REPORT

「夏の星空さんぽ」

2019年7月22日

7月19日(金)18:30~20:30

参加人数:4名

【案内人 】宮下正樹(みやしたまさき) 長野信用金庫融資部勤務

【プロフィール】長野市市立博物館の天文サークル「しなの星空散歩会きらきら」の現、副会長。昼夜を問わず、カメラを持ち歩き、夜は天体写真を、昼は自然写真を撮影するのが趣味。最近では登山も。

【コース案内】

門前の暗くはない空に星を見つけます。
この日、晴れていれば木星と土星が上がってくるのが見えるはず。
口径32センチのドブソニアン望遠鏡や口径20センチのシュミカセ望遠鏡など2、3台の望遠鏡を用意します。

【コース】
楽茶れんが館

善光寺表参道
夕暮れどき、人かげもまばらになった表参道や宿坊通りの
いつもとは違う雰囲気を味わいながら歩きます。

城山公園ふれあい広場
木々や街灯に囲まれた円天で星空のさんぽを楽しみましょう。

北野屋そば本店
創業100年以上続く老舗。夜は居酒屋として営業。蕎麦はもちろん地酒も充実しています。
おちょこ片手に星のはなしはいかが?

※曇天・雨天時は・・
県内各地で撮りためた天体写真・動画をお見せしながら解説します。
遠くの星雲や本来なら見えるはずの惑星、皆既日食の動画など。
(コース:楽茶れんが館→北野屋そば本店)
※北野屋そば本店で飲酒をされる予定の方は、運転をお控えください。


「夏の星空さんぽ」ですが、当日はあいにく曇りで、城山公園まで星を眺めに行くことができませんでした。

楽茶れんが館にて、今までの案内人宮下さんの長野市内で撮った天体写真や海外まで見に行った皆既日食の動画、宇宙の星に関するお話をスクリーンを見ながらお聞きしました。

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宮下さんの星空に関する活動の自己紹介と、宮下さんが普段、星空散歩会きらきら で行っている活動内容の紹介をしてくれました。

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長野市立博物館では、毎週第4土曜日にプラネタリウムの投影と40cm反射望遠鏡で星の観察を行っています。

スケジュールは、プラネタリウムで見えている星の説明や紹介の予習時間があり、その後実際に長野市立博物館の前に設置された望遠鏡で星を眺めるという会だそうです。

おもしろそうですね!

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本日は、宮下さんが本日実際に眺められるはずだった星空の景色をスクリーンの投影して下さり、星座や星の名前をスクリーンを見ながら学習します。

総合の時間とかおもいだすなー!ほし9

望遠鏡から眺めた時に、惑星は拡大していくとその平面が見えてくるそうです。

恒星はどんなに拡大しても点にしか見えないんだそうです。(恒星は、太陽のように自ら光っている星のこと。)光は届いてくるけれど、遠すぎてとらえられないのだとか。

長野市立博物館で行われた観望会の様子。

天気がいいと50人もの人が集まってくるのだそう。星を見るのってこんなに人気なんだ!

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以下の写真は、宮下さんが戸隠からとった星景写真。約1時間で15度星の位置が変わるそうなので、こんな感じに星が動いていく(実際は地球が回っていく)写真が撮影できるんだそうです。

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ちなみに、カメラはものすごく光をとらえられるレンズを使っているので、やまの向こうに町があると、街の光が山際に光って映るそうです。

写真はとてもきれいで幻想的でしたが、レンズの技術がすごい!

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こちらは、天の川。夏になると見えますね。川のように見えてとってもきれいです。

さてみなさま、天の川はどうしてこんな風に川のように見えるのかご存じでしょうか。

なんとこれは、私たちの住んでいる銀河の星たちが銀河がどら焼き型タイプの銀河で(半楕円形な感じ)その内側から見えているためにこう見えるのだそうです。

ちなみに私たちのいる太陽系は、銀河全体から見た時の位置としては結構端っこの方にあるらしく、夏になると太陽系からは銀河のたくさん星が集まっている方が見えていて(これがいわゆる天の川)、冬になると銀河の外側に向かってみているために、冬になると違う星が見えているんだそうです。

大きい銀河が小さい銀河を飲み込んでしまう話とか興味深い宇宙のお話をたくさんしていただけました。

案内人の宮下さんは皆既日食にとても関心があり、オーストラリアやアメリカに皆既日食を撮影するためだけに現地に向かっています。

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当日撮影した日食の動画を編集し私たちに披露して頂きました。

特殊なレンズ(カバー?)を利用しているため、はっきりと太陽と月の形が見ることができます。

徐々に月が太陽の形の中に納まっていきます。

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(動画内では現地の人たちの歓声が上がります)

 こんな風に、すっぽりと太陽の形の中につきが収まってしまいきれいなリングに見えます。

(実際には、この特殊なレンズがないとかなりまぶしく、この少しの太陽の幅でも、外の景色は薄暗くなる程度らしく太陽の光の偉大さがうかがえます。)

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徐々に反対側から、太陽が出てきます。

この写真を拡大していくと、輪っかになっている月の周りに太陽の燃えたぎってはみだしている炎みたいなものが、赤く映っています。(すごい!)

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ではここで、一旦上映会を切り上げ本日の休憩処「北野屋そば本店」に向かいます。

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北野屋そば本店様では、皆さん好きな飲み物と食べ物を注文し、先ほどの天体写真会の質問などが飛び交い、最後まで星に関する楽しいお話で盛り上がることができました。

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しめは おそばで。おいしく楽しい会となりました。

開始時には、プロジェクターがうまく作動せずご迷惑をおかけしてしまいましたが、普段あまり考えない星のお話や宇宙のことについて学ぶとてもいい機会となったと思います。

参加者の皆様、お集まりいただき本当にありがとうございました。

次回の ながの門前まちあるきは8月16日「門前透かしブロック観察」

8月17日は「空き家をどうにかしたい人のための元空き家見学会」を予定しております。

ご予約お待ちしております。

普段とは違った目線でながののまちをあるいて、新しいながのを発見しましょう。

おさらい、善光寺まいり

2019年7月22日

7月19日(金)5:30~7:30

参加人数:9名

【案内人 】鈴木健一(すずきけんいち)

【プロフィール】善光寺宿坊「白蓮坊」執事 善光寺公認案内人
宿坊のお客様のご参拝をお手伝いするのが仕事です。

【コース案内】

知人、友人、親戚などを連れての善光寺参りも多いみなさま。
地元の方々にはあまり縁のない公認案内人の案内で、
善光寺まいりのおさらいをしてみてはいかがでしょうか?

【コース】

楽茶れんが館

善光寺本堂
善光寺参りの基本はお朝事。全国でも珍しい毎朝の法要の作法やお経の意味など解説します。

境内
鳩字の額や六地蔵などご存知なことも、公認案内人の語り口で楽しんでいただけましたら。

仁王門
百周年記念の調査で判明した事柄を交えてお話しします。

大福屋
朝が早い善光寺の門前にはなぜか朝営業の店が少なく、
貴重な喫茶・古本屋さんです。


早朝のイベントにも関わらず、9名の参加者の方々がお集まりいただき、善行寺公認案内人 鈴木さんとともにお朝事にむけて出発です。

 

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善光寺本堂に向かいます。

朝の善行寺は、まだ蒸し暑くなく過ごしやすい天気。

 

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本堂に入る前に、常香炉から煙を浴びて、身を清めます!

 

 

善光寺の本堂内は、写真撮影金足となっておりましたので写真はありません。

まず、善光寺のお朝事は5:30日の出とともに始まります。

善光寺は無宗派のお寺ですので、誰でも参拝できますが、現在は善光寺山内にある天台宗の大勧進と浄土宗の大本願の二大寺があり、法要など日常の行事を交替で勤めています。

毎朝、お朝事は天台宗のお勤めから始まります。

今回集合時間の関係で、最初から見ることはできませんでしたが、お経は歌っているように聞こえました。

案内人鈴木さんの説明で、最初の天台宗のお勤めが終わる前に、浄土宗のお上人様が本堂に入られますのでこちらでお数珠頂戴を待ちます。

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その後まもなくすると、最初の天台宗のお勤めがおわり、お貫主さまが本堂からご退室され、退室のお数珠頂戴が行われます。

廊下反対側で、待ちます。

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この廊下を通りお貫主様がご退室なされます。

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ずっと行くと、この廊下の右手側に扉が見えます。この扉は善光寺に対して西側になりますが、扉の名前は「東門」。

西方にある極楽浄土から見れば、善光寺本堂は東側にあたる すると 西の扉は そのまま 極楽浄土の東門の扉となるため、東門 というのだそうです。

1月15日には「東門開き」と「御印文頂戴」という行事が行われ、善光寺如来のご分身といわれる三判の宝印「御印文」を、僧侶が参詣者の頭に押し当てる儀式で極楽往生が約束されると言われています。そのほか、「白膠木の杖」が貰え、この杖は大事に取っておいて、亡くなった時に、棺の中に入れる風習があります。

 

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閻魔様のお話があり、御戒壇巡りから出てくると見えるこの鏡、閻魔様の隣にあったとされる「浄玻璃鏡」なんだとか。なるべくいい行いを心がけて、この鏡をのぞいた時に歪んだ自分が映されないよう、人生を送りたいものです。

 

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この方は代々「道心」というお務めをされており、毎朝 阿弥陀仏にお供えされるご飯をお持ちしているそうです。

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お朝事が終了し、山門にやってまいりました。

この山門の真ん中から本堂を見ると、横と縦の柱で縁どられ、本堂が額縁の中に入っているように見えます。

 

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この善光寺は、東日本では1番大きなお寺だそうです。約1400年を経て今日までの善光寺は今までの数多くの天災や火災に遭い、また戦国時代には如来様が半世紀近くにわたって全国各地に移転奉祀されたこともあり、全国に今これだけの善光寺がありそうです。

・・・・人気ある善光寺!

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山門登楼めぐりで、この山門に上り、山門から善光寺と長野のまちを眺めることができます。

 

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こちら善光寺の六地蔵。六道という6つの世界の仏様。右手側から、地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天のお地蔵様です。こちらでは、目連さんの亡くなってから餓鬼界に行ってしまった母を、現世で目連さんが人々にものを分け与えることで救うことができた話などをお聞きしました。(それが「お盆」となったそうです。)

 

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善光寺仲見世東側に 釈迦堂があります。

そちらにはお釈迦様の等身大の涅槃像がまつられております。

 

 

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こちら善光寺仲見世の地蔵館 松屋旅館。300年前にここに善光寺本堂があったとされており、こちらのお地蔵さまは 延命地蔵尊だそうです。

 

善光寺から下って、仁王門までやってまいりました。

今年で仁王門建設100年記念らしく、仁王門裏側に設置してある「三宝荒神像(さんぽうこうじんぞう)」と「三面大黒天像(さんめんだいこくてんぞう)」がライトアップされておりよくお顔が拝見できます。

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右手側にある「三面大黒天像(さんめんだいこくてんぞう)」

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左側にある、「三宝荒神像(さんぽうこうじんぞう)」

 

仁王門には阿形と吽形 という2人の王がいます。

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口が閉じている方が 吽形。

 

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口が空いている方が阿形。この阿吽象の顔が、ひとの生まれた時と死ぬときの顔なんだそう。

 

それではそろそろ、本日の休憩処「大福屋」さんに向かいます。

えびす様のいる、西宮神社から小道を下ると右手にあります。

ランチはとんかつ屋さんをやっています。(いろんな人がおいしいと勧めてくれますが、まだ食べに来れてません…)

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入ってすぐに古本屋さんとなっているスペースがあります。

公民館の図書館みたいで、懐かしい雰囲気。

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奥へ行くとレストランスペース。

みんなで朝ご飯を注文。

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私は今回、小布施牛乳をたっぷり使った「ぎゅうにゅうどん」いただきます。

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なんと450円。

鳥だしと味噌ベースだそうです。優しいお味。朝食にはピッタリ!牛乳がたっぷりで、おだしとマッチしています。おいしかったです!

 

 

大福屋さんでも、案内人鈴木さんに参加者の方から様々な質問が出て、たくさんの面白い善光寺のお話していただきとても楽しく徳(得)のあるお話でした!

今回のまちあるきでは、多くの参加者の方々に朝早くからお越しいただき本当にありがとうございました。お疲れ様でございました。

次回の ながの門前まちあるきは8月16日「門前透かしブロック観察」

8月17日は「空き家をどうにかしたい人のための元空き家見学会」を予定しております。

普段とは違った目線でながののまちをあるいて、新しいながのを発見しましょう。

 

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