REPORT

権堂で昼飯を食べてみよう

2024年6月28日

6月20日(木)10:00~12:00
参加者:2人

【案内人】
草野 典浩 《 くさの のりひろ》(システムエンジニア)

長野県安曇野市出身でUターン経験者。長野市で暮らし、働いています。R-DEPOTシェアオフィスの入居者。

【コース案内】

オフィスで仕事をしていると、お昼はついついコンビニなどで簡単に済ませがちですが、近くには安くて、おいしいランチを提供しているお店がたくさんあるので、私が普段通っていおる職場近くのお店を紹介します。

【コース】
楽茶れんが館

➡なべ亭

権堂の商店街・東入り口にあるお店。定番メニューに加えて、日替わりメニューもあります。

➡味のぺん

メニューが豊富。おすすめは鳥からの定食。揚げ物でボリューム抜群だけどたれがあっさりで意外と食べれちゃう。

➡ボアホールトピ

焼きたてのナンとカレーがおいしく、ランチは飲み物もついて1,000円で、たっぷり楽しめます。

➡春海亭

煮魚メニューが安定しておいしく、値段もとっても安く、職場から一番近くて、よく利用しています。

➡バックドロップ

和食、洋食、カレーなどメニューも豊富。定食でお味噌汁がついてるのが、ほっとできる素敵なお店です。※実費必要

さあ、出かけましょう!

花屋、八百屋、呉服・洋品店、割烹店、カフェ、ラーメン屋、スナック、カラオケ、古本屋・・・連なっているつぼな街、権堂の定食屋をコンプリートしちゃうぞ!てことで、今回は草野 典浩さんが案内人として登場です。

西後町にオフィスがあって、30代サラリーマンがランチどきになると権堂周辺のおいしい定食屋さんを巡っておられていて、そんなリストの中からおすすめなお店を惜しげもなく紹介していただきました。感謝。

アドリブでおじゃまして。かんてんぱぱショップぱてぃお大門店の2階に米澤酒造の販売ショップがほっかほかオープン。南信州の中川村の銘酒「今錦」が充実しています。試飲もあれこれできますので、仕事帰りにでも立ち寄ってみてください。

ぱてぃお大門店 | かんてんぱぱ(伊那食品工業株式会社) (kantenpp.co.jp)

大人気二郎系ラーメン店「夢を語れ」が7月にオープンらしいです。ボリュームありますね、先日いむらやの焼きそばの大盛りをなんとか完食して、まだ胃袋も老け込んでないなって自信を取りもどし、しかし、、このラーメンもチャレンジングだな

【なべ亭】

かつては時計屋(㈱渡辺時計店)さんでした。権堂は大繁華街ですから、周辺の伊達な旦那衆や高度経済成長時に出世コースに乗った課長、部長クラスがこぞって見積もっている姿が見に浮かびます。中にはキャバレーのママにハマってジュエリーをプレゼントしてみたり?権堂には質屋さんも多いのがおもしろいですね。権堂は清濁併せ持つ大人のまちなんです。

店主で長男の渡辺さん、「わたし、東京でサラリーマンしていたら、1993年に実家が時計屋から定食屋になっていて、白目むいてひっくり返りそうになりました。そこ前もって言ってくれよおやじ~!でしたが、料理の世界もおもしろそうだなって、1998年(長野オリンピック)に帰省した時にいっちょやってやろうかと決心しました。振り返ってみると、父は世情に敏感で商売の目利きが鋭かったなって」

長野オリンピックの時も外国人がぎょうーさん来られていたそうですが、あのころと事情が明らかに変化してきているそうです。「和食」が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたことも手伝ってか海外で和食文化が理解されつつあり、楽しもうとされる外人が増えているそうです。とりあえずメニューをグーグル翻訳でサーチして画面越しに興味がある品々を注文して、皆で箸でつつきあってキャッキャしてるそうです。外人さんに、これとこれはどんな料理なの?と聞かれると「unnn、Japanese traditional foods!」と、粋な兄さんです!

ランチは、「ハンバーグ定食」をお願いしました。暖簾越しにおふくろさんが料理をされているのでしょう、母の味、これめちゃくちゃうまいです!ジューシーでふかふか。年輩のお客様が多いので、肉にも柔らかくいたわっているとのことです。そこには愛がありました。とんかつが王道メインとのことですが、サブ脇役の定食も飛車角級でハズㇾなしです!種類豊富な山菜料理もおいしいとの口コミが多く、秋になるときのこ鍋を目当てに待ちのぞんでいる地元民がざわめき出します。夕方からは居酒屋に。

無理をお願いして対応いただいた渡辺さん、癒し系~、お客様を緊張させないところがなんといっての最上のサービスなのだとおもいます。わたくしその場で食後の昼寝いけそうでした。

最後に、店主からのご案内です、「7/13、14に開催されるながの祇園祭御祭礼屋台巡行では、権堂町は多くの皆さまにご参加いただきたきたいと考えていて、ぜひ一度その目でエキゾチックな伝統行事をまじかに見て感じてほしいです!」

《権堂のドラゴンアイ》

【味のぺん】

はにかんでいるのが店主の山上さん。とんかつ店でスタートして30年ほど経つそうです。

なんで「味のペン」っていうの?なんですが、今の飲食店にする前は、それこそむかーしから権堂にある文房具屋(山上文具店)さんでした。ペンシル(志村風に言う)のペンをつけたんですって!何言ってるかわからなかったので、さらに聞いてみると創業は文房具店で→→業態変更して、1階は文房具店で2階を定食屋にしたんですって、そこで1階と2階分をひっつけて命名したんです、そーなんですね、納得できました!ってできるかい笑→→それから定食屋&居酒屋一筋で地元の胃袋を満たし続けて30年経ちます。敬意。

昔の権堂は、大変、繁盛したらしいです。左にうちわ、トランス状態でした。1958(昭和33年)に丸光百貨店~1976年(昭和51年)にダイエーができるまでは、久しく権堂商店街が一大消費地、巨大モールでしたから。あの時代は、Emailで送信ポンではなく、ペンで手書きでしたら文具も飛ぶように売れた。立地のメリットも富を倍増させた。繁華街ですがら、スナックのママからの注文が殺到していたらしいです。入試の合格シーズンにもなると、お客さんの子息への合格祝いでボールペンセットを、お客さんが人事で昇進したときにも万年筆をプレゼントするんですって!だから3月、4月は呼吸する暇もなかったみたいです。ママさんご用達のお店は花屋さん、フルーツ屋にとどまることなく、そのすそ野は広く、面で潤っていたんですね!なるかリバイバル権堂!!

後日にランチにお伺いして「とり・カニクリームコロッケ定食」と同僚が「とんかつカレー」を注文、おいしくいただきました。芸能人も立ち寄られていて、石ちゃん、もうちゅうのサインも貼ってありました。業界人の穴場だったんだ。

【ビアホール・トピ】

東京南青山にあるBluenoteの長野版を2016年マジでつくってしまったのがオーナーの酒井さん、尊敬。わたくしが最近でBluenoteのいったのは2017年のご高齢で声量が怪しかったなあーて印象のヘレン・メリルのさよならステージでしたが、そのころに権堂にオープンされていたとはびっくら仰天。

アーティストなら誰もがジャズの殿堂Bluenoteのステージに一度は立ちたいものです、東京は難しいとしても長野で実現できる機会はすぐ足元にあります。6月のジャズセッションのバックバンドには、ギターの角田氏を初め贅沢なメンバーさんが演奏してくれています。ジャンルもプロアマも問わずシティーポップスでも演歌でも飛び入りで歌っていいのです!プロに委ねながら楽器持ち込みで一緒に演奏ができるのは至極ラッキー。音痴でもかまへんかまへん、人生楽しまないと損です!そーそー、ミュージックホールとカレー&ナン料理っていうのも相性いいですね!ネパール人シェフのラムさんが焼き上げるナンもまたヒマラヤの本場の味です。食べてないけど。もちもちナンと特製カレーセット(880円)。こちらもご賞味ください。

ビアホールトピ | 長野市のライブレストラン (beerhalltopi.com)

【春海亭 ハルミテイ】

居酒屋として開店してからもう32年ほどになるそうです。「ランチは15年?の御開帳のときに期間限定でやってみたところ、地元のお客さんたちからやめないで~とせがまれて、、それもありがたいことだなって、、料金もこの物価高にもかかわらず据え置きで変わってないんですよ。」注文したのは、カレイの煮つけ定食580円、レンジでチンぢゃなくて手間がかかっていて激うまってヤバくないですか?まちがいなく他も美味しいに決まってる。お安いランチだけですいませ~ん言うたら、「ランチだけでもうれしいですのでまた来てくださいね」って。もう、100人の宴会を頼んじゃおうと思いました。そんなに知り合いいないけど。

加えて店内のBGMはズージャでした。「開店から一貫してジャズなんです。わたしがジャズ好きなこともあるのですが、当時の居酒屋といえば、吉に、都に北島と、サビが効きすぎてる昭和ド演歌ばかり、主張せずに、会話の邪魔をしない音楽と言えば、スムーズジャズ一択でしたね。お客様が居心地のよい時間をお過ごしいただきたいんです」。ジャズを肴に日本酒いくなら、ほんにおすすめできるお店です。きき酒をして色々な地酒を楽しむこともできます。

【バックドロップ】

皆さん肉ドーフ定食(納豆か温玉付)700円を頼んで、うまいうまいとボリュームがあるのに完食です。焼魚定食、とん汁定食も700円なのでプライスレンジはおこずかい制のサラリーマンでも許容範囲内です。聴こえてくる音楽をに耳をそばだてると、箸がステックに変わって、茶碗をたたいてしまって、、そんな漫画みたいなとはないない。音楽への安心感というか信頼感がこの店に佇まっています。長野のジャズ界の生き字引で、著名なアーティストを呼んでこれるのも店主、唐澤さんだからこそなんです。

そんな唐澤さんに、マイフェイバリッド盤を紹介していただきました。「とにかく刺激的な一枚〝ジス・イズ・ホンダ“です、私のジャズの原点です。」1972年のジャズピアニスト本田の名盤中の名盤で和ジャズって負けねいぞって。

ついでに、長年に渡りリズムを刻んできた往年の音響のシステムも紹介しておきます。大事にされてきましたね。

●プレイヤー:DENON DP-1200 針は不明?

●アンプ:Sansui BA-200 / LUXMAN SQ60

●スピーカー:JBL e140コーン型ウーハーユニット? / アルテックのなんやら

ふつーに曲のリクエストにも応えていただけるので、お声がけしてみてください。そこまでくればジャズ沼道に下半身はヌマりこんでます。マスターとジャズ談義を交わせるまでくると、一撃必殺すでに体は宙に持ち上げられて脳天からただき落とされるだけです。ブロディ―を一発で仕留める鶴田のバックドロップのように。長野を音楽とプロレスとウルトラマンシリーズで盛り上げていきましょう!唐澤さん、隠居しないでくださいね。

権堂界隈の定食屋のなんやら味がどうのこうのという話ではすまなくなってきてしまい、店主やお店の系譜から権堂のまちが歩んできた足跡までをたどってみたりと。ぜんぶひっくるめると更におもしろくなってくるのがまちあるきなんです。参加者のみなさま、一緒にツボりましょ!草野さん、あらたなまちあるきのページを追加していただきありがとうございました。乱文すみません

《同行・記録 高野》

つくる女性たち

2024年6月27日

6月22日(土)13:30~15:30
参加者:12人

【案内人】
平山 沙織子 《 ひらやま さあこ》(会社員/ウェルビーイング講座講師)

長崎より夫の転職で移住。繋がりのない土地で自分らしく過ごしたい、より豊かに生きたいと思い、腸育てに特化した健康講座、祝女会、その他イベント企画に取組む。

【コース案内】

私の近くに「ものづくり」している素敵な女性がたくさんいらっしゃいます。その方々のウェルビーイングなライフスタイルや独自の世界観を間近で感じるため、一緒にアトリエを訪れてみませんか?新たな出会いに私もワクワクしています。

【コース】
楽茶れんが館

貞蔵甘酒 TEIZO AMAZAKE

長野市柳原の「西麴屋本舗」6代目夫婦が甘酒ドリンクスタンドをオープン。「麹を暮らしに、人生を豊かに」をテーマに、日々麹を我が子のように育て、つくられています。

アトリエ アニェリカ

帽子を被ることで自分の未知の魅力に気付いてほしい。そんな想いで一点一点作品を生み出されています。自分に似合う帽子に出会うと自信につながり、更に魅力的に。

染工房 Kimi

シルクオーガンジー素材に、手染め・蝋友禅の技法を用いた作品は、まるで天女の羽衣のような趣。日の光の元で見るとさらに美しいです。

レトロスペクティブ

日本の編み機の伝統・ビンテージの手横編み機を使ってニットウェアをつくられています。素材に寄り添って編まれたニットをまとえば、季節を問わず幸せな気持ちになれそうです。

➡Akkeys アッキーズ

ヨーロッパに伝わるソウタシエ刺繍をアレンジしたジュエリーをつくられています。アクセサリーを身に着けることで、装いが華やかにワクワク楽しい気持ちに。綺麗な色と細やかな装飾が特徴です。

フェミニティ アーチ ワーク ラウンジ

フェムテックを活用してケアサポートも提供している女性専用コワーキングスペース。女性がありのまま自分らしく働けるための第3の居場所を提供されています。

6月22日(土)、会社員/ウェルビーイング講座講師平山沙織子さんの「ながの門前まちあるき」を開催しました。テーマは、“つくる女性たち”です。

今回のまちあるきはなんと、週刊長野や6月15日の信濃毎日新聞デジタルに「ながの門前まちあるき “つくる女性たち”」の告知記事が掲載されたこともあり、前日までに沢山のご応募をいただき、案内人平山さんの粋な計らいで、定員を上回る多くの方にご参加いただきました!

「ウェルビーイング」 なかなかまだ浸透していない言葉ですが、“人々がより豊かに、より自分らしく生きていくには”というテーマで、健康や幸福など“心身ともに満たされた状態を表す概念”としてWHOで使用されている言葉だそうです。案内人平山さん自身も、副業として“自分らしく働くには”という講座で講師をされていたり、趣味でボタンを加工してアクセサリーを制作し小さいマルシェに出されたりしています。ご自身はそれらをまだ“お仕事として成り立っていないけれど、私の周りにはもうお仕事として確立されている女性がたくさんいます!”といことで、紹介しきれない程たくさんの中から、今回ほんの一部、甘酒やアパレル、アクセサリーなど6カ所を案内してくださいました。

まず最初は、楽茶れんが館のすぐそばある「貞蔵甘酒」に向かいます。5月16日にOPENしたばかりの今話題の“甘酒ドリンクスタンド”です。先日某テレビ番組でも紹介されていました。今回の参加者さんの中にも、「貞蔵甘酒に行ってみたくて参加しました!」という方が何名もいらっしゃいました。また、OPEN直後の貞蔵甘酒さんで、門前まちあるきのパンフレット見つけて参加してくださった方もいて、皆さん、貞蔵甘酒さんを楽しみにされていたようです(*^_^*)

貞蔵甘酒 TEIZO AMAZAKE

長野市柳原にある江戸末期創業の麹製造「西麴屋本舗」の6代目ご夫婦が営む甘酒ドリンクスタンド。こちらは、築180年ほどの江戸時代の土蔵を活用しています。初代の名前を命名した店名だとか。

甘酒は“飲む点滴”とも言われて今や大注目・大人気ですね!参加者さんも貞蔵甘酒さんのドリンクをいただけるのを楽しみにしていてワクワクされていました♪皆さん、お好きなフレーバーの甘酒を味わいながら、お話をお聞きしました。

酒屋さんなど麹を機械でつくるところが多いそうですが、西麴屋本舗さんは代々昔からある製法で、全て手造りされています。4日間かけて麹をつくり、一晩かけて甘酒をつくり、そこから発酵して甘酒ドリンクを作って皆様にお出ししているそうです。大切にしていることは、「自分が納得できないものは出さない。“麴”や“発酵”は今流行っているけれど、流行りに乗っかるのではなく、“本当に日常に使えるもの、自分が使って使いやすいもの、美味しいって感じるものだけを出そう”と、自分の中で決めている。そういう思いで作っています。」とのこと。

 

夏には、案内人の平山さんと一緒に“腸活メニュー”もお出しする予定だとか!楽しみですね♪また、本店の方にも可愛いカフェがあるそうで、気になる方は是非checkしてみてください(*^_^*)

24koujiya(ニシコウジヤ)→ https://nishikoujiya.com/

“麴を暮らしに、人生を豊かに”をテーマに、日々麹を我が子のように育て、つくられています。「人を繋いだり、場を繋いだりしていきたい」と力強く思いを語ってくださった西澤真澄さん。とても素敵でかっこよかったです!

次に見学するのは帽子のアトリエです。目印は、“SHINKOJI CAFE”の黒い看板を入っていくと、オシャレカワイイアトリエがあります♪

アトリエ アニェリカ

デザイナーの黒岩裕美子さん。ここにお店を構えて10年ほど。縫製の専門学校卒業後、趣味で始めたコサージュ作り。その後帽子作りの面白さにどっぷりハマり2003年より自身のブランドをスタートします。2008年には、本場ロンドンへ留学し、1年間帽子作りの技術やデザインを学ばれたのち、2015年よりアトリエ兼ショップ“アトリエ アニェリカ”をオープンされました。2017年からは、ご自身の名前をブランド名として活動を始められています。帽子を作る時に大事にしていることは、「丁寧に作ること。」帽子を被ることで“自分の未知の魅力に気付いてほしい。”そんな思いで一点、一点、作品を生み出されています。

「時には、自分の感覚だけを頼りにいつもは選ばないような色やデザインにも挑戦してみる」、「こんな色もあんなデザインも似合っている自分にハッとする」。帽子を被ったとき、「わぁ!!」と表情が変わる瞬間があるそうです。その人に似合ってバチっとハマると、そういうことがたびたび起きるんだとか…。その帽子が“その人のものになる”その瞬間が堪らない!と穏やかな口調で嬉しそうに語ってくださったのが印象的でした♪

制作時間は、デザイン等にもよりますが、一つ作り上げるのに、おおよそ1日から2日、3日かけて作ります。

お値段は、2万円台が多めとのこと。色とりどりのオシャレな帽子に囲まれた空間。素敵なものに触れると、自然と心が躍りテンションが上がってしまいますね♪♪

帽子が大好きという参加者さんも、気になる帽子を試着されていて、「軽い!!とても優しい感じでちょうどフィットする!!」と、“バチっとハマり”とてもお似合いでした!

帽子ひとつでさらに個性は輝きます。その面白さを体感し、更なるわたしの発見をしに、アトリエアニェリカの扉を開けてみては…?

YUMIKO KUROIWA ORIGINAL HEADWEARS→ https://www.yumikokuroiwa.com/

その人に合ったものを見つける喜び…。それも素敵です(*^_^*)

染工房 Kimi

染色家・西喜美子さんの工房・ギャラリー。2009年7月に縁あってこの場所にギャラリースペース、カフェ、工房を兼ねた「染工房Kimi」をオープンされました。上質なシルクオーガンジーを素材に、一点一点心を込めて仕上げた手染め・蠟友禅の作品は、まるで天女の羽衣のような美しさです。光と影が織りなす生命の輝きの色を一枚の布に表現し、ギャラリーにて展示販売しています。

<絹布に宿る命と向き合う>

私の創り出す色彩を輝かせて見せてくれる絹の布。布に織りこまれた糸は蚕が生み出した尊い命の結晶。

6月に春蚕を育てはじめ、桑をあげながら4度の脱皮を見届ける。愛おしい気持ちでいっぱい。生まれて3~4週間後、糸を吐いて繭をつくりはじめる。ひたすら頭を8の字に振って、とうとう純白の繭の中に姿を隠してしまった。育てた命との別れの時。

お蚕さまへの畏敬の念と感謝であふれる熱い気持ちを綴った言葉に心を打たれます。

日伊文化交流センター主催でローマ大学で開催された日本の文化を伝えるイベントでは、糸取りした繭でランプシェード作り。

この、一つの繭が生み出す糸の長さはなんと約1500m。これを30玉。30玉の繭玉をひたすら巻き取ること8時間…。プリズムの光を放ちながら巻かれていき、お蚕さまから頂いた命は美しく優しいランプシェードに生まれ変わり、温かい光で包んでくれます。

まず最初は手描き友禅から勉強。そして、もともとガラスのキラキラした感じや透き通ったものが好きだったため、シルクオーガンジーの美しさに魅せられ、“自分が好きなものに染めたい”、友禅で培った経験を糧に“自分にしか表現できないもの”を求め、周囲からは邪道だと批判されたこともあったけれど、そこで諦めることなく、この新たなスタイルに挑戦。

1つの色を生み出すのに6~8色ほどの色を使います。色を入れるときは一気にやらないと、それぞれ色の走りが違うので色とかけっこしながら時間との勝負。特に黒を染めるときが一番大変とのこと。同じ色は決して出ないので、1点ごとに新しいものが生み出されるのを実感されるそうです。また、今はなかなか織職人さんも少ないそうですが、染だけでなく、3mの台で伸子張り(シンシバリ)もご自分でされています。物凄い作業を3階の工房でお一人で制作されていて、参加者の皆さんからも驚きのため息が。凄すぎます…。そして、生き生きと語ってくださる西さんは、ご自身の作品同様、美しく輝いている素敵な女性でした!

ギャラリーは、「ビーズ織りの世界」小井智香子さんと、「Silver Jewelry Rie.」山路里惠さんの作品も一緒に展示されています。

案内人平山さんの今日のコーディネートには、西さんのストールがより華やかに映えます。粋な着こなしと、本当に素敵なお2人の笑顔が印象的でした(*^_^*)

次に向かうのは、南県町にある手編み機ニットのお店です。とても雰囲気あるビルの、雰囲気ある階段を昇った2階にあります。

レトロスペクティブ

お店のドアを開けると大きな工業用編み機が出迎えてくれるとても素敵な空間がそこにはあります。もう製造されていない70年近く経っている日本のビンテージ手横編み機。日本の編み機の伝統を守りながら、やさしくてふっくらと柔らかなタッチの究極のエシカルニットを届けます。

 

工業用編み機と家庭用編み機を使ってオーダーメイドニットを作られている川久保康子さん。もともと服に興味があり、大学でもテキスタイルを専攻し、イギリスでお勉強もされたそうです。「糸をえらぶところから、一から全て自分で生地を作れるのがとても魅力」と話してくださいました。

この大きな工業用編み機は、もう製造もされておらず、扱える会社も1社しか残っていないため、メンテナンスも基本的にはご自分でされています。鉄で出来ているので、半永久的に使えます。70年近く前の、しかも工業用編み機を、こんなに近くで見て感じることができる場所があったなんて!感動です!!

そして、編み機は全て手動で動かしていくので、自分の頭の中でカウントしながら、一段、一段編んでいくそうです。メンテナンスも含めて、この編み機を使いこなしているのが、凄いですね!カッコイイ!

ニットは、冬のイメージがありますが、麻を使ったり素材を変えれば通年着ることができます。川久保さんは、基本的には、天然素材を組み合わせて作っていますが、お客様とお話ししながら、色の配色やサイズ感、デザインなど、お好みのリクエストを聞いて、一点ものを作ってくれます。

大切にしたいのは“スローファッション”。

「デザインは加えるのではなく心地よさを起点に自然に引いていく」、「未来に残っていくブランドとして素材へこだわり、本物志向、丁寧な物作りの全てに向き合って続けていきたい」、「大量衣服の消費ではなく、1点ずつ大事に持ってほしい」、そして、この日本の編み機の伝統を次の世代に繋げていきたい、レトロスペクティブそんな想いが込められています。

最後に、重大発表が…!

なんと!実は、お店は今日が最終日とのこと!!これからは、ご自宅にアトリエを移してオーダーメイドニットを作られるそうです。

最終日に、お店の前で記念の一枚をパシャリ(*^_^*)

そんな日にお店に寄ることができ、ご縁に感謝。

可愛らしいプレゼントもご用意してくださっていました♪大切にしたいと思います。

Retrospective→ https://www.retrospective-nagano.com/

今回は内容盛りだくさんです!まだまだ続きます。コース案内には載っていないけれど、次に向かう道中にある、こんな素敵なお店も紹介してくださった案内人平山さん。

La.Lumiere(ラ リュミエール)

築180年の蔵をリノベーションした、“花屋×レストラン”

入口は、色とりどりの花とグリーンが並ぶ花屋。その奥には、飯綱町の自家畑で採れた野菜など旬の食材を取り入れたお料理が味わえる隠れ家レストラン。入口からは想像できない高い天井が作り出すゆとりあるレトロモダンな空間も魅力。

中央通り沿いにあるとある洋品店。なんと!そのお店の奥に2階へ上がる階段があります。そこを昇っていくと、秘密の隠れ家のように、Akkeysさんのアトリエがあります。

Akkeys アッキーズ

屋号「Akkeys(アッキーズ)」で活動されているソウタシエクリエイターの山本亜紀さん。もともとビーズステッチをされていましたが、2014年にソウタシエと出逢い、独学で習得。ビーズステッチのエッセンスをプラスした独自のスタイルを生み出しソウタシエアクセサリーの制作をされています。Akkeysさんのソウタシエは綺麗な色と驚きの軽さが人気とのこと。

『藍る』藍を愛でるジュエリー

ここ数年、美しい藍色に恋され“藍色の作品を作りたい!”ということで、ご自身で、春に種を撒き、育て、夏に葉を収穫し、乾燥させ、染色液を作り、素材を染めて、ソウタシエジュエリーに仕立てています。併せて、ストールも染めたりされています。特別な逸品ですね!

ソウタシエは、長野ではまだあまり知られていませんが、ヨーロッパで古くから伝わる伝統刺繡です。幅3㎜程の平らな紐を数本合せ、ビーズを包むように一針一針曲線の形を作って縫っていきます。軍服の袖や襟の装飾というと、イメージがつく方も多いかもしれません。

現在は、こちらの場所でビーズステッチ教室やソウタシエ教室を開催したり、オンライン動画講座やインターネット販売をされています。また、7月6日・7日にエムウェーブで開催される国内最大級の屋内クラフトイベント「信州ハンドクラフトフェスタ2024」にも出展されるそうです!

Soutache & Beads Accessory Akkeysアッキーズ→ https://akkeys-beads.com/

上質なビーズを使い、美しさ・上品さを大切にされています。「綺麗なものを見ていると、それだけで心がウキウキ踊ります。ちょっと嫌なことがあっても、お気に入りのアクセサリーを身に着けると頑張れる力が湧いてきます。装いも華やかになりワクワク楽しい気持ちになって外に出かけたくなります!そんな心ときめく時間と、この気持ちを多くの人に届けたい!」そんな思いがあふれる空間でした♪

フェミニティ アーチ ワーク ラウンジ

つくる女性たちたちをテーマに巡ってきた今回のまちあるきのゴールは、フェムテックを活用してケアサポートも提供している女性専用コワーキングスペース、「Feminity arch WORK LOUNGE」です。日本初のフェムテックサロングループ「Feminity arch」が提供する、新しい女性の働き方で我慢しないで働ける女性のためのワークラウンジで、トイーゴの1階にあります。案内人平山さんも会員で、様々な活動をされています。

“あなたに寄り添う場所、空間を提供したい”そんな想いから生まれたコワーキングスペース。女性特有の心身の不調で、働き辛さを感じている女性が多く、そんな時に自分の心に向き合いながら仕事ができる、女性が自分らしく快適に過ごせる第三の居場所を提供されています。

この日はちょうどマルシェイベントも開催されていて、平山さんもご自身のショップを出店されていました。また、参加者さんと出店者の方と交流をしたりして楽しそうでした♪

ぜひ、多くの女性の方に、「こんな素敵な施設があるんだ!」ということを知っていただき、ぜひ利用してほしいおススメの場所です!!

★FREEドリンク&スナック付きの3時間 1,500円

★FREEドリンク&スナック付き+リラックスルーム利用可能の1DAY 3,000円

で気軽に利用でき、見学も随時受付中です!

Feminity arch WORK LOUNGE→ https://feminityarchworklounge.com/

案内人平山さんの創り出すボタンオーダーアクセサリー「Present Time」

宝石のような素敵なボタンたちをアクセサリーに変身させます。アクセサリーパーツとはまた違った、ボタンデザインの魅力を存分に楽しめるオシャレで大人可愛いアクセサリーに、気分も上がります♪♪

今回巡った“つくる女性たち”。案内人の平山さんが今回このテーマに至ったのは、ご自身も『ものをつくる』ことにとても興味があるから。ウェルビーイングについて日々考える中で、心豊かに生きる、心身ともに充実した日々を過ごす、私らしく生きる、その中で出てきたキーワードが『つくる』だったそう。

何かをつくっているとき、つくり出す瞬間、つくる前の妄想、つくり終えた後の満足感、時間を忘れてしまうくらい集中できる、つくったものを誰かに届ける、つくることにはそれぞれ想いやストーリがある…。そんな部分をとても感じることができた濃厚なまちあるきでした。そして、それをしっかりと実現しキラキラ輝く女性たちが、こんなにたくさんいらっしゃっるということを知ることができました。今回参加された皆さんも、ものづくりに興味がある方、ものを作ることが好きだったり、実際に作られている方がとても多く、ものづくりのリアルな現場をより身近に感じ素敵な刺激をたくさん受けられたようでした!道中の会話も、各場所でも、終始声が弾み目がキラキラ輝いてる皆さんの姿が、とても印象的でした!“大人女子の社会科見学”のような楽しい時間となりました!

つくるのが好きな人たちが集まると、自然といろんなアイディアが生まれ会話が弾みます。染工房Kimiさんのランプシェード作りとまちあるきのコラボ企画や、つくる女性たち第2弾など、そんなお話でも盛り上がり、ここからまた、何か新しいことが生まれていったら素敵だな♪とワクワクした気持ちになれたまちあるきでした♪♪

≪同行記録:宮島麻由子≫

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