【ながの門前まちあるき】4月レポート
2026年4月28日
『ちょっと?いやかなり気になるスポット巡り』
【案内人】平野舞。雑貨屋“chotto”店主。静岡県出身。信州大学工学部卒業。
R-DEPOTスタッフを経て、この夏縁あって権堂で雑貨屋“chotto”をオープンします。
~楽茶れんが館2階~

今回から、集合場所は楽茶れんが館にもどってきました。
本日の案内人、平野舞さんからコースの説明を受け、個性派ショップめぐりへ。
さあ出発です!


1軒目は「Aurora kitchen」さんです。古民家をリノベーションした、台所用品と民芸道具のコンセプトショップ。

店内は、まな板、鍋、フライパン、菜箸など、料理に欠かせない道具がずらりと並びます。(店内は撮影不可のため写真は無し)
どれも機能的で、デザインも美しくあれもこれも手に取りたくなってしまいます。食器類は全国の産地から厳選され、お皿、茶碗、箸は不定期で入れ替わります。気になるものは、出会った時が買い時です!

冬にはわら細工の教室も開催され、お正月飾りのほか、今年は民具として使える「わら草履」も制作したんですって。岩登りにもこのわら草鞋が適しているらしいです、、え、それはないでしょう?けれど、野山と植物の繊維に詳しい店主さんにそう言われると、そんな気になってきました。
昔の人のように、身近な素材で生活道具を作れるようになったら素敵ですね!そんな想いが詰まったお店でした。
2軒目は「ALTER」さんです。

外観はまだ元不動産屋のままで、看板もそのままで、しかも人目につきやすい立地なのに、入ってみるとまさに隠れ家的な縫製店でした。内装と外装はこれから手をつけていくそうです。

店主は東京のデザイン事務所でパタンナーとして働いておられて、工場での生産経験を活かし、今はUターンして洋服の修繕をされています。

店内には自作のおしゃれのポスターが掲げられていて、めっちゃくちゃクールでした。店主が以前手がけていたブランド「YOHA」のカラフルで素敵な服が並び、簡単で質素を極めた内装でしたが、センスがバリ光る空間でした。
今後は、新ブランドを展開されるそうです!これからの進化が楽しみなお店です。
3軒目は「ネオンホール」さんです。今から34年前の1992年創業。

3階建ての建物に蔦が絡む姿は、権堂の中でも圧倒的な存在感で、遠くからでも“ブイブイ言わせてくる”オーラを放っています。

当時を知る増澤珠美さんは、こう語ってくれました。
「長野のカルチャーを発信する唯一無二の場所にしたかった。若い人はみんな都会へ出て行ってしまう、 東京に負けないくらい、長野もかっこいいまちにしようって。 そんな思いで、この建物に寝泊まりしながら青春を駆け抜けました!」。ときには、バンドの音が外に漏れてしまい、ご近所さんにご迷惑をかけてしまうこともあって、 「うるさい時があってごめんなさい」とペコリ。

あれやこれやの苦労の積み重ねが実り、いまでは県内外のアーティストたちから愛される、長野カルチャーの象徴的な場所になりました。ここからアーティスト卵たちが何人も巣立っていった。芸術家を育ててきた建物でもあるのです。
第3水曜日以外はBARになり、月1で本やマンガを紹介しあうマンガ会とパブに、演劇、各種イベントが開催されています。
4軒目の平野さんの新店「chotto」(7月オープン予定)さんへ。

まだ着工前のため外観のみの見学でしたが、建物はなんと戦前から残る時代物の物件。参加者のみなさんが「これは雰囲気があるね」声をそろえます。
店名には「日常がちょっと楽しく、彩られるように」という想いが込められていて、アクセサリーや靴下、文房具などの雑貨に加え、テイクアウト中心の食や調味料も並ぶ予定とのこと。
おしゃれな平野さんだからどんな雑貨が並ぶのか?平野さんセレクトの世界観に触れられるのが今からワクワクです。

さらにですよ!お店の前の通りは、大林宣彦監督「転校生 -さよなら あなた-」のロケ地でもあり、歩くだけで映画の世界に入り込んだような気分になれる場所なのです。交番跡地に植えられている花にも囲まれて、店とまちの一部が映画のワンシーンみたいなね、、そのうちに平野さんがこの辺りを人気スポットにしちゃうと思います!
ラストの5軒目は、植物に囲まれた癒しの園芸店「ピカソノオ園芸」さんへ。

店主の内田コータさんは元郵便局の配達員で、大好きな植物を仕事にしたいという思いからこのお店を開いたそうです。そのストレートな情熱を実現してしまう行動力には、本当に頭が下がります。

大根の“ヘタ”みたいな髪型と、一度見たら忘れられないキャラクター性のあるお顔立ちも、正直うらやましいです。

店内には観葉植物がところ狭しと並び、もちろん購入もOK。席数は5席で、営業は木〜日。貸し切り利用も多く、予約を入れてもらえると「超うれしい!」とのこと。
気になる店名の由来は、飼い犬「ピカソ」のしっぽの先が曲がっていることから名付けたそうで、聞いてみると妙にしっくりくるいい感じのネーミングでした。色々なメニュー名もジワってくるセンスですばらしいんです。



昼はカフェで夜はBARとして営業。近々ゆっくり訪れてみたいです。植物の話、もっと聞きたかったな〜、緑に囲まれながら異空間へ誘われます。園芸ビギナーからベテランまで楽しめるお店です。さらに隣接する、るつぼ感満載のショップもそそりますから、そちらもぜひのぞいてみてください。
~最後に~
大門から権堂にかけては、個性的な店主さんたちが営む個性豊かなお店が点在しています。歩くたびに新しい発見があり、定期的にまちを観察していると、店主さんひとりひとりの動きや、誰かと一緒に取り組んだ小さな反響が、まちの風景そのものをつくり上げていることに気づきます。そこにいる人の胸のうちやセンスが重なって、まち全体が少しずつ表情を変えていく、そんな変化を感じられるのが、まちあるきの面白さのひとつなんだと思います。
《同行:高野・関野》
【ながの門前まちあるき】3月レポート・4月告知
2026年4月7日
3月のながの門前まちあるき
「無名所巡り」と題して、中村拓海さんが案内人となった今回のまちあるき。
中村さんは長野に移住して3年。特定の肩書をもちません。敢えて言うなら “人間B級スポット”。忍者、探偵、縄文、モデル、アート、コントなど、様々な活動をしています。
今回は無名の名所という独自の目線で、まちの中で普段スポットを浴びづらいけど実は面白いところを紹介してくださるとのことで、楽しみにしながら集合です。
まずはR-DEPOTに集まって自己紹介です。


中村さんは三重県出身。
中学校高校の6年間、学校終わりに裏山で独自の忍者修行を積んでいたそう。この時点で面白い人だって感じてしまいますが、他にも聞いたことのない経歴がたくさん飛び出してきます。ここはあえて多くは掲載しません。ぜひ本人に会った際に聞いてみてください!
現在は「未来人文明」という屋号を掲げ、母校のアウトドア専門学校で講師をしたり、猫を探す探偵をしたり、アート作品を制作したり、モデルをやったり、、しています。
そんな中村さんの今回のまちあるきの説明。
普段から散歩をすることが多い中村さんは、まちを歩きながら色んなものを見て面白がろうという意識、「ガリキ」を鍛えているそう。
参加する人にもこの「ガリキ」を意識してまちを歩いてみてほしいとのことでした。

左の石のステッカーは「インスタント碑」といい、名所によくある詩などが彫られた石碑を、無名所には手軽にステッカーを用い、感じたことや面白さを書き記すためのもの。
早速出発です。


出発してすぐ、R-DEPOTの玄関で立ち止まり、どうしてもみんなでしてみたいことがあると中村さんが言います。特別なものは何もないけどなと思っていると…


玄関ガラス戸の断面が見たいと言い出しました。子供の頃にやったことがある人もいるかもしれませんが、ガラスの断面はなぜか緑色になっていて、ビームのような光線のような線がたくさん並んでいるのです。中村さんに続いて覗いてみると、、


こんな景色が。中村さんはR-DEPOTの玄関のガラス戸のガラスが厚いことに気づき、どうしてもこれをやってみたかったけど、一人でやってたら変すぎるということで抑えていたみたいです。中村さんの「ガリキ」を初っ端から見せつけられました…
次に向かいの立体駐車場を覗きながら。




この看板を見て、いつも気になっていることがあると。
スピードの「ピ」の字に注目すると、右下が上に跳ねています。中村さん曰く、色んなフォントを見てみたけど、右下が上に跳ねる「ヒ」のフォントはなかったため、これは「旨」の上部分などで使われている「匕」(音読み:ヒ、訓読み:さじ)という漢字に半濁点をつけているのではないか。とのこと。
確かに言われてみると不思議です。でも言われないと絶対気づけません。普段からどんな目線で歩いていたらここまでまちの細部、ミクロの世界に気づけるのか、びっくりしました。
ここから歩きながらどんどん色んな発見を紹介してもらいました。


こちらはとあるお宅の前の植木の根元です。中村さんは海なし県ゆえに海を感じるスポットを探しているみたいで、ここは貝殻と植木がビーチを想起させてくれるとのこと。





ゴミステーションの下の空間がいつも気になるということで覗いています。まるで遺跡のような面持ち。ここも中村さん的には入ってみたくなるという感じだそうですが、一人ではできないそう。
実際ここをみんなで覗いている間、道ゆく人に「そこに何かあるのかい?」と尋ねられたりもしました。「何もなくてここの水路の景色が面白いんです」というと不思議そうな顔をされました。まちのみんなにも「ガリキ」を鍛えてみてほしいものです。


古い年代のガラスの特徴を説明してくれています。年代ごとの製法とそれによるガラスの特徴の違いまで調べていて、何か気になる・面白いと思ったその後のアクションが具体的だなと感じます。


こちらは雨の日に追加で撮影しに行ったのですが、雨樋などに穴が空いていて雨水が一点から流れ落ちています。土砂降りの雨の日には滝のように流れ落ちるスポットを町の滝という意味で「町瀑」(ちょうばく/シティフォール)と呼んでスポットを把握しているみたいです。いつか町瀑で滝行をするイベントを開きたいと言います。実現したらすごいイベントです。

こちらはもう劣化してボロボロになってしまったパイロンです。中村さんはこういった昔から同じ場所に置かれ続け、さまざまに経年変化した状態のパイロンを見つけ、「年配ロン」と呼んでいます。
Googleマップのストリートビューで、時間を遡ると、若かりし頃のパイロンを見ることもできるそうです。そこからボロボロになったり、日に焼けて白くなったり、根元だけが残っていたりする様々な変化を見ていくのが面白いとのこと。
この話以降、まちを歩いていると気づいたらパイロンに目が行くようになっていました。








こちらは、時の流れが遅い場所の代表例として中村さんが紹介してくださった地下道です。
いつもよく通る道ですが、一度も地下道に入ったことはありませんでした。
中に入ってみるとタイムスリップしたような感覚になります。地下だから空気も少しひんやり。いいスポットだな、みんな日常使いしたらいいのにと思っていると、まさに日常使いしている人とすれ違いました。


こちらは細すぎるドアです。見たことがないサイズですね。人の肩幅よりも狭いので、カニ歩きで入るしかないです。立ち入り禁止とありますが、少し取手を押してみると開くので鍵はかかってません。ゴミを捨てられたりしないように対策しているみたい。


こちらは地下への入り口です。三角形に角度がついていて、手前に柵があるため奥が見えず、この階段を下ったら何があるのだろうと想像が膨らみます。
中村さんはこういった隙間や地下への階段など、まちをゆっくりと歩いていないと見つけられないものに風情を感じ、いつも気にしてみているそう。


最後に見たのがこの外壁にくっついている階段。
なぜこんな位置にこんな細い階段が…
周りを観察し、理由をみんなで考察し、話し合う時間がとても楽しかったです。終わり際には参加者さんも同行スタッフも「ガリキ」がついてきて、こうじゃないかああじゃないかと盛り上がりました。皆さんもぜひこの階段を見つけて理由を考えてみてください。
R-DEPOTに帰って、少し振り返りをして解散しました。
今回のまちあるきはここまでミクロにまちをみることは中々ないと思うほど、まちの至る所までじっくり観察して、面白がる不思議で楽しい回でした。
普段は自転車でサッと移動してしまうことが多いですが、改めてゆっくりと散歩したいなと思います。
中村さんのお話や着眼点はまちあるきの中でも何度も驚かされました。他にも中村さんの名刺の裏には、これについて語れますみたいな小話集の目次があったり、中村さん自身を紹介するホームページがあったり、知っても知りきれない方です。
次お会いしたらまずは忍者修行についてもっと深掘りして聞いてみたいです。
中村さん、参加してくださった皆さん。有難うございました!
4月のまちあるき

4月18日(土)15:00~17:00
案内人は雑貨屋”chotto”の店主、平野舞さんです。
タイトルは、『ちょっと?いやかなり気になるスポット巡り』
案内人コメント:
最近新しいお店も増えてきた権堂エリア。わたしもこれから権堂の仲間入りということで、今回は”chotto” 周りの、店主の”色”が滲み出た気になるスポットをまわります。
※飲食代別途必要
コース
Aurora Kitchen
↓
ALTER.
↓
ネオンホール
↓
chotto
(ピカソノ園芸さんでお茶予定)
<開催概要>
日時:4月18日(土)15:00〜17:00
参加費:1000円(U22無料)
定員:10名 (*要申込)
集合:楽茶れんが館 (長野市大門67-1)
集合時刻:開始時間の10分前
申し込み:株式会社まちづくり長野
電話 026-267-5323 (月〜金 9:00-18:00 *土日祝休)
メール info@machikurashi.com
【4月から事務局・予約受付が株式会社まちづくり長野に変更しました。それに伴い集合場所も楽茶れんが館に変更になっています。お間違えないようご注意ください。】
- 2026年4月28日
【ながの門前まちあるき】4月レポート - 2026年4月7日
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