記憶を確認しにいく
2023年10月31日
10月21日(土)13:00~15:00
参加者:6人
【案内人】
鈴木 幸野 《 すずき ゆきの》(美術館学芸員)
美術館で収蔵作品の保存管理や展覧会運営などにたずさわっています。仕事柄、イメージやものに、歴史を重ねて見る価値があるようです。
【コース案内】
気にはなっていたけど、なんとなくそのままにしてきたものを、もう少し詳しく知るための素朴かつ個人的な散歩を、僭越ながらご一緒に。みなさんや訪問先の方々とおしゃべりしながら、人の営みに近い「歴史」めぐりをゆるりとできたらと思っています。
【コース】
楽茶れんが館
➡松葉屋
お店の壁際ぎわにたくさんの一枚板が並んでいます。
➡図書・古本&ギャラリーマゼコゼ
お店のキッチンにたくさんのお皿が積まれています。
➡画材マチス
お店のショウ―ウインドウに気になる額縁が置かれています。
➡藤田九衛門商店
お店の脇にたくさんの薪が積まれています。
➡城山公民館
公民館の庭にたくさんの趣味の木が植生しています。
➡長野県立美術館
美術館の屋上で秋の日差しを浴びながら、ご一緒にソフトクリームなどを楽しみましょう※実費
《出発》
➡松葉屋 【 記憶①お店の壁際ぎわにたくさんの一枚板が並んでいます。】
案内人:「外から店内をチラ見するんですが、素人なので展示されているラグやテーブル板も一様に同じにみえてしまって、、
実際のところ替わってるのかなって?あの象の彫刻はなんの意味があるの?って考えていつもここを通り過ぎます」
松葉屋家具店の店主 社長の滝澤善五郎さん。
「板や椅子は販売したり、フェアー等で陳列で移動したりしますので、同じところにはおさまっていません。ギャッベもイランに度々買い付けにいってますがら、新商品にどんどん入れ替わっていきます」
お店で取り扱っている木は楓、ブナ、ヒノキといった8種類でほぼ落葉樹、常時50枚の板テーブルが展示されています。いったいこれらの巨木をどこから集めてこられるのかなー、しかも植林ものでは樹齢が浅いし、200年前後からの天然木しか利用できませんしなーぜなーぜ。
その答えは、いくつかの調達ルートがありまして、問屋さんから、公園の木が立ち枯れる前に、林道をつくる際に、ご近所さんが庭木を処分するときなど様々なご縁があって仕入れることができるとのことです。
松葉屋さんが商品化するにあたり大事にしていることは、市場では凸凹のないことが良材と呼ばれることが多いのですが、虫穴、ふし、病気、腐れについてはすべてそのままを残し活かすようにしているとのことです。風雪に耐え生きてきた生涯のありのままの姿が最も尊く美しいですよね。
善光寺門前の松葉屋家具店 | 一枚板テーブル、ギャッベ、学習机 (matubaya-kagu.com)
➡図書・古本&ギャラリーマゼコゼ 【 記憶② お店のキッチンにたくさんのお皿が積まれています]
わんちゃんのお出迎えです。
店主の小池つねこさん。
壁を打ち抜いてラウンジを広げられて居心地がよくなりました。カフェを再開しました。コーヒーを飲みながら、本をよみながら、わんことじゃれながら、ボーとしたり、空想したり自由にすごせそうですね。本棚も各ジャンル網羅しています。
案内人:「いつもこの皿が積みあがっていて、いつ崩れ落ちるのではないかと不安定さにハラハラドキドキしてしまうのです。地震とかあったらどーなっちゃうんだろって他人事でない自分がいます。」
小池さん:「このお皿も作家さんたちの手づくりで、いろんな形あり、色ありでまさにお店もマゼコゼというくらいですから均一性とか統一性とかないかも。積み方も気にしてませんでした。人にも言えることですが、色々なものがつながっていってくれたらなって面白いなって、多様性を大事にしています。旦那が空間デザイナーなのでこのキッチンも造ってもらって、その感性が行き交うのもまた刺激的です。ご来店いただければ、何かどこかひっかかるところが必ずあると思いますので、期待してください」
これがマゼコゼワールド!
2階で探検植物作家 、二名良日 (フタナヨシヒ)氏の「植物の輪」の展覧会が開催中でした。型破りな方の作家さんたちと出会えそうです!
愛犬わんこがお見送りしてくれました。まったね。
➡画材マチス【 記憶③ お店のショウ―ウインドウに気になる額縁が置かれています。】
案内人:「この前を通るたびにまだあるなぁ~欲しいな~けどたぶん他に買う人もいないだろーし、また次の機会にしようって行き帰りしてる間に気づけば5年も経っていました。よくも売れずに残っていてくれてました。」
案内人:「これこれ、今日は、私を見て見て感がはんぱないです」
ここの店では、マニアックな展覧会の情報が得られるとのことです。上棚の彫刻も年に1,2体は売れるそうですが、趣味人が買われていくそうです、趣味人?。
説明中、鈴木さんの頭の中は、70%、どーしようかな、あの子、今日連れて帰るかな。残りの30%は、残りのまちあるきの展開をどーしていこうかな?
案内人:「わたくし実は今日が誕生日なんです、とうとう買う決心がつきました!まちあるき記念です」ていうか、この額縁のデザインはなかなか個性が強めなので、相性のよい絵を見つけるもの大変そうです。そこは額縁も購入者を選んできますし。条件のよいご主人に恵まれました。どんな作品とマッチングされたのか、またお知らせくださーい!
➡藤田九衛門商店【 記憶④ お店の脇にたくさんの薪が積まれています。】
案内人:「ここを通れば、いつも薪がきれいに積まれているなって。積む方はきっと几帳面ですよね、どんなこだわりがあるのかがずっと気になっていて、管理しているご本人にいつか聞いてみたいなって。」
案内人:「薪はいつもきれいに積まれていますね。薪は鯉焼きの味に影響するんでようか?」
店主さん:「ったく関係ございません。煙からみだと、そこのストーブは漆喰で塗り固めたかまどで、中はロケットストーブといいまして、ススまで完全燃焼させるんで煙突から煙がでないんです。厚みは30cmあるので火傷はしないし、何も燃やしてもイケます。エコです」
「薪の積み方のコツは、両端をまずキメることです。格子状に組んで門柱のように固定させて、それから真ん中に重ねていくんです。薪の種類は十色ですが、広葉樹が火力が強いのでそれを使います。きれいに積んでいるのは、単に雑だと朝からのスタートが気持ちよくきれないから。たまーに誰かがごみの木っ端をほかっていくこともありますが、コスト的にはOKです。人の家で飛び出ている薪を見かけると、コンコンと揃えたくなります」
店主:「鯉恵比寿を自前でつくりました。西宮神社さんにも奉納しています。毎年一体ずつ神社に奉納していているんですよ。ちやんと信州中野の土人形仕立てにして、そこぎょうさんこだわってます。鯛恵比寿にしっかり乗っかりました」
「おかげさまで、創業10周年を迎えることができました。ありがたいことです」
藤田九衛門商店|善光寺門前にある信州鯉焼きの菓子店 (fujitakuemon.com)
➡城山公民館 [ 記憶⑤ 公民館の庭にたくさんの趣味の木が植生しています。】
今立っている場所は、横山城二の丸?でしょう。築城はもっと古いんですが、歴史の表舞台に出てきたのは川中島の合戦です。川中島の合戦で旭山城に陣を敷いていた武田氏に対し、上杉氏は葛山城とここ横山城を拠点とし謙信も着陣していた時期があります。善光寺の東方の高台に立地し善光寺平が眺望でき、東側は急崖で、今の県立美術館のあたりは窪地で湿地帯であったことから築城にはまあまあの場所ですね。政治的にもよい場所だと思います。
現在はこの一帯は城山公園として整備されており、本丸跡には1879年(明治12年)に健御名方富命彦神別神社の社殿が鎮座しています。土塁はすぐに確認できますが、藪に入り込めば空堀、堀切、曲輪跡も見つかるかもしれません。歴史の息吹が聴こえてきます。
案内人:「城山公園は1900年(明治33年)に皇太子(のちの大正天皇)の成婚記念として整備されたのが始まりです。戦後になると県立美術館の周辺はGHQに接収されて、アメリカの図書館や日米文化センターが設営されます。その後、SBC信越放送さんが美術館をつくりまして、数年経て長野県の美術館に移管されました。現在の県立美術館に至るまでにいつくもの襷がつなげられてきました。」
公民館の裏からはこの風景を見られたことはないでしょう。上から見渡してもよく整備されていますね。
➡長野県立美術館
肌寒かったので、アイスクリームはまたの機会にしましょう。
美術館学芸員さんの一日のお仕事の流れや企画展の苦労話などその業界の方でないとわからないネタ話をしてくれました。専門は西洋絵画のなんやらでおそらく相当に専門家で、私たちには優しく手ほどきいただいたのですが、なんせ「ギャラリーフェイク」の漫画知識ではイメージがおいつかない、もっと教養高めるぞ!ってその時は思ったのですが。温かめのホットコーヒーを飲みながらしばし今日の振り返りをして解散となりました。豊かなバックグランドから裏打ちされた視点のユニークにハッとさせられっぱなしで、ツボるまちあるきになりました。
【おまけ】
帰り道の善光寺へ寄って、これ買いました!
(同行:高野)
門前マラニック
2023年10月20日
10月18日(水)10:30~13:00
参加者:1人(4人)
【案内人】
徳永 慧子 《 とくなが けいこ》(パスタと自然派ワインこまつやスタッフ)
長野市出身。東京でのフランス料理人を経て長野にUターン。コロナ禍でランニングをはじめ、今は里山できのこや山菜を採りながらのトレランを楽しんでいます。
【コース案内】
マラソン+ピクニックでマラニック!秋の門前を6km、走りながらおやつをや軽食を購入し、城山公園でピクニックを楽しみましょう。話ができるくらいのペースのジョグなので、初心者の方も大歓迎です。
【コース】
楽茶れんが館
➡うみなつ珈琲
コーヒーと焼き菓子のカフェ。お好みの焼き菓子をテイクアウト。
➡裾花川沿い
風や水の流れが気持ちの良い川沿いを走りましょう。
➡toran toraoa 33
天気よければその場でジェラートを食べましょう。焼き菓子もテイクアウトできます。
➡TIKU
薪窯焼きでパンでつくったテイクアウト専門のサンドイッチ屋さん。色んな具のサンドと、お菓子があります。
➡善光寺仲見世
あたらしいお店も増えています。おやき、スイーツ、ドリンクなど、いろいろ選べます。
➡城山公園
購入したものでランチしながらピクニックを楽しみましょう。
《出発》
アスリート系3名とプロレス系約1名さん。不安気な参加者さん、笑いがひきつってます。丸山さん、メタボ隠してもダメです!
案内人の徳永さんからコースのみどころと注意するべきポイントの説明があり、事前のストレッチ体操をして準備OKです!さあ、出発していきましょう!
➡うみなつ珈琲
古民家をリノベーションしたコーヒー屋さん。本も読めます。コーヒーの焙煎担当の佐藤海さんが接客してくれました。
特製のクランブルケーキ、スコーン、パウンドケーキなどの焼き菓子がおいしい。みなさん、お買い上げ。
信大前から県庁方面へ快走。ここまで1.6km。徳永さんから走り方のアドバイスをいただきました!
徳永さんは先日も京都近郊の山野を3連泊で縦走されてきたそうです。しかも小走りですから、スゴっ!
のぞき込んでいる先に老舗の味噌屋さんがあるんですよ。みなさん、ご存じでしたか?
信州味噌 井上醸造 / 味噌の量り売り みそのお取り寄せ (inouejyozo.jp)
井上醸造さんの脇の欅の巨木。樹齢500年になるそうです。日本ではおなじみの広葉樹で、街路樹にも多用されいます。余談ですが、京都の清水寺の「清水の舞台」を支えている柱は、ケヤキの木が用いられています。耐久性および耐朽性にも優れていて、木目も美しいことから古来より寺社仏閣の建築材として重宝されてきました。
横目ですき亭をちらりちらり。高級肉って5年くらい食べてないなー。掛け声が、「ごちになります!」に変わりました。
視界がひらけるこのポイントがワクワクしますね。舞台の幕があがる瞬間。野鳥のさえずりが聴こえてきました。
➡裾花川沿い
裾花側沿いでは多くの野鳥を観察することができます。渡り鳥ではなく同じ地域に生息している留鳥(28種類)はここでほぼ確認できるでしょう。例えば、コゲラ、カケス、ハクセキレイ、モズやカワガラス、サギ類のダイサギやアオサギは魚や両生類の餌場としていますし、カルガモやマガモもふつーに出会えます。これから向かう冬期には渡り鳥のジョウビタキが可愛い姿を見せてくれます。
白岩と言われる裾花凝灰岩層で700万年前の地層らしいです。この辺りは海の中でしたので海底で噴火した火山灰が堆積したものです。
3月初頃になると、裾花川の主人公であるハヤブサ(猛禽類)が断崖の白壁に巣づくりを始めるそうですよ。
ああー癒される~。
➡toran toraoa 33
全員、お初のお店です。
ブドウかバニラかで迷って、ブドウに。バニラがおすすめかも笑。皆さんの選択にそれぞれ性格がでるものですね。
バニラは安定志向タイプで、ブドウは基本安定志向だけど、自分でわざわざブレにいってしまい半分は外してしまうタイプ、ねっ丸山さん笑。みなで味比べもしてしばし談笑。
ほてった体にジェラートがしみこんでいく。爽快!
城山公園まで登り坂です。しばし、無言に。
ここまで来たー、ゴールが見えてきた
➡TIKU
薪窯焼ピザ屋さんから薪窯焼パンのテイクアウト専門店としてリニューアルしました。
みなでランチ用のサンドイッチをゲットしました!
オーナー夫妻さんです。この後の公園ランチで、パンの味に愛を感じました。ごちそうさま!
今日の午後はハッピーになれそうです。
そろそろ行きまーす
➡善光寺仲見世
走り切ったわという自負オーラが出てます。どうみてもGメン75歩きでしょう。
チャーチャー、チャララララララッタラー、ラララァ・・・
やり遂げた感が表情に。かつてこんなに達成感を得られたまちあるきはあったであろうか?
➡城山公園
みなさん、Smile-Upくださーい。いい表情です、ただただ素敵です!
お腹がすいてたんですね、目にはサンドイッチしか入っておられません。ガブリいってます。
青い空、そよ風、川のせせらぎ、鳥のさえずり、緑と土、紅葉、スイーツ三昧、陽気な案内人さんとにぎやかな参加者さん、みんなでゴール。これ以上望むものは、ないんじゃない!と思いました。
徳永さんが、次の機会があれば、山里で山菜、きのこを採ってから、私の料理でふるまえるまちあるきをしてみたいなっておっしゃってくれました。ただ、秘密の場所がバレちゃうかな~、でも参加者さんにはちょっとだけ教えますね!って、、いい人です。
この後、軽めにストレッチをしておいてくださいね、筋肉痛を抑えることができますので。みなさま、ほんとほんとお疲れさまでした。完走記念バッチをお贈りしたかったです。
(同行:高野)
クラフトビールは地ビールじゃない!
2023年10月2日
9月23日(土)13:00~16:00
参加者:8人
【案内人】
伊東 大記 《 いとう だいき》(マリカブルーイング代表)
自転車で日本一周&夫婦旅で世界100か国旅行ののち、長野市へ移住。ワッサー、野沢菜が大好物。
【コース案内】
最近、長野市にはクラフトビールのブルワリーや専門店、クラフトビールを取り扱うお店が増え、盛り上がりをみせています。多種多様なクラフトビールに触れ、画一的ではないビールの意義、味わいの奥深さを知ってもらうことが、今回のツアーの目的です。
【コース】
楽茶れんが館
➡Mash Cafe&Bed
食べて・飲んで・泊まれるレストラン。常時6タップ、県内外のクラフトビールが飲めるだけでなく、食事メニューも充実。
➡山の間ブルワリー
じいじとばあばのブルワリー。いじいの眞心のペアリングに新潟産枝豆が最高!
➡みなみ風ビール
元やきとり屋さんが始めたブルワリー。醸造所を眺めながら飲む南風IPAがおすすめ!
➡SQUIRREL FOREST
通称”リス森”。東御市出身で元クラフトビールインポーターのオーナーが厳選した約100種類のビールを立ち飲みできるボトルショップ。
➡Mallika Brewing
りんごやぶどう、ポップコーンやよもぎなどとにかく何でもビールにしてしまう、なんでもありなブルワリー。
《出発GO》
かけつけで既に飲んできた方はおられなかったのですが、みなさん、バケツで飲みたいくらいの意欲を感じました。浴びるほど飲んでいただいて溜まっているストレスを発散していきましょう!
➡Mash Cafe&Bed
「このお店のブルワリーのものを飲み比べたり、別のブルワリーのものと比較したりして違いを楽しんでいきましょう。オーナーさんの個性やこだわりもクセも特徴があって面白いですよ!」
「日本のクラフトビールの生い立ちを追ってみると、我々のような小さなブルワリーがビール造りをできるようになったのは1994年の酒税法改正で、それまでは年間最低製造数量が決められていて、それをクリアーできたのはキリンやアサヒ等の大手ビールメーカーだけでした。改正により最低製造量がかなり低めに下げられて造れるようになったんですね。その後、地ビールブームが起こって様々なビールが登場してきましたが、2000年頃から安価な第3のビールがヒットし、価格が高かったり、苦味覚を楽しむところまで消費者が追い付いてこれなかったなどで衰退していきましたね。」
店長さんです!
クラフトビール全種(見本)がラインナップ。産地、オリジナル性、アルコール度、サイズ、苦め、クリアー、フルーティー味など様々。
「ビールの醸造所数は全国で730箇所で、年々増加傾向で今年度中に900超えますね。一度下火になった地ビールですが、元祖アメリカから美味いクラフトビールが参入してから、またまたクラフトビールに注目が集まってきましたね。「地ビール」が「クラフトビール」と呼ばれるようになったのはたぶん2012年頃からかな。」
「クラフトビールの「クラフト」は、職人的技術で、一方で「地ビール」はそのまま地方で造られるビールといったイメージの違いがありますけど、実は明確な定義はなくって、地ビールで通すブルワリーもありますよね。造り手の考えしだいですね。地酒はそのままその土地土地でつくられるので納得です。」
おのおの興味があるものをチョイスして、今日の出会いにかんぱーい!!
早くもおのおの自分のペースでやられてますよ。
➡山の間ブルワリー
「長野市で醸造所を所有しているクラフトビール店は3軒だけですね。ここの山の間ブルワリー、みなみ風ビール、Mallika Brewingです。」
オーナーのじいじさん:「今日はみなさんに苦みが極みの「じいじの眞ごころIPA」をぜひご堪能いただきたいです。」
「IPAですが、、インディア・ペールエールと書いて、ペールエールの一種でイギリスが発祥ですね。ペールエールは発酵方法に違いがあって、エールの上面発酵と、ラガーの下面発酵の2つがあって、ペールは”淡い色”という意味でそう呼ばれたんです。インティアがつくとアルコールと風味がもっと濃くなるんですよ。」
「イギリス人は当時植民地だったインドへビールの味を落とすことなく輸送しようと何度もトライするのですが、半年もかかるし、冷蔵庫もあるわけないし荷着するときには腐ってしまっているんですね、そこでアルコール度数を高めにして、殺菌効果の高いホップをどっと入れる工夫で品質維持に成功するんですよ。それでIPAの個性でもある強い苦みがあって高アルコールの個性的なビールが誕生したんですね。それは18世紀に生まれ、スポットライトを浴びたのが2,000年代、そう最近のことなんです」
ビール大好族のみなさんへ、かんぱーい!
手前右の襟足ぱっつんボブのおねーさま、いい顔してますがな!この先の4軒目で、れれれーになって、てふてふもんぷら方向に舞っていきました笑。
➡みなみ風ビール
オーナーの堀内さん:「もともと横浜で立ち飲みやきとりやっていたのですが、その間もクラフトビールの面白さにずっと惹かれていまして、、。長野は生まれ故郷でもあったので、長野に戻ろう!と、それがらビアガーデンを始めたんですが、コロナ不況に見舞われぼろぼろに、、その時にやっぱクラフトビールやりたいなって。」
「開店して2年目なんですが、状況はツライツライ。それはやりたいこと手がけたいことあって忙殺気味という意味で、生活が苦しいとかではないですよ。根っからのビール好き職人気質なんです。」
「私の提供させていただくビールですが、なるべく地元の食材をつかった地産地消に努めています。ビールのベース(基本の味)のIPAを先ず完成させてから、そこにいろいろな材料を加味していくことで新しい味を生み出していくのですが、どちらにも長野産のものをつかって安心して飲んでいただけるビールを造っていきたいと取り組んでいます。ベースにしたビールは「NANPU(南風)」です。うちはりんごの果樹農園ですので、リンゴや川中島白桃、変わったところでトマトも材料にしています。お客さまの評判はけっこう上々です笑」」
地域に密着され、地域貢献されてるんですね!
「ビールは、ふつー大麦(六条)が使われていますが、小麦でつくられるのも「SYOUBAKU」あるんです。どっちもビールに必要なでんぷんがあって、小麦のほうが単価が安いので経営的にはやさしいですね。おすすめは「UBUKA 初夏」で、飲み飽きないビールに仕上げています。」
「人生は出直しの連続である」かんぱーい!
➡SQUIRREL FOREST
「角打ち」もやってますので、購入された後に店内でお飲みいただくこともできます。
オーナーの萩原さん:「今日はビールとワインのあいのこのビールを味わっていただきたいです。今日は大サービスです、お安くしときます。ふだんあまり飲まれない方も立ち寄っていただけるお店を目指しています!サイダーやゆるいビール、ワインなど飲みやすい商品も充実させていきます」
「僕の独断と偏見で世界から日本各地のビールを取り揃えています。ビールとサイダー類合わせて100種類あります。商品は随時変更しているのでなくなり次第完売もありますので、それこそビビビときたらご購入をおすすめいたします。次にきたときにはもうなくて悔やまれるお客さまも多くいられます。一期一会ですから。」
このお店がいいなーと感じたことは、お客さんの様々なシュチエ―ション、要望にそった提案をしてくれるところですね。例えば、2回り下の女友達やプレゼン先の社長様がプレゼントで喜ぶもの?、紅葉の森テラスでパーティーするときにマッチするもの?などなどに的確にセレクトしてくれますよ!知識も豊富で安心して購入できます。
つらい時こそ笑顔を忘れずに、かんぱーい!
➡Mallika Brewing
立地、リノベーション、店内からの眺め、いい雰囲気ですね!リノベーションはほぼオーナーの伊東さんたちが自前でやられたそうです。地元客も多いんですって!週4で通飲するヘビードランカーもおられるとか。完全に俺の居場所になってますね笑。長野駅前と違ってここではヤンチャにのまれる方が多いとか。地域柄が出ますね!
お店のオリジナルTもカッコいいでね!
オーナー伊東さん:「うちでつくっているクラフトビールは今は2種類で、その他はよそから色々入れていて、どの都度バラエティーに富んだビールを味わっていただけるのが強みです。1回限りのやっと仕入れられたビールもありますので、もし出会えたらラッキーですね。」
「Mallika は漢字にすると茉莉花となって‘”ホップ”を、英文字だと”ジャスミン”をイメージしています。僕が造りたいのはホップとジャスミンをつかったビールなんですが、他にも色々なビールをつくりたくて、それから同じビールはつくらない、ファニーなビールもできちゃいますが、それも味なんです。そこぜひ楽しんでください。」
「ビールつくりの面白いところは、”自由”なところ。発泡酒免許では麦芽とホップが入っていればあとはなんでも混ぜ混ぜしていいんですね、だからなんでもつくれるんです」
「なぜ長野でビール店を始めたの?ですが、2年ほど妻と世界各地を旅した後、日本に戻ってきて、たまたま2019年に長野で災害が起きたときに救助支援で活動していた友人に呼ばれて手伝うようになって、、、被災された農家さんの果実や野菜が安値で取引されていて、もったいないなー何か別な方法で利用できないかな?ーって感じたところからビールづくりと合点して始めたんです。長野は人がいいし、意外と都会だし、住みやすいので松戸から移住することに決めました。」
近い将来に工場をつくりたいそうです。自前の種類を増やして卸していきたいと抱負があるようです。前向きですね。がんばってください!
善光寺のにおいが薫るバッチリの眺め。鐘の音もそそる。
やっぱり客層は20代~30代が多い印象です。この中にぜひ50代が入り込める雰囲気をくださーい!
ラッパー風に斜めにキャップとかもおできないしやヒッピー風にラッパデニムもはけませんので、、ラコステのポロシャツにラルフのチノパンとリーガルのサラリーマン革靴でもOkでしょうか?(ダサァ)。音楽は、松山千春とスーザンボイル以外ならだいたいいけます。50代スペシャルナイトデーとかお願いします。
今日一番の笑顔で。みなさんとまたお会いできる日を楽しみに、かんぱーい!
またMallika Brewingで、まちあるきでも再会いたしましょう!
クラフトビールは大手ビール会社と違って個人で立ち上げた小っちゃな醸造所がほどんどで、つくれる量も少なくて、資本も限られたなかで、それでも一生懸命つくられている。希少性もあって、つくり手との距離も近いのもうれしいですね。季節限定のものやたまたまあれこれ試行錯誤してたら美味しくできちゃったクフトビールとの出会いは一期一会になるのですね!そこがクラフトビールを味わう醍醐味で、愛好家が増えているものうなずけます。長野に来ればに現地のものを飲んだり食べたりしたいものですし。
今回もたのしいまちあるきになりました!みなさん、道端で眠らないように気をつけてお帰りください。
「踏み出せはその一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ」アントニオ猪木 かんぱーい!
(同行:高野)
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