朝の景色を買いに行く
2018年1月20日
8:00~10:30
(参加者:8人)
【案内人】川口直美
(株)MYROOMスタッフ
【プロフィール】
長野市生まれ。高校卒業後、上京。
短大卒業後、不動産、企画会社等を経て昨年長野にUターン。
MYROOMでは空き家の仕入れ、管理を担当。
おいしい朝ごはんを提供するカフェ向き物件を探して日々まちを歩いている。
【コース案内】
そこにモーニングがあれば!
いつもより少し早起きして、まだ静かな善光寺さん周辺の景色を見ながら
おいしいモーニングを食べに出かけませんか?
ストーブでじっくり温められた店内で
店主こだわりのコーヒーとモーニングでおなかが満足すれば、
それだけで楽しい一日のスタートですね。
【コース】
大福屋
古本、喫茶、下宿、の三部構成の複合カフェ。
オーナーの望月さんは、かつて下宿として使われていた
この古いたてものに一目ぼれし開業を決意したそう。
ランチには成満堂というとんかつ屋さんもオープンし、
ますます人気の大福屋さん。
冬の朝はオブセ牛乳を使った名物牛乳うどんで温まりましょう。
↓
りんどう
なかよしご夫婦が西後町で営むこちらのお店。
カウンターでのご主人との会話が弾み、ついつい時間を忘れてしまいます。
喫茶店のお手本のようなりんどうです。
↓
ロン
ちかくに川が流れ、元々染物屋さんを営んでいたそう。
50年ほど前に反物などを置く蔵を改装し喫茶店を開業したという
元祖?リノベ物件です。入口の扉はもちろん、昭和感ただよう店内も必見です。
(喫煙可)
↓
山と渓谷
物心ついたときにはもうそこに存在していた山と渓谷さん。
通りすがりに目には入っていたけれど、ようやくお邪魔できたのは最近のこと。
今日こそ、まずはお蕎麦メニューのナゾからマスターに質問しちゃいましょう。
(喫煙可)
ながの門前まちあるきも多くの回数を重ねましたが、
今回は初めての8:00スタート。
にもかかわらず、多くの参加者にお集まりいただきました!
さてまずは「大福屋」へ。
古本、喫茶、下宿の機能だけでなく、
昼はとんかつ屋(成満堂)としても営業されています。
早朝の寒さから、牛乳うどんを頂いて暖かさとお腹を満たす方も。
とても美味しそう。。。
中央道りを南へ下り、脇にそれたら「りんどう」に到着。
一同カウンターへ横並びになり、珈琲をいただきました。
キャビネットに並べられた小ぶりのダルマさん達が、
このお店の歴史を静かに語っています。
オーナー夫婦の笑顔が印象的。
そこから徒歩数分の「ロン」へ移動。
中の見学だけでしたが、
常連さんに愛され続けている空気がいたるところで感じ取れました。
特徴的な紫の扉、ぜひとも開けてみてほしい純喫茶です。
最後の訪問場所は「山と渓谷」。
珈琲だけでなく、ハニートーストや蕎麦といたメニューのラインナップ。
それぞれ想いおもいの注文で、お腹も心も大満足です。
朝のキリッと寒い中でしたが、快晴に恵まれ、清々しいまち歩きでした。
ちょうどこの日、西宮神社の初えびす祭に遭遇したり、
どことなく気持ちも穏やかな時間。
早い時間からの行動が、きっと心のゆとりをもたらせてくれたのでしょう。
いつもよりまちの空気がちょっぴり澄んでいるようにも感じました。
まち暮らしたてもの案内所・高島(受付、同行、撮影)
門前で巡る「公有財産」の今と昔
2018年1月19日
13:30~15:30
(参加者:2人)
【案内人】岡村悠生
長野市 都市整備部 市街地整備局 市街地整備課 都市再生担当
【プロフィール】
生まれも育ちも長野市。
入庁後、管財課で普通財産の管理・運用を学び、その後、支所で
窓口業務の経験を経て、現在は市街地整備課の都市再生担当に従事する。
【コース案内】
地方自治法において、「公有財産」とは
市の所有する土地や建物などをさします。
中には意外な理由や経緯から市が所有しているものもあります。
時代の移り変わりにあわせて形や役割を変えてきた公有財産を巡りながら、
ここも市有地なの?だったの?を紹介します。
【コース】
若松町交番敷地
2番目の長野市庁舎があった敷地。
現在は若松町交番敷地及び管財課所管の普通財産。
(地方自治法第238条「公有財産の範囲及び分類」)
↓
東司
紙店の倉庫として使用されていた敷地及び建物。
寄附により取得し、現在は衛生センター所管の行政財産。
(長野市財務規則第134条「公有財産の所管」)
↓
市営鍋屋田駐車場敷地
保健所があった建物及び敷地。
県との交換により取得し、現在は市街地整備課所管の鍋屋田駐車場。
↓
もんぜんぷら座
大型商業施設ダイエーがあった建物。建物を寄附により取得し、
現在は市街地整備課所管の行政財産及び普通財産。
↓
森乃珈琲曇り時々晴れ(ぱてぃお大門)
自家焙煎のコーヒーと手作りワッフルが自慢の喫茶店。
懐かしさと新しさの共存した商業施設を見学し、
今回のまちあるきを振り返ります。
最初の訪問場所は「若松町交番敷地」。
かつて二番目の長野市庁舎があった場所とのこと。
また、この敷地の説明に付随して、長野市や松本市ができ上がる経緯なども
岡村さんより、お聞きすることができました。
両市が誕生する間で起こっていた事実に一同びっくり。
次の訪問場所へたどり着く前に、大門の交差点にも実は公有財産が。
こうして言われないと、知りえないことばかりです。
さて「東司」、古くは紙店の倉庫として使われていた建物が、
現在は屋台蔵と東司(トイレ)になっています。
ご開帳の時のトイレ混雑を緩和する目的もあるそう。
南へ下り、「市営鍋屋田駐車場敷地」に。
保健所だった建物を道路に面した幾分かを切り残し
裏手が駐車場になっています。
最初から市の所有だったわけではなく
長野県との交換により取得したという経緯。
もちろん建物も市の管理管轄ですが、耐震などの理由により、
新たにテナントとして借りることは難しい・という小話も。
西に折れたら「もんぜんぷら座」へ。
ダイエーだった建物が寄付により市が取得。
終始古い地図を広げながら場所を紹介してくださった岡村さん。
それぞれが記憶している昔の風景を語り合う一面もありました。
最後は「森乃珈琲店 曇り時々晴れ」で、振り返り。
幸い天気には恵まれたものの、やはりそれなりの気温だったので
自家焙煎の珈琲で暖まりながら、今日のふりかえり。
今回のまち歩き、建物やお店を見る・というよりは、
現実には目にすることのできない、その場所の背景を知る・という内容。
さらに長野市の所有となると、示されて初めて気づくことがほとんどです。
改めて、まちの見方のひとつを学んだ時間でした。
まち暮らしたてもの案内所・高島(受付、同行、撮影)
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