくりたいんです」とのことでした。
店主は民俗学者?哲学者?思想家?美術家?妖怪?いったいなに者?
2Fには子供向けの童話や絵本コーナーも。
展示会期間中でした。内山和紙展。
◆ナノグラフィカ
緩やかな空気が流れています。店主がお留守のようでしたが(着物の仕事?)、勝手にみんなで上がりました。これも無礼講なんです。
年季が入った本棚ですね。さてどんな本があるかとのぞきこむと、まあ、ジャンルは絞れず←店主のスタイルが本にも表れる?
一隅を切り取ってみると寺山修司、宮沢賢治、夜間飛行、スタジオジブリ、手塚治虫などの人生で必ず読みたい本Best100に選ばれそうな王道が揃ってます。気になるのは「ガンダム占い」と「変な趣味オール大百科」。アムロレイタイプは向上心強く逆境にも強いとかの性格分類表が載っているのでしょうか?ここの家は来る者拒まずどんな人でも受け入れる懐が広いところがあります。八百万の趣味人たちが集まってきます。ある意味猛者たちはこれらの本で自身の癖や奇行ぶりをメタチェックしているんだろうの様子が目に浮かびます。風変わりな趣味でもあったほうがなにもないよりずっとかっこいい。人生の幅もひろがるし!店主はそう考えているにちがいないです。
◆平野珈琲
店内に入ると俺を見ろ的な存在感!焙煎機のことはよくわからないのですが、これどう見ても本気度高いと思います。調理用具も衛生的で美しい。安心できるお店ですね。
1Fには移動式古絵本販売の「こどももり」のコーナーがあります。子供だけでなく大人も楽しめる絵本が揃う。
まちなか本さんぽの仕掛け人が登場です。←案内人の旦那さん
店主は以前札幌市でブックカフェを営んでいたこともあり、本についてはコーヒー豆以上?思い入れがあるとのことでした。かねてより本めぐりの店散歩がしたい!この企画をずーと温め続けており、仕掛けるには今がチャンスと開催に踏み切ったようです。←その行動力に全員脱帽です
実施期間:10月27日〜12月末(終了日は各店舗によって異なる)
店主の趣味本コーナーが2Fにありました。珈琲、ジャズ、インテリアなどの本がありました。店内にはALTEC?の大型スピーカーが鎮座していましたが、これでJAZZを鳴らしておられるんでしょう。ここで珈琲を飲みながら本棚にある名盤集など眺めながら中古レコード店巡りなどもいいかもしれませんね。店内の内装もご自身がプロデュースしてされるとのことです。インテリア本が多いこともうなずけます。
なんとこのまちなかにお客様専用の駐車場がありました。これは便利でありがたいですね。利用させていただきます!
みなさまお疲れさまでした。
◆参加者の感想
・普段あるかないところを歩けてとても楽しかった。平野珈琲もおいしいです。また参加してみたい〈60代 女性〉
・知っていたけど初めて入れた店があり楽しかった。ゆっくりコーヒーを飲みながら本を読みにまた来たい〈50代 女性〉
・静かに散策できるところを探していたので裏通りなど発見して大変参考になった〈70代 女性〉
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