REPORT

百貨店を楽しもう♩

2024年3月19日

3月12日(火)14:00~16:00
参加者:7人

【案内人】
大口 慈 《 おおぐち めぐみ》(アパレル販売員)

女性服アパレル販売員歴15年。女性が元気ならば世界は平和。自信を持って輝く女性を増やすのが目標。美味しいもの美味しいお酒が大好き。

【コース案内】

華やかで楽しい百貨店。ファッション・コスメ・生活用品など日々を彩るあれこれがそろっています。洋服や器を選ぶとき選んだものを身につけたり使ったりするとき、みなさんがステキな“とき”を過ごすお手伝いができるのが、販売員のよろこびです。私といっしょに見慣れた売場や入りにくい売場を回ってみましょう。百貨店をもっと楽しんでいただくご案内をしたいと思います。

【コース】
楽茶れんが館

ながの東急百貨店本館 一階から五階

良い香りのクリームやボディスクラブのお試しコスメショップをご案内。春らしい雑貨やファッションのショップを周り、ワクワクしましょう。

ながの東急百貨店シェルシェ 一階から五階

カジュアルファッション、おしゃれスポーツ用品、日々を楽しく彩るランジェリー売場を回ります。販売員の仕事についてお話しをしたり、聞いたりします。

パティスリー27

きらきらしたケーキ屋さんで素敵なティータイムを過ごしましょう。 ※実費必要

3月12日(火)、アパレル販売委員大口慈さんの「ながの門前まちあるき」を開催しました。テーマは、“百貨店を楽しもう♩”です。高級なイメージの百貨店。“気軽に立ち寄る”というよりは、“目的がある時”に買いに行くことの方が多いかもしれませんが、たまには、百貨店をお散歩してみるのも楽しいかもしれません!案内人の大口さんご自身も、ながの東急百貨店別館シェルシェ内の店舗で働く経験を活かして、百貨店の楽しみ方を案内してくださいました。

人気のコスメショップではお試しコーナーで気分を上げたり↑↑、雑貨やアパレルショップで春のファッションアイテムを見てウキウキしたり♪、人気のスポーツ用品店では、靴選びのポイントをお聞きし「足圧測定」を体験したり、百貨店にはワクワクさせてくれるようなショップがたくさんあります!!

そして百貨店を楽しんだ後は、人気のケーキ屋さんで、宝石のようにきらきらしたケーキをいただきながら、参加者のみなさんで素敵なティータイムを過ごしました♪

紫雲山頼朝院十念寺

途中、コースには載っていませんでしたが、“香”の暖簾がかかる青木商店さんや、西後町にある紫雲山頼朝院十念寺にぷらり立ち寄りながら、ながの東急百貨店を目指しました。

この紫雲山頼朝院十念寺は、およそ800有余年前の建久年間の創建で源頼朝公を開基としています。地元では「出世大仏」として親しまれていますが、もう一歩先を覗いてみると、百躰観音が祀られているんですよ!とプチ案内も織り交ぜながら歩きました(^_^)

ながの東急百貨店

普段、気軽に立ち寄る機会はあまりない百貨店かもしれませんが、今日は本館から別館シェルシェまで、案内人大口さんならではの目線でたっぷりと“百貨店を楽しんで”みます。

人気のコスメブランド「SABON」では気になる香りを試すことができます。素敵な香りに包まれると、それだけでちょっと贅沢な気分を味わえます♪

昨年2023年3月にながの東急百貨店別館シェルシェ5Fに移転オープンした人気のスポーツ用品店「石井スポーツ」では、足圧測定ができます。自分の足を知ることで、自分に合った靴をしっかり選ぶことができます!

パティスリー27

百貨店を満喫した後はしまんりょ小路に移動し、人気のケーキ屋さんで、参加者のみなさんと素敵なティータイムでプチ贅沢な時間を楽しみました♪

ショーケースの中には、宝石のようなきらきらしたケーキがたくさん並んでいて、気分が上がります(^_^)♪

アイスも美味しそう!(^O^)

他にも、店内には綺麗で可愛いお菓子がたくさんあってワクワクしてしまいます!

たまには、プチ贅沢をして、エネルギーチャージも大切ですね!気持ちが明るく元気になれます(^_^)

この日は、案内人大口さんのお誕生日だったので、参加者の皆さんから「おめでとう!」のお声も♪

今回のまちあるきは、百貨店の中を巡るまちあるきでしたが、時々、目的はなくても百貨店に立ち寄って“百貨店さんぽ”で素敵なモノに触れたり、美味しいものを食べたりして“ちょっと贅沢な気分を楽しんでみる”のもイイなと思いました。

百貨店は、気持ちを元気に、自分をきらきら輝かせてくれる、そんな場所かもしれません。改めて、そんな気分にさせてくれるまちあるきでした!

≪同行記録:宮島麻由子≫

長野の路地は面白い

2024年3月16日

3月9日(土)9:30~12:00
参加者:7人

【案内人】
楊 健勇 《 ヨン ケンユウ》(1166バックパッカーズスタッフ)

香港生まれの香港人。ワーキングホリデーで長野に11ヶ月滞在中。

【コース案内】

8年前に一人旅で長野市に来て長野市が大好きになりました。ここは香港とは大きく違い、狭い路地にたくさんの発見があります。ボクの発見を一緒に楽しんでほしいです。

【コース】
楽茶れんが館

福生稲荷神社

城山公民館の裏の人目につかない場所にある小さな神社です。御神体は狐に乗った天女の姿の荼吉尼天(だきにてん)だそうです。朱色の鳥居がたくさん並んでいます。隠れた場所にあるので知らない人も多いかもしれません。

おでん屋ひろびろ

鶴賀の路地裏にあります。夜「おでん」の提灯が灯る時だけ現れる居酒屋です。店内はあまり広くないですが、とても良い雰囲気です。

山崎書店

昭和通り沿いの「古書」という大きな文字が目印です。店内には陳列された本と積まれた本でできた狭い本の道があり、まるで迷路のようです。

コトカフェ

中央通りの細い路地に2023年春にオープン。ライトの点いた階段を上がった先にある隠れ家のようなカフェです。窓がない閉ざされた落ち着いた空間でデザートとコーヒーを楽しむことができます。 ※実費必要

3月9日(土)、1166バックパッカーズスタッフ楊健勇(ヨンケンユウ)さんの「ながの門前まちあるき」を開催しました。テーマは、“長野の路地は面白い”です。8年前に一人旅で長野市に来たことがきっかけで長野市が大好きになり、今回はワーキングホリデーで長野に滞在中。長野に住んでまだ1年未満ですが、頑張って覚えた日本語と、明るく人懐っこい性格で、参加者のみなさんともすぐに打ち解け、和気あいあいとても楽しい路地裏さんぽとなりました♪♪♪

「狭い路地が好き」という楊さん。普段からこの場所にいる私たちでは気づかないような、外国人ならではの視点で、“楊さんの発見”が、私たちにまた新しい“まちの魅力”を教えてくれた気がします!

天気予報通り雪を纏い、午前9時30分、善光寺周辺の気温は3℃というお天気の中出発。まずは、善光寺さんを通って福生稲荷神社を目指します。

この時期に雪の善光寺さんを見るのも、なかなか珍しい光景ですが・・・、

雪空でしたが、朝早い、凛とした空気の中に、静かに、そして堂々と佇む善光寺さん。やはり、いつ見ても、かっこよく美しい。みんなでお参りをし、心も穏やか、清々しい気持ちの朝です。

善光寺さんの裏の景色も、雪を被るとまた一味違った美しさです。

 

梅と雪。なかなか珍しい光景に、参加者さんも思わず写真を撮りながら楽しんでいらっしゃいました!これもまた素敵ですね(^_^)

今回、「地元だけど、福生稲荷神社は知らないから参加した」という参加者さんも多く、皆さん興味津々で案内人楊さんの後をついて行きます。

福生稲荷神社

わき道の階段を降りたところに現れる、たくさんの鳥居と小さな神社。「ここは知らなかった!」心落ち着く静かな場所です。隠れスポット発見です♪

 

 

再び階段を上り元の道に戻れば、そこには立派なお庭も広がり、ベンチもあるので眼下に広がる街の景色も楽しめます。

たまには、こんな所を散歩して、街を眺めてみるのもいいですね(^_^)

福生稲荷神社を後にして、路地を下り、西宮神社の脇の細い路地も下り権堂アーケードを抜けたら、次の目的地、「おでん屋ひろびろ」です!

おでん屋ひろびろ

西鶴賀の裏路地にあり、夜「おでん」の提灯が灯る時だけ現れる居酒屋だそう。見るからに“美味しそう”なのが伝わってきます(笑)

狭い路地を歩くのが好きな案内人楊さん。「何だここは!?」と、この細~い路地を入っていって見つけたお店だそうです。“出会い”ですね!

山崎書店

西鶴賀から昭和通りに出てくると、「古書」というカッコイイ大きな文字に目を奪われ、雰囲気漂う店構えです。

一歩足を踏み入れると、懐かしい「わら半紙」のような“紙の香り”と、所狭しと溢れんばかりの本に囲まれたまさに“狭い路地”のような空間に圧倒されます。

これだけの量と、普通の本屋さんではあまり目に出来ない本たちは、お客さんから買ったり、お客さんのところへ買いに行ったり、古本交換会で仕入れるそうです。

本屋さんみたいに出版社から仕入れるわけではないので、新刊本のように“売れたらまた入荷する”ことができません。また、今はなき小さな出版社から出ているような本も、“こういう所(古本屋)”だから手に入れられるそうです。古本屋さんは「一期一会」の感動を味わえる素敵な場所だと、再発見できました!

お話をしてくださったのは、善光洞 山崎書店の山崎晴樹さん。たくさん積まれていますが、紙を入れて積んでいるので、地震が起きても倒れないとのこと!!本を知り尽くしているからこその神業でしょうか。参加者さんの「全部で何トンくらいの重さがあるのですか?」などのユニークな質問にも答えてくださり、皆さんそれぞれ楽しまれていたようです♪

山崎書店のあとは、しまんりょ小路から、細い路地を抜けて、中央通りへ。そこからまた細い路地に入り、ライトの点いた階段を上がった先に、本日のゴール「コトカフェ」があります。

コトカフェ

2023年6月2日にオープンした人気のカフェです。店名には「この場所で、食べるコト、話すコトなどさまざま“コト”をこの空間で楽しんでほしい」という願いが込められています。

今回のまちあるきでは、いつもは通ったことのない路地を歩いてみると、知らなかったお店をたくさん見つけたり、途中、案内人楊さんのお友達親子さんにバッタリ出会ってみんなでおしゃべりしたり、学生の参加者さんから80歳近い元気な参加者さんまで、みんなでお話するのがとっても楽しかったというお声も数多くいただき、“新しい出会いと交流”がたくさん生まれたように感じます。皆さんのワクワク感がとても伝わってくる楽しいまちあるきになりました♪

≪同行記録:宮島麻由子≫

日本伝統文化門前プチ入門

2024年3月8日

2月26日(月)10:00~12:00
参加者:5人

【案内人】
塚田 結子 《 つかだ ゆうこ》(編集者)

編集室いとぐち、そして案在企画室の一員として、暮らしまわりの編集・執筆・スタイリングを生業にしています。今回めぐるのは、当方にも馴染みのないお店ばかり。取材同行のつもりでご参加ください。

【コース案内】

長野のまちに昔からあるけど、骨董とか茶道具とか刀剣とか、門外漢には専門性が高すぎて、これまで素通りするしかなかったあのお店。気になるお店ばかり3店をめぐります。ご一緒にあの店の門を叩き(大袈裟)、店主の奥深い話に耳を傾けましょう。

※定員5名です。

【コース】
楽茶れんが館

宮下美術店

裏権堂通りにある書画・骨董のお店。界隈に料理屋の立ち並んでいた頃は、なじみの上客が多かった――そんなお話も3代目に聞けそうです。書画や骨董とともに、明治創業という古い建物と、金魚が泳ぐ苔むした水盤は必見です。

植木商店

問御所町にある、日本の伝統文化にまつわる茶道具・美術工芸品お香などを扱うお店。この店の軒先に下がる風鈴の音色を聞いて、夏の到来を感じる人も多いのでは。築100年を超える建物自体もまた見どころです。

長野永和堂

南県町にある、古刀や刀装具を扱う剣商。入りづらさでは今回筆頭。武器であり、権威の象徴であり、美術工芸の粋(すい)を集めた刀の魅力について、2代目当主の朝倉さんにお話をお聞きしつつ、刀を間近に拝見させてもらいます。

2月26日(月)、編集者塚田結子さんの「ながの門前まちあるき」を開催しました。テーマは、“日本伝統文化門前プチ入門”です。昔からあるお店だけれど、普段なかなか触れる機会がなく素通りしてしまう“日本の伝統文化”を扱う3店を案内してくださいました。

まず初めは、ぱてぃお大門の蔵庭を抜けて裏権堂通りにある宮下美術店へ。

宮下美術店

祖父の代から100年近く6代続く宮下美術店。京橋の日本画商で修業された宮下博さん。宮下さんから、溢れ出てくるたくさんのお話に、参加者のみなさんも興味深く聞き入っていました。時間が足りないくらい楽しすぎて、また、お話を聞きに出かけてみたくなりました!!

 

毎日手をかけている自慢の苔むした水盤。裾花川でしか採れない大変貴重な石は苔が生えやすいそうです。

 

今回の記念にと、参加者さんへお土産まで用意してくださいました!明治33年の漆の菓子皿。思いがけない粋な計らいと、貴重な品物に、皆さん大喜びです(^_^)♪

(左)東御市生まれで日本で指折り数える水彩画の名手、丸山晩霞(まるやまばんか)

(上)昭和で一番コレクターに愛された作家、長井雲坪(ながいんぺい)

(右下)宮下さんの先輩、池田満寿夫 書

“地元の絵描きさんを皆さんに紹介したい!”、そして、“「昭和」を残し「昭和」を伝えたい”!!という熱い想いと愛が込められたとても素敵な“ギャラリー”です。

宮下美術店の次は、SBCさんの裏を通り中央通りへ。2軒目は植木商店です。

植木商店

昭和の始め、先々代がこの地に建てた頃の貴重なお写真。植木商店の歴史を感じることができます。(お話:植木修一氏)

昔は工芸家具なども扱っていましたが、和室や床の間が減り、売るものも小ぶりになってきたとのことで、茶道具・華道具・お香・骨董などの美術工芸品、“和の美”が所狭しと並び見ているだけでワクワクしてしまいます!

(左)100年以上その当時のままの欅の階段に、一尺の欅の大黒柱など建物自体も見どころです。

(右)武者小路実篤直筆の書。彼が好きな言葉を書いてくれたそうです。“為書き”いり!※こちらは売り物ではありません。

この佐久間象山の置物は、川中島古戦場の八幡原史跡公園内長野市立博物館の佐久間象山像の原型だそうです!

植木商店の次は、もんぜんぷら座の横を通り、今日のトリ、長野永和堂です。

長野永和堂

お話は、朝倉忠史氏。今回この「日本伝統文化門前プチ入門」のまちある回のために、普段は見る事の出来ない特別な品々を展示してくださり、1300年という長い歴史のある日本刀の世界を、深く深く掘り下げてお話してくださいました。

※展示品は全て今回特別に展示していただいたものです。

今回特別に、間近で拝見し、実際に触れさせていただきました。貴重な体験に、参加者の皆さんも大興奮でした!!

※今回特別に見せていただきました。

普段は見る事の出来ない、とても貴重な“刀装具”や“小道具の名品”も、今回特別にご用意してくださいました。拡大鏡で見る、とても細かで繊細で美しい装飾技術に思わず歓声とため息がこぼれます。

※今回特別に見せていただきました。

※今回特別に見せていただきました。

※今回特別に見せていただきました。

拡大鏡でよく見ると、猫の目は魚眼でガラスが入っています。

※今回特別に見せていただきました。

「日本刀名鑑」日本の過去の刀鍛冶の名前全てが載っている本。これでもまだほんの一部で、ある程度名前の知られた刀鍛冶が記載されているそうです。そして、長野県は「高橋次平」、人間国宝「宮入行平」、行平の息子「宮入小左衛門行平」など、多くの有名刀匠を輩出しています。現在も、坂城町生まれの人間国宝「宮入法廣」などの現代刀工が活躍しています。

日本刀の定義:平安後期に作られ、玉鋼(日本独自の鉄“和鋼”)を鍛造(たんぞう)形式で作り湾曲のあるもの。五つの地域に伝わる鍛造技術 “五箇伝”で作られる。(弥生時代や古墳時代のものは日本刀とは言わず“剣”と言う。)

そして、日本刀の国宝は122点、重要文化財は790点もあり、それだけ歴史が深いものであることがよくわかります。

幕末の信州の大名工「山浦真雄・山浦清麿兄弟」。清麿は日本刀史上最高の名工と称されており、信州の刀ですが、全国に愛好家がいます。信州の誇りですね!

※今回特別に展示していただきました。

今回のまちあるきでは、どのお店も、数時間では足りない程沢山のお話をお聞きし、とても勉強になりました。新しい発見や知識を得、改めて、日本の伝統文化や美術工芸品の奥深さと凄さを体験し、魅力がたくさん詰まった濃厚なまちあるきでした!

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