REPORT

門前で味わう落語の世界

2021年6月19日

10:00~12:00

参加者:10人

 

案内人:快楽亭狂志(アマチュア落語家)

 

【プロフィール】
長野市を中心に活躍。落語歴四十五年。名付け親は快楽亭ブラック。
立川談志の創設した立川流Cコースに所属。

 

【コース案内】
落語「お血脈」の舞台になった善光寺さんをはじめとして、落語に登場する江戸の人々のくらしを、快楽亭狂志のおしゃべりとともに味わいましょう。

 

【コース】
楽茶れんが館

善光寺本堂
落語「お血脈」のストーリーを聞きながら、善光寺さんの由来を聞きましょう。

善光寺境内
善光寺さんとあの聖徳太子の深~い関係や落語によく登場する吉原の花魁の灯篭がなぜ善光寺にあるのかお話しします。

熊野神社
熊野神社のカラスと起請文が出てくる落語「三枚起請」ってどんな噺(はなし)?

蕎麦屋
江戸っ子が大好きなお蕎麦と信州蕎麦のちがいは?「時そば」「そば清」など、そばにまつわる噺も紹介します。

 


 

本日の案内人は快楽亭狂志さん。

肩書は「アマチュア落語家」、本業は先生(教師)をされています。

 

 

 

さすがさすがの噺家さんで、自己紹介から皆さん話に引き込まれました。

その場の空気を大量網でぐいっと集めてしまうような声の張り、話し方。

 

 

 

 

山門の軒下で繰り広げられた『本田義光(善光寺さんの名前の由来になった)の落語』も歴史要素あり、笑いありで圧巻でした。

 

 

 

 

次々に繰り広げられる展開。

 

 

 

 

全国的に広まっている落語に善光寺がたくさん出てくるってなんだかすごいですよね。

 

 

 

 

善光寺さんを舞台に、石川五右衛門も登場する『お血脈』。

最後のオチは、分かっていても吹き出してしまいました。

 

 

 

 

聖徳太子の石碑。

本田義光より先に如来像に出会ったものの「まだ時ではない」と言われ、善光寺が出来てからは手紙を交わす仲だったそうです。

その手紙は今も法隆寺に保管されているとか。

 

 

 

 

境内の片隅にひっそりあるお堂。

親鸞聖人が善光寺に100日間逗留したときに爪で掘ったといわれる阿弥陀如来像があり、眼病を直してくださるそうです。

 

 

 

 

ここで目薬にまつわる落語も。

字の読めない夫婦が粉の目薬の使い方をめぐってまさかの(?)展開に着地します。

 

 

 

 

境内裏手にある「高尾灯籠」。

遊女であった高尾太夫(源氏名で、代々その名にふさわしい遊女に襲名された)の供養灯籠です。

花魁「高尾太夫」と、高尾に一目ぼれした久蔵さんの落語は、最後に思わず熱くなりました。

 

 

 

 

雨足がさらに強まってきたのでここでコース変更。

熊野神社に寄る前にお蕎麦屋さんへ参ります。

 

 

 

 

参道すぐ前にある「大丸」さんへ。

 

 

 

 

天ぷらそば、とろろそば、かけそばなど、それぞれ注文。

待ち時間にも落語をたくさん聞くことができました◎

 

 

 

 

そば登場!

盛りが大きくてびっくり。

 

 

 

 

そして最後に熊野神社へ。

その昔、相思相愛の証として遊女が書いた起請文をめぐる落語『三枚起請』を聞いて、本日はお開きです。

 

 

 

 

ちなみに日光東照宮の「眠り猫」で有名な左甚五郎が善光寺参りに来た時に彫ったといわれる「竜と天女の彫り物」の解説もしていただきました。

熊野神社にそんなすごい彫り物があるとは知らなかった!

 

 

 

 

今回もまた、新たに知ったことがたくさんありました。

でもなにより話がおもしろかったです。

落語っておもしろいですね!!

 

(同行:大日方)